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8撃目 小柄な女子に連れられて・・・

午後の授業が終わり、帰宅しようと、帰り支度をして玄関までくると、そこに一人の男が立っていた


「昨日はよくもやってくれたなー、砕児!」


「誰だお前?」


「竜崎だよ!」


「???」


「素で忘れてやがる・・・」


「あっ、一発でくたばった人か!」


「あれは、不意打ちだっただろ!今日は正々堂々と勝負しに来た!」


「えー、めんどい・・・」


「うるせー、人の金盗んどいて何、抜かしやがる!」


「いや、ファイトマネーだし。それに、俺が盗んだ証拠はない」


「屁理屈言うんじゃねー、だから今日は財布は持ってきてねーんだよ!」


「お前、負けるの前提で来てんじゃん!しかも、金がないならますます興味無くしたわ」


「そんなの、知った事かーー」

そう言うと、思いきり俺に殴り掛かってきた


「はー、」

俺はため息をはきながら、竜崎が殴ってきた右ストレートを左の手の甲で回転させながら、前にスライドして懐に入り込み、そのままの勢いで右の拳を竜崎の腹にめり込ませる。


「グハッ」


体をくの字に曲げた竜崎の首を掴み、飛び膝蹴りで仕留める


だか、倒れた竜崎は立ち上がってきた!


「そ、そう、こなくっちゃ、な!」

そう竜崎が言うが、もうフラフラだった


「もう、止めとけ!お前の勝ち目はねーよ」


「んな、こたあ、ねぇ!」

そして、タックルをして来た、恐らく捨て身だろう。いきなりだったのでカウンターができなかった。しかし、俺はタックルしてきた竜崎を持ち上げる!そして、そのまま、垂直にしてブレーンバスターをした・・・







「ハァ、ハァ・・・完敗だ」


「お前、なかなか根性あるよ」


俺は仰向けに倒れた竜崎を手を差し延べて、起こしてやる


「何故、そんなに強えーんだ?」


「なんでだろうな」


「俺も強くなりてー」


「まぁ、適当にトレーニングでも、すればいいんじゃねーか」


「そうだな」


「あっ、これ返すよ」


俺は昨日取った現金を返す


「は?なんで?」


「俺は腐ってる人間からしか、金は取らない!さっきの根性を評価してだ」


「なんか、上から目線だな・・・

まあ、返してくれんなら、それに越したことはない」

そういって、現金を受け取り、財布にしまう


「もう喧嘩は売らないでくれよ」


「当たり前だ!俺はマゾじゃねーからな!」


「じゃあ、お前の新しい扉をーーー」


「開かんでいい!」


二人、笑いながらいつの間にか打ち解けていた


「じゃあな。竜崎」


「ああ」





俺は竜崎と別れて、校門の方へ歩いていると、一人の見覚えのある女の子が立っていた


「どうしたんだ、由奈?」


「んー、シー君を待ってたんだよ」


「そっか、俺もモテモテだな!」


「そんなのある訳ないでしょ」


「やっぱり・・・」


「実はある場所へシー君を連れて行こうと思って!」


「ある場所?」


「まぁ、ついて来て!」

そう言って、由奈は俺の腕を引っ張って、歩きだした

しばらく歩くと、俺達はとある裏路地に入っていった。そして、とある酒場の前に来ていた


「なぁ、この場所って・・・」


「うん、飲み屋だよ!」


「いや、そうじゃなくて」


「あー、来た事あるの?」


頷く。そう、ここは俺がよく来る地下闘技場のある店だった


「なら、話しが早いね!早くお店に入ろう!」


俺達は酒場に入っていった


「マスター、コーラお願い!」

由奈が慣れた口調で言う


「おう、由奈ちゃん!久しぶりだねー、連れがいるなんて、初めてだな。そっちのあんちゃんはーーーって!チャンピオン!!!」


「えっ!!」

由奈が驚く


「ああ、マスターいや、たいらさん、俺の事忘れてたんですか?」


「すまない!今日はコーラ奢りだから勘弁してくれ!」

少し焦っていた、コーラが飲めてラッキーだった

「ねぇ、シー君ってチャンピオンなの?」

?マークいっぱいの由奈が尋ねてきた


「ああ、今のところ一人を省けば無敗だ」

親父は別格なので、論外だ


「へー、そうなんだ!」


話しながら、俺達は席に着いた


「まあ、そんなやにつよい奴がいないからな」




「チャンピオン、どうぞ!」


「ああ、サンキュー平さん!ところで、なんであんたは由奈と知り合いなんだ?」


「それは・・・」


「マスターが僕をナンパして来たんだよー」


「平さん!!」


「いや、違います!」


「冗談だよ、シー君!」


「じゃあなんで?」


「それは、後でわかりますよ・・・」


「まぁ、コーラ来たし飲もう!マスターの奢りだし!」


「後でわかるならいいけど、とりあえず、俺をここに連れて来て何をするつもりだ?」


「なにって、あれ」

由奈が指差す方には、一枚のポスターがあった


えっと何々・・・


タッグバトル本日開催 優勝賞金100万円

トーナメント形式で対戦して、片方が戦闘不能になっても、もう片方がいる限り続行


「えっ!?これに出るの?」


「そう、僕とシー君のタッグで!」


「マジで!!由奈は無理だろ!」

どう見ても、身長150前後の由奈にはキツイと思う


「人を見た目で判断しちゃいけないんだよ!」

由奈は俺の額に人差し指を立てて小突いた


「さぁ、エントリーするから早く飲んで行くよ」


俺はコーラを飲み干し、受け付けのある地下に入って行った

その時はまだ、由奈の言葉の意味を理解していなかったのだ・・・

更新が遅れて申し訳ありませんm(__)m

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