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4撃目 暴君の軌跡

授業が終わり部活に所属していない俺は、帰りのSHRを終えてすぐに学校を出て、ある場所に向かった




現在、そのある場所にいる

俺の目の前では、リングの上でグローブもつけずに殴りあっている


わかった人もいるだろう、ここはいわゆる裏闘技場というやつだ、主にケンカをして観客は選手に金を賭ける娯楽だ


この場所は地下のバーのイベントとして行われている。そう言っている俺もこのイベントの選手の一人だ



外国人のマッチョの人が戦っていて、日本人が追い込まれているようだ・・・


紹介によると、元海軍の破壊神

「グレゴリオ」っていうキャッチフレーズらしい


あっ、日本人選手が負けた!失神してる


「さー、新たな挑戦者はいないか?」

レフリーが煽る


このイベントは観客も飛び入り参加が可能だが、どこかの団体に所属していたほうがいい何故なら、勝つとファイトマネーが貰えるが、所属しているのと否では雲泥の差であるからだ


じゃあ、そろそろ行くか


俺はリングに飛び乗ると観客から大歓声を浴びた


「おおーと、ここで最近アビリーズに入った期待の新人!地獄の暴君!【サイコ・キラー】の登場だー!!」


ちなみにアビリーズは所属団体の名前で、サイコ・キラーは俺のキャッチフレーズだ


「コイ、ボウズ!ホントノタタカイッテモノヲオシエテヤル」

(注:カタカナは外国語です)


「なーに、言ってっかわかんねーよ」

俺は笑いながらfuckingポーズをとった


「シネ、テメーハイキテハカエサネー」

グレゴリオは開始の合図を無視して超低空で足タックルを仕掛けてきた


このままいくと、脚をとられたまま、ひっくり返されマウントをとられてしまう


俺はグレゴリオのタックルを顔面に膝蹴りをして、カウンターをお見舞いした、


フラついたグレゴリオに飛び付き、両足で顔を挟みそのままフランケンシュタイナーを繰り出した


このパフォーマンスにより、歓声は大盛り上がり!


なんとか立ったグレゴリオだが、もうほとんど意識がとんでいて視線が定まっていない


俺はトドメを刺すべく助走をつけて、回し蹴りを首に入れて、倒れない内に横から腰に腕を回した状態で体を反らして地面にぶん投げる


「ゴシャー」


鈍い音とともに、グレゴリオの頭を地面に叩き付けた!いわゆるサイドスープレックスという技だ


俺のフィニッシュに格技場は大盛況になった!


「ただいまの勝負、サイコ・キラーのサイドスープレックスによりグレゴリオが失神したため、勝者!サイコ・キラー!」


ワーーー!ピーピー!


歓声に答えるように、俺は両手をかざした


「さー、この強者のルーキーに挑戦者はいませんか?」


「俺がやるぜー!」

出て来たのは、チャラチャラした、頭の悪そーなあんちゃんだった


「見ない顔ですね、無所属ですね?」


「あー、そだよー」


「では、飛び入り参加ということで、レディーーファイ!」


チャラチャラしたあんちゃんは、手の甲を俺に向けて来いと挑発してきた


もちろん、こんなあんちゃんには負けるはずもなく、頭を掴んでそのままアイアンクローでリングに叩き付け、踏ん付けて終了した


その後も挑戦者を次々と蹴散らしていき、12人を倒したあたりで、次の挑戦者が現れなくなった


「誰か、挑戦者はいませんか?」


長い沈黙が続く・・・


「ねえ、いきなさいよー」


「あんな、バケモノ無理だって・・・」


ぼそぼそと会話が聞こえるが、一向に挑戦者が出る気配がなかった


「いませんね!では・・」


レフリーが、俺の制覇を認めようと、した時!


「待て、俺が出よう」


俺の後ろから野太い声がした、振り向くとその人の顔を見て俺は驚いてしまった


「親父!」


そう!おれの父親が立っていたのだ!


「親父、なんでここに?」


「出張から帰ってきてな・・・お前こそ何故こんなところにいる?」


「俺は、金が必要なんだよ、あんたは小遣いもくれないし、アルバイトも禁止っていうしな」


「そうか、すまないな・・・、だがそれには訳があって・・・」


「ああ、知ってるよ、借金返すためだろ!しかたない」


「あのー、お話し中申し訳ないんですが、あなたは龍矢さんでは?」

レフリーがおどおどした顔で親父に尋ねる


「ああ、そうだ」


「キター!!!」

レフリーが大興奮している


「あの、100人斬りで伝説となった、龍矢こと、【ハヤブサ】の再来だー!」


ウォー!オー!


観客も大興奮だ


「さあ、今宵ここに、親子のドリームマッチが始ろうとしています!さあ、

両者とも準備はいいですか?では、レディーー、ファイ!」


カーン!


ゴングの合図がなった。

親父はかなり強い。職は米軍の特殊部隊でなおかつ、ジークンドーやムエタイ、コマンドサンボをマスターしており、体格はマッチョではなく、極限まで絞り込まれている



そんな人間に敵うはずもない!


俺は目打ちを仕掛けたが親父に腕をとれ、引っ張られながら、蹴りを腹にくらった


なんとかもう片方の手で防いだものの、吹っ飛ばされ、ロープにかかり、弾き返った


そこに、親父の後ろ回し蹴りが俺の顔面に炸裂!


だが、タフな体質なのでなんとか持ちこたえた

と思うのもつかの間!

俺は腕を両腕で掴まれ首を足で挟まれ、三角締めが完全にきまった


「ギブギブ!」


「そこまで!」

レフリーが止めに入った


意識が飛ぶところだった


「親父にはやっぱ敵わなねー」

俺が苦笑すると、


「いずれ越えるさ、親はいつだって子供が成長することを嬉しく思うものだ、強くなったな!砕児!」


俺は親父に頭を撫でられ、少し照れた


「俺のファイトマネーは息子に渡してくれ」

親父はそう言うと、また仕事らしく帰っていった


「では、こちらが今日のファイトマネーです」


俺は30万を受け取り、その場を後にした・・・


親父登場です!次話から急展開です!

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