表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【WEB版】不遇職【鑑定士】が実は最強だった〜奈落で鍛えた最強の【神眼】で無双する〜【アニメ放送中!】  作者: 茨木野
番外編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

239/245

【番外編】ピナのダンジョン



 アインがまだ、姉妹捜しの旅を始めたばかりの出来事。

 ユーリの妹、ピナ。


 彼女は非常に退屈していた。


「んにゃー! つまんないつまんなーい!」


 ピナが居るのは、世界樹の根元に設置された小屋。

 中には、無数のモニターが設置されてる。


 ピナはソファに座りながら、モニターを眺める。

 隠しダンジョン内を映し出すモニターには、だれ一人、映っていないのだ。


「なんでピナちゃんが作った超高難易度ダンジョンに、だれもこないのー! もー!」


 この隠しダンジョンは、ピナの幻術と、守り手である黒姫くろひめの結界によって作られた、人工ダンジョンである。


 通常、ダンジョンとは自然発生するものなのだが。

 ゲーム大好きピナは、ダンジョンを自分で、0からクリエイトしたのだ。


「せーっかく作ったゲーム、だーれも遊んでくれないんじゃー、つまんにゃーい! もー!」


 このダンジョンは不人気で有名だった。

 確かに、死なないというメリットのあるダンジョンだ。だが、メリットはなんとそれだけなのだ。


 内部構造がとても複雑。

 そこに加えて、ダンジョン内にはお宝らしいお宝が設置されていないのである。


 だれが呼んだか【クソダンジョン】。

 苦労する割に、実入りのないこの迷宮は、いつしか冒険者達からそう呼ばれるようになっていた。


「あーあー、だーれか遊びにきてくれないかなぁ~」

『ピナ』


 守り手である黒姫からの通信が入った。


「ん? なぁにママ?」

『チャレンジャーよ?』

「おー☆ チャレンジャー! ひっさしぶり~!」


 もう本当に久しぶりの挑戦者だ。

 挑戦者で、遊べるぞー! と思いながら、入り口にモニターの映像を……写す。


「ふぅん、人間? しかも……一人?」


 冒険者は通常、複数人でダンジョンに潜るものだ。

 単独での踏破は、無貌と言わざるを得ない。

「それだけ腕に覚えのあるやつってこと……? ふっふっふー☆ 腕がなるねえ……」


 いっぱい邪魔して楽しんでやろうと、そう思っていたのだが。


『ピナ。どうやら、懐かしいお客さんのようよ』

「懐かしいお客さん?」


『ええ。ユーリちゃんの気配がするわ』

「!? お、お姉ちゃん……!?」


 黒姫は結界術の使い手。

 結界は空間魔法の1つだ。空間内にあることについては、黒姫はすべて把握できるのである。


 だから、この領域に入ってきたのが、世界樹ユーリの精霊核を宿した人間である、とわかったらしい。


 ……どうしてユーリが人間と手を組んでいるのだろう。

 ピナは、心配だった。ユーリはバカが着くほどの正直ものだ。そして、純粋な人だ。


 悪い人間に騙されて、ほいほい着いてきてしまったのかもしれない。

 ……駄目だ。そんなの、駄目。大好きなお姉ちゃんが、悪い男に騙されてるのなんて、見過ごせない。


「駄目なところを見せつけて、ゲンメツさせてやる。そんで、ユーリお姉ちゃんの目を覚まさせてやるんだ! ママ、強力してね!」

『はいはい』


 こうして、ピナはユーリたちの挑戦を、受けることにしたのだった。

 普段よりも、難易度を高めに設定して。

本日、アニメ第4話が放映されます!

よろしくお願いします!


https://abema.app/HTi2

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