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【WEB版】不遇職【鑑定士】が実は最強だった〜奈落で鍛えた最強の【神眼】で無双する〜【アニメ放送中!】  作者: 茨木野
5章

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91.ゴーマン、部下たちから復讐される




 鑑定士アインが、仲間たちとプールで遊んでいる、一方その頃。


 魔界。

 魔王城の、とある地下牢にて。


「はぁッ……! はぁ……はぁ……こ、ここは……? 我が輩は……いったい……?」


 上級魔族、ゴーマンは、目を覚ました。


「し、信じられない……どうして、我が輩は生きてるんだ? あの小僧に、殺されたはず……?」


 そのときだった。


「目が覚めたかしら、ゴーマン?」


「エキドナ殿!?」


 牢屋の外に、美しいダークエルフが、微笑んでたっていた。


「え、エキドナ殿……どうして、我が輩は生きているのでしょう?」


 エキドナは胸の谷間から、結晶クリスタルを取り出す。


「これは【魔核】。精霊たちで言う【精霊核】と似たような物よ」


「まかく……?」


「魔族やモンスターたちは、本質的に精霊と同等の存在なの。魔核が本体。本体さえあれば、何度もやり直し気が利くのよ」


 モンスターも、放っておけば再び湧き出るリポップ


 そう言う理屈であったか……とゴーマンは納得する。


「もっとも、ランクの低いモンスターであるほど、魔核の強度は低い。殺されると同時に本体が破壊されることもままあるわ」


「そんなこと、初めて知りましたぞ。なぜ我らに教えてくださらなかったのです?」


「あなたが知る必要は無いわ。さて……ゴーマン。これから、どうするつもり?」


 エキドナは静かに微笑みながら、ゴーマンを見下ろす。


「決まっております! あの鑑定士に復讐を!」


「そう。けれどゴーマン。その前に一つ、悲しいお知らせがあるの」


 エキドナは微笑みながら言う。


「あなたの能力アビリティ、消滅したのよ」


「は…………? い、いま、なんとおっしゃりましたか?」


「あなたの自慢の能力【絶対不敗】は、鑑定士の【虚無の邪眼】によって、存在を抹消させられたわ」


「……いや! しかし関係ありませぬ! あの男を殺し、負けたことを帳消しにするまで! 何度でも挑んでやるつもりです!」


 発奮するゴーマンをよそに、エキドナは実に楽しそうな笑みを浮かべた。


「とっても良い心がけだわ。……ところで、ゴーマン。【因果応報】、と言う言葉をご存じかしら?」


「? 何のことでしょう?」


「良い行いは幸福として自分に返ってくる。悪いことをしたら報いを受ける。この世の絶対普遍のルールのことよ」


「何を訳のわからないことを! それより今はそんな時間はありませぬ! 一刻も早く外へ出て、アインのヤツをズタズタに切り裂いてやらねば!」


 と、そのときだった。


 ガンッ……!


「ガハッ……!」


 ゴーマンは、後から誰かに、殴られた。

 

 そのまま地面に、ドサリ……と倒れる。


「な、なにが起きた……?」


 ガンッ! ドガッ! ボグッ!


「ぐがっ! や、やめろ! 誰だぁ!?」


 ゴーマンは背後を振り返る。


 牢屋のなかに居たのは……自分の部下の、魔導師たちだった。


「き、貴様ら! いったいなにをしている!?」


 魔導師たちは手に棍棒を持っていた。


 その目は、狂気に染まっていた。


「あらあら大変。あなたの部下たちは、あなたに復讐がしたいみたいよ」


 エキドナはしゃがみ込み、愉悦に満ちた笑みを浮かべる。


「あなた、随分と自分の部下に、酷く当たっていたようね。彼らはその恨みを果たそうとしてるみたいよ」


 じりじり……と棍棒を持った部下たちが、ゴーマンににじり寄ってくる。


「バカが! 貴様ら底辺をひろってやった恩も忘れよって! 殺してやる!」


 ゴーマンは立ち上がる。

 そして部下たちに、その巨大な腕を振るう。


 スカッ……!


