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ナナシの使い(仮)  作者: りふれいん
第四章 それぞれの決意と失踪
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第88話 頼れる助言、対神特効

「ぐっ…!?主よ、その威圧感は一体何があったというのだ…っ!この我やアスモでさえも直視できぬほどのものだぞ…」


「悪いな、ユキにアスモ…この威圧感は俺自身抑えてるつもりなんだ。もっと抑えるために何かしらの手段やコツを聞きたかったんだが……厳しいか?」


「む、むぅ…方法がないわけではない、だが効果が出るかはわからぬ故、期待はしないでほしい。

 方法だが…主であればすぐにでもできるだろう。【魔力操作】で全身を薄く覆うのだ。それだけでもかなりの効果が見込めると思うが…」


「あー…ユキ、それなら今もずっと続けているんだ。それでこれなんだよな…悪い」


「でしたら旦那様…【空間魔法】は試してみたのでしょうか?私には到底及ばない技術ではあるのですが、ご自身を【空間魔法】の結界で覆ってみるというのは…」


「それもやってるんだよな…はぁ、何かいい案はないもんか…」



 クラウ達使用人と別れてすぐ屋敷へ転移したナナシを待っていたのは、すでに臨戦態勢になっていたユキとアスモの2人だった。

 ナナシが発動した『神力』混じりの亜空間から脱出した直後にこの2人は即座に圧倒的存在感を察知、連絡が入り次第いつでも戦闘行為に入れる体制を整えていた。

 ナナシが屋敷に転移して視界に入り安心したのもつかの間、瞬時にその存在感の大きさに潰されそうになっていたのだった。


 3人で悩んでいるところに、唯一平然としていた人物がいた。ナナシが生み出したサラだった。



「マスター、私が思いついた方法を試していただいてよろしいでしょうか。

 おそらく…というかほぼ確実に問題が解決されるかと思います」


「……サラ殿は何故主の前でも平然としていられるのだ…さもそれが当然と言わんばかりではないか」


「私は厳密には生物ではないというのも理由の一つかと。…それでマスター、いかがなさいますか?」


「なんでもいい、言ってみてくれ。俺だってこんなことで誰一人苦しめたくないんだ。早いとこ克服しておきたい」


「わかりました。ではマスター…【空間魔法】の結界ではなく【時空間魔法】に切り替えてみてはいかがでしょう?

 さらに言うならば、使用するのは【亜空間結界】でお願いいたします。その威圧感…というよりもオーラですね。それを覆うのではなく亜空間に捕えてしまえば解決するかと」


「なるほど…さすがサラだ、それならいけるかもしれない。助かったぞ俺の相棒」



 ナナシから不意打ちで『相棒』呼ばわりされ、無表情ながら思わず頬を染めてしまうが、当のナナシは一切気づかず【亜空間結界】の詠唱を行っていた。

 普通なら無詠唱で行うこともできたのだが、『神力』という魔力や空気とは違う存在をイメージ、そして隔離するという想像を創造するためにあえて詠唱していた。

 …そしてそれは想像以上の効果を放つ新しい結界を作り出していた。



「…我は求む、我は望む、我は欲す。…【神絶結界】」



 そして生み出されたのは新しい結界だった。その効果も恐ろしいものだった。



【神絶結界】:『神』の力、および存在を著しく弱体化させる。対神特効。術者にもその効果が発揮される。



 詠唱が終わり、ナナシの体を透明な膜が覆う。その瞬間、ナナシから発していた威圧感、および『神力』は他人には感じず、存在感さえも以前に元通りにまで遮られることとなった。


 …そしてそれは密かにナナシを狙っていたミコト以外の神からも、ほかでもないミコトからさえも存在を隠すと同じ事となった。

 図らずもナナシは自信を脅かす殺意からも守ることになっていた。



「…成功だ。どうだ?これで問題はなくなったはずだが、ユキにアスモ、どうだ?」


「おお、主を見ても全く問題がなくなったぞ!…というよりもなんだ?」


「これは…旦那様の存在感、というより旦那様自身の実力が弱く見えるように感じますわ。

 今となってはありえないことですが、何も知らない状態の私であれば一捻りできてしまうと錯覚してしまうほどに…」


「ふーん…思った以上に便利な結界を作ったようだ。…サラ?」


「…ハッ!し、失礼しました。マスターが今おつくりになられた結界ですが、これを使えばマスターは神ですら手も足も出なくなるのではないかと思ってしまったのです。

 効果は既にマスターを介して把握しております。安全性及び有用性が著しく向上したとも言えるでしょう。さすがはマスターです」


「お、おう…そうか。…ん?これを使えばあの塔でも何不自由なく戦えそうだな。まぁとりあえずは休ませてもらう。さすがに魔力を使い過ぎてくたびれてきたからな」



 そう言ってナナシは屋敷の自室へと向かっていった。ナナシが疲労を感じるほどの魔力、それは常人からすれば数回分の人生全ての総魔力をつぎ込んだレベルである。ナナシの総魔力で言うならば75%も消費していたのだから。



 常人が75%もの魔力を失った場合、戦士であれば歩くのがやっと。魔法使いであれば立つことすら不可能なレベルである。

 ナナシは神同然の肉体を持ち、魔力以外にも神力を有しているため疲労感だけで済んでいた。

 …その事実に本人が気づくまで時間がかかりそうだった。

不定期投稿で申し訳ないですが、更新する場合は10時と決めております。

…文章力上げたいなあ。

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