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【WEB版】不遇職【鑑定士】が実は最強だった〜奈落で鍛えた最強の【神眼】で無双する〜【アニメ放送中!】  作者: 茨木野
2章

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38.鑑定士、魔獣となったゾイドと出会う



 ベヒーモスを倒し、以下の能力を得た。


『魔法無効障壁(SS)』

『→外部からの魔法による攻撃を完璧に防ぐ』


『螺旋弾(SS)』

『→空間をも削り取る真空の刃を作り出す。飛ばすことも可能』


『土遁(S)』

『→触れている地面・壁の分子構造を変形させ、自在に潜ることができるようになる』


『部分竜化(SS)』

『→身体の一部を竜へと変化させる。それにより身体能力・腕力が竜種並に進化する』


地岩竜ベヒーモスの加護(SS)』

『→地岩竜と同等の体力・防御力を得る』


『耐性・竜属性(SS)』

『→竜種からの攻撃・魔法に耐性を得る』


 ベヒーモスを鑑定コピーしたことで、俺は更なる強さを得た。


 話は、王城からの帰り道。


 俺はユーリに頼まれて、街を見て回ることにした。


「アイン、さん。ひと……たくさん! すごい!」


 ユーリの目がキラキラと輝く。


 目に映るもの全てが物珍しいのだろう。


「外で、ごはん……売ってる! あれは、なんですかっ?」


「出店って言うんだ」


「はぇ~……」


「お姉ちゃんってば子供みたい~。こんなの全然珍しくないよ」


 ピナがませたことを言う。


「おまえも外出るの初めてだろ」


「まーね。でもお姉ちゃんと違ってアタシ大人だから。この程度じゃ騒がないよ」


「ピナ、ちゃんっ! あっち……に、あまくておいしそーなやつ、あるよ!」


「えー!? ど、どこどこ~!?」


 だーっ! とピナがユーリの元へとかけてく。


「ふふっ♡ ピナもユーリちゃんも、とても楽しそうです。ねえウルスラちゃん♡」


「は、はい……そうですね黒姫くろひめ様」


 幼女賢者組は、俺のとなりに立っている。


「んも~。ウルスラちゃんはどうして、ずっと敬語なの?」


「い、いえ……さすがに四神のご令嬢にため口をきくわけには……」


「立場なんて気にせずほら、黒ちゃんって♡ ね、ウルスラちゃん♡」


「そ、そうだ小僧! 貴様に話しておくべきことがあったんだ! ちょっとあっちで話そうか!」


「え?」


「いいから来い!」


 ウルスラが俺の手を引いて、黒姫たちから離れる。


 彼女の手はぷにっとしてて柔らかかった。

「おい小僧。いつまで手を握っておるのじゃ」


 ウルスラが乱暴に、俺の手を振り払う。


「いやおまえ……自分から手を握ったんじゃないか」


「ふんっ。覚えておらぬわ」


 ほんときっついよな態度……。


「なんでおまえ、黒姫にあんなに苦手意識もってるんだよ。おまえらって同じ賢者じゃないのかよ」


「違うわい。われら9人の賢者にも、格付けというものがある。ピラミッドになっておってな。一番下が4人の上級ハイエルフつまりわしらじゃ。その上に4人の四神様たちがおる」


「ウルスラにとって黒姫は、上司みたいなものなのか」


 しかし……9人いると言った。

 

「守り手全員の中で、トップに立つ存在がいるってことだよな?」


「……まぁな」


 実に嫌そうに、ウルスラが言う。


「だがもうヤツはいない」


「死んだのか?」


「……似たようなものじゃ」


 ウルスラは俺を見て、はぁ……とため息をつく。


「……ほんと、貴様を見ていると、イライラするよ」


 と、そのときだった。


「小僧。どうやら敵が出現したようじゃ」


「町中でか?」


「ああ。それも、突如として町中に出現したようじゃ。ユーリたちのもとへ戻るぞ。危険があったら大変じゃ!」


 ウルスラが転移してその場から消える。


 俺は急いで、ユーリたちのもとへと向かう。

 

 屋台の前で、美少女3人が目をキラキラさせていた。


「ユーリ、みんな無事か?」


「アイン、さん。どう……したの?」


「敵が町中に現れたそうだ。危ないから目の中入ってろ」


 ユーリたちはうなずくと、俺の中へと戻る。


『アイン、さん……』


「……わかってる。対処するよ」


 困っている人を放っておけない、彼女の性格は承知している。


 俺はウルスラに敵の場所を鑑定してもらい、現場へと急行する。


 市街地のど真ん中だった。


「しかし……解せないな。街には衛兵がいる。特に王都の守りは硬いって聞くのに、なんでモンスターが市街地に……?」


 現場に到着した俺は、言葉を失った。


『ひ、どい……』


 あちこちで人が倒れていた。


 血の海が出来ており、建物も壊れている。


『す、すぐに、治療、します……!』


「いや……手遅れだ」


 地べたに這いつくばっている人たちの頭が、みな、なかった。


 モンスターに頭部をくだかれ、即死だろう。


『そ、そんな……』


「被害者をこれ以上出さないために、俺たちは俺たちのやれることをしよう」


 俺は精霊の剣を出現させ、敵と相対する。

 そこにいたのは……人とも獣とも思えないような、異形の存在。


 目は血のように赤い。

 体全身に口がついている。


 四肢は太く、四つん這いになっている。

 

 そして特徴的なのは、眉間にある3つめの目玉だ。


「噂に聞く、魔族ってやつか……?」


 この世には人間、エルフやドワーフのような亜人のほかに、魔族と呼ばれる種族がいる。


 モンスターに近い能力アビリティを持ち、そして全員が強大な力を持っている。

『ちがうな。魔族はこんな理性無き獣のような姿をしてない。こやつは魔獣モンスターじゃよ』


「【鑑定】」


『→キメラ(?)』

『→【*>EW】が、人間に【K<P<>`】を埋め込んで、人工的に作られたモンスター。理性無き獣。強靱な顎を持ち、万物をかみ砕く』


「鑑定結果が……バグってやがる」


 正確な情報を読み取ることができない。


『【隠蔽】の技能スキルが使用されているようじゃ。しかし……精霊神の目をあざむくほどの隠蔽技術。いったい誰が……』


 一方、キメラは俺たちに気付いたようだった。


「グルァアアアアアアアアアアアアア!」


 キメラはグッ、と身を縮めると、弾丸のごときスピードで、俺たちへと襲いかかってきたのだった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] ベヒモス元から竜なのに部分竜化なんてスキル持ってるのおかしいと思うのですが。、 [一言] そのスキルは消した方がいいかと思います
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