【番外編】修行中のウルスラ
【★おしらせ!】
お世話になります!
不遇職【鑑定士】が実は最強だった
アニメが
1/9(木)23:30からスタートします!
また、PVも公開されてます!
https://youtu.be/3ZDbVRlCI4o
よろしくお願いします!
これは、俺……アインが奈落に落とされたときの出来事だ。
☆
俺、アインは、奈落で世界樹ユーリとで会った。
ダンジョンから脱出するために、世界樹の守り手ウルスラから、修業をつけてもらうことになった……。
その修業はあまりに過酷で、何度も死にそうになったし……それに……。
「はら……へったぁ……」
世界樹のあるホールにて。
世界樹の根元で、俺は大の字に寝る。
ウルスラの苛烈なしごき……もとい、修業によって、体力を消費しすぎ、お腹がペコペコだった。
「軟弱なやつじゃの」
ウルスラがため息交じりに言う。
「おかあさん。アインさん。お腹すいてるみたい。ご飯……用意してあげてほしいな」
世界樹の精霊……ユーリ。白いワンピースに、金髪の、とても綺麗な女の子。そして、とても優しい子だ。
ゴミ拾いとバカにされてきた、こんな俺に、優しくしてくれるのだから。
「チッ……! ユーリに感謝するんだぞ、小僧」
ぱちんっ、とウルスラが指を鳴らすと、虚空からパンが何個か落ちてきた。
「どわ! なんだこれ……?」
「パン以外の何に見えるというのだ?」
「そうじゃなくてさ! どうやって、何も無いところからパンを取り出したんだよ……?」
ふんっ、とウルスラが鼻を鳴らす。
「創造魔法を使ったのじゃ」
「創造……魔法?」
「ゼロから1を作り出す魔法じゃ」
「!? す、すげえ……!」
魔力があれば何でも作れるわけか……。
あ、でもそっか。
「これで合点がいったよ」
「なにがじゃ」
「ほら、俺が初めてここに落ちてきたときさ、ユーリがお茶をくれただろう? でもここは奈落だし、茶葉なんてないからさ。だから、ウルスラがお茶っ葉を作って、ユーリが淹れてくれたんだなって」
奈落にいるのに、どうやって食材などを確保してるのか不思議だったけど……。
なるほど、ウルスラが魔法で出してたんだな。
「パン、それと、お茶っ葉も。ありがとな、ウルスラ」
「……ふん。ま、お茶までわしが出して淹れたとか抜かしてたら、蹴っていたところじゃが……ふん。ま、蹴らないでやろう」
そんな母の様子を見て、ユーリが笑う。
「お母さん、うれしそう」
「そうなのか?」
「はいっ。アインさん来てから、お母さんいつも、楽しそう! ありがとう、アインさんっ!」
た、楽しそう……?
なんかいつも怒ってるような……。
「さっさと食え! 小僧! 修業を再開するぞ! 貴様にはさっさとここを出てってもらわないといけないからなっ!」
げしげし、とウルスラが俺を蹴り飛ばす。やっぱり、楽しそうにしてるようには、見えないんだけどなぁ。
【☆★おしらせ★☆】
新連載はじめました!!
【連載版】転生幼女は愛猫とのんびり旅をする~「幼女だから」と捨てられましたが、実は神に愛されし聖女でした。神の怒りを買ったようですが、知りません。飼い猫(最強神)とともに異世界を気ままに旅してますので
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