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ナナシの使い(仮)  作者: りふれいん
第三章 邂逅
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第65話 屋敷帰還、ひと時の休息

何度目かの投稿押し忘れ…本当に気を付けます、ごめんなさい(´・ω・`)

 冒険者ギルドに報告するにはさすがに夜も遅くなったため、一旦ガルディアの屋敷へと戻ることにしたナナシ達。

 だがどうにも転移しようにも座標がうまく掴めず、屋敷にいるはずのエルやクラウとも『念話』で会話ができない。

 だがナナシが屋敷に張っている結界は傷一つ付くどころか何者も触れた形跡すら感じないのだ。

 敵襲や戦闘ではないものの、謎の違和感を感じたナナシは事情を2人に説明し、急ぎで屋敷の近くに転移陣を開くのだった。



「…見た目には何も変わってないが、これは…クラウの魔力か?ずいぶん濃密な結界を作ったもんだ…」


「私や旦那様のスキルをも遮るほどの結界とは…実はサラほどの実力を持っているのではないですか?」


「んー…まだ調べてないからな、どれほどの実力を持ってるか…ってそんな場合じゃないな、さっさと入って確認するか」



 見た目こそ一切の変化はないものの、『魔力感知』で確認するとクラウの魔力の色の灰色に包まれているのがわかる。

 だがその厚さ・濃さが異常で、中の様子がナナシのスキルでも一切確認できない。

 まるで何かから隠すかのような圧力を感じた。



「ナナシ様、お帰りなさいませ。転移で戻られると思っておりましたが…一体どうなされたのですか?」


「おう、クラウ。お前の結界が濃すぎて座標が指定できなかったんだよ。一体何があった?」


「ああ、解除するのを忘れておりました。シルビィ様が謎の視線と気配を感じたと申しておりまして…

 しこもその上急に姿を急に眩まされたもので緊急事態かと思いまして…」


「ま、マスター?『念話』で伝えたと言ってませんでしたか?」


「ああ、シルビィを戻すことは伝えたんだ。その時はまだ『念話』で会話ができたんだが…今は誰にも繋がらないな。

 まさかとは思うが…クラウ、解除できなくなったとか言うなよ?」


「その通りでございます…申し訳ございません。何故か私の『魔力操作』を受け付けなくなってしまいました。

 ナナシ様ならどうにかできると思いまして…頼んでもよろしいでしょうか?」



 ナナシは大きなため息をついた。決してクラウは間違った行動をしていないが、心配するほどの事態じゃなかったからだ。

 だがその反面、クラウの才能と実力に感心していた。ナナシが本気を出していないとはいえ、ナナシが内部を確認できないほどの認識阻害の結界を張っているのだ。

 解除するにはかなりの手間がかかる。他人が作り出した結界は魔力が当人のものになるため、他人が解除するとなると時間と手間がとてもかかってしまう。



「いや、この結界はこのままにしておこう。どうせもうすぐここから離れるが、何かあった時の為に使える状態で置いておくのは効果的だろう。

 俺でも中を確認するのが困難な結界だ、他の奴ならほぼ確実に無理だろうな」


「なるほど…ささ、とにかくお屋敷へお入りください。他の皆様は既に自室に戻り休まれております。

 お三方の分のお食事もご用意しておりますので」


「聞いたか旦那様!食事ができてるそうですよ!早く行きましょう!」


「おいアスモ!…ってもう入ってったか。仕方ねえ…サラ、俺たちも行くか。

 クラウ、メイドたちも一緒に連れてきてくれ。ちょっと調べたい事があるんでな」


「畏まりました。ではお二方もどうぞお屋敷へ。今晩はさぞお疲れだろうと思いまして肉料理でございます」



 クラウが作る料理は全て絶品で、メイドたちがこぞって教えを乞うほどである。

 メイドたちも料理の腕はかなりのものではあるが、それを上回る料理の腕を持っている。

 家事全般全てが最上級の実力を持ち、戦闘の腕もかなりのもの。

 まさにスーパー執事と言うべき有能な人材だろう。


 ナナシとサラがリビングルームに入るとそこには多種多様な料理が暖かい状態を保ち、まるで出来立てのような湯気が立っていた。

 先に入っていったアスモはと言うと…ものすごい勢いで料理にかぶりついていた。

 美味しそうな匂いが部屋に充満しており、今日1日何も食べていないことを思い出したナナシも空腹を感じ始めた。


 色とりどりの野菜を使ったサラダ、食べやすく切り分けられた肉汁滴るステーキ、そして高そうなワイン。

 まるで立食パーティーのようなメニューがテーブルを埋め尽くしていた。

 先に来ていたアスモは野菜は食べずに肉とワインで楽しんでいた。『野菜などいらぬ!』と心の声が聞こえてくるようだ。

 サラも待ちきれない様子で、取り皿に野菜と肉をバランスよく取り分けていた。身体を持つようになって味を楽しむことを覚えたようで、様々な食材を食べるようにしている。

 その結果料理に目覚め、今ではアスモにねだられるほどの腕前になったのだ。

 最近はお菓子作りにハマったようで、作ってはアスモが試食する流れができているらしい。

 失敗作でもなかなかの味なのだが…本人は満足していないようだ。


 3人がそれぞれ料理を楽しんでいる時、メイドたちが全員揃ってリビングに入ってくる。

 ナナシの姿を見て安心したのか、テスタロッサは相変わらず涙ぐんでしまっていた。

毎朝10時に投稿しております。1日1話確実に投稿しております、楽しく読んでいただければ幸いです。

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