「なっ!?」


 ゴーマンの腕は、部下に当たらず空を切る。


「どうなってる……今の冴えないパンチはなんだ? 闘気が……闘気が使えぬ……だと!?」


「ああ、言い忘れた。再生直後の体は、とても弱体化しているのよ。今のあなたは、男爵級にも劣る力しかないわ」


「なんだって!?」


 さぁ……とゴーマンの顔が真っ青になる。


「お、落ち着け! まずは冷静になろう!」


 ゆらり……と部下たちが近づき、棍棒を振り下ろす。


 ボグッ……!


 普段なら避けることも容易い一撃。


 しかし再生直後、脆弱な肉体では、部下の一撃を避けることも耐えることもできない。


「まっ、待ってくれ! まずは話し合おう!」


 ボグッ! ドガッ……!


「き、貴様ら! こんなことして、ただですむと思うのか!?」


 ドガッ! ボグッ! ドゴッ!


「や、やめてくれ! 悪かった! 我が輩が悪かったから!」


 バギッ! ドゴッ! ボグッ! ドゴッ! がッ! バギッ!


 ……その後も、部下たちは攻撃の手を休めなかった。


 彼らは全員、その【目】に狂気を宿していた。


 無言で、ただ恨みを晴らすためだけに、ゴーマンを叩き続けた。


 数時間後。


「も、もうやめ……やめれ……くれ……」


 絶対不敗のゴーマンは、見る影もなくなっていた。


 全身骨折している。


 歯は全て折られ、顔面は原形がわからないほどゆがんでいる。


「ごめんなさぃ……ゆるして……おねがいだ……ゆるしてくれぇ~……」


 ゴーマンは体を丸めて、地に頭をつけ、懇願する。


 目から涙、鼻血と鼻水を流しながら、ゴーマンは部下たちに必死になって謝った。


「無様ね、ゴーマン」


 いつの間にか、エキドナが牢屋のなかに入ってきていた。


「絶対不敗の能力が無ければ、しょせんあなたはこの程度。仮に力が全盛期に戻ったとして、能力の無いあなたが、今のアインに勝てるとでも?」


 強く言い返したかったが、できなかった。

 男爵級の部下たちにすら、ボコボコにされ、何もできなかった自分が……。


 はたして、あの最強無比のアインに、勝てるだろうかと……。


「……ダメね、あなたは」


 エキドナの目が、スッ……と侮蔑の色に染まる。


「勝負に挑む前から心で負けてる。そんな弱気で挑んだところで、勝てるわけないでしょう?」


 エキドナがきびすを返し、牢屋を出て行こうとする。


「ま、まっでぐだざい……!」


 ゴーマンがエキドナの足にしがみつく。


「おねがいします! もういちど! もういちどチャンスを!」


 と、そのときだ。


「無様だねぇ、ゴーマン」


「おっ、おまえは!? なぜ生きてる!?」


 牢屋の外に、そいつが立っていた。


「この子はもうダメだわ」


 そう言って、エキドナはゴーマンの魔核を、放り投げる。


 牢屋の外の人物が、それを受け取り、口の中に入れる。


「これであなたは魔核を失った。これで死ねば本当に死ぬ。……さようなら、ゴーマン」


 エキドナがゴーマンの顔面を蹴ると、牢屋の外に出る。


「じゃあね、【上級魔族の恥さらし】」


 二人は、その場を後にする。


「いやだ! こんなモブたちに殺されるなんて! 死ぬならせめて強敵と戦って死にたい! こんな! こんな無様な死に方は! いやだああああ!!!」


 ドガッ! ボコッ! グシャッ! メキッ! ドゴッ! ゴスッ! グシャッ!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] んんん~~? 牢屋の外の人物~~~? 冗談で言ってたのに、まさか当たってたのか?
[気になる点] 存在そのものを抹消できる最強の邪眼を手に入れて、ゴーマンを消しました。 ⇒魔族には魔核があるから再生しま―す。とか意味がわからない。 普通、逆に書くでしょ? 魔核があるから不死身の…
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