【番外編】
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
それは、アインが名字を手に入れた後くらいの話……。
「勇者様ぁ~♡」
ジャスパーの屋敷にて、クラウディア=フォン=ゲータ・ニィガ王女が、アインに会いに来たのだ。
客間へ行くと、クラウディアがすでにソファに座っていた。
立ち上がり、凄い勢いで、アインに抱きついてくる。
「でぃーふぇんす!」
アインの前にユーリが出現し、その行く手を阻む。
ユーリはアインを、この強力なライバルに獲られたくないと思ってるのだ。
が、クラウディアはそのままユーリに抱きつく。
「ユーリさんゲットですわ~!」
「きゃー!」
もみくちゃになるユーリとクラウディア。
「えっと……クラウディア。どうしたんだ? 今日は」
「お父様から、書状を渡すようにと申し使ってきたのです」
クラウディアが侍女(部屋の隅で待機していた)に目配せをする。
侍女がアインに近づいてきて、巻物を渡してくる。
アインは目を通すも、内容はさっぱり、何を書いてるのかわからなかった。
ウルスラが転移してきて、内容を一読し、うなずく。
「正式に、アインを貴族に、そして【アイン・レーシック】となることを認めると書いてあるな」
「……ん?」
アインは、少し気になったことを、クラウディアに尋ねる。
「なあ。確か前の領主って、【=フォン=レーシック】って名前じゃあなかったっけ?」
アインの名字には、フォンがついていなかった。
「他の貴族に対する、措置ですわ」
「どういうことだ?」
「勇者様が、平民から貴族になったことは、もうすでに国内の貴族達に知れ渡っていますわ。でも……そのせいで、貴族達はかなり、勇者様に嫉妬してるのです」
アインはピンと来ていない様子で、首をかしげる。一方、ウルスラは得心いったようにうなずく。
「当然じゃろうな。アインだけ、特別待遇をとられたら、貴族達からすれば、面白くないじゃろうて」
「そこで、勇者様には、【フォン】を付けないことにしたんですわ」
アインはなおも、首をかしげる。
「え、それ特別扱いしてるんじゃ……?」
「貴族連中は、名字に=フォン=がつく、真の貴族。一方、アインはついていない、まがい物の貴族。大方、そういう風に、連中は納得してるのだろう?」
やっぱり、アインには何を言ってるのかさっぱり分からなかった。
「そのとおりですわ。=フォン=がついていようが、いまいが、勇者様が貴族となった事実は変わらないのに」
「まあ、でも他の貴族達が、それで納得してくれるなら、俺はそれでいいや」
アインはなりたくて貴族になったわけではない。
だから、真だろうが偽だろうが、どうでもいい。
=フォン=がつこうがつくまいが。自分のやることは変わらないのだ。
「さすが勇者様! 他の貴族連中とちがって、何倍も大きな器をお持ちになられてますわ~♡」
むぎゅーっ、とクラウディアがアインに抱きつくのだった。
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