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【WEB版】不遇職【鑑定士】が実は最強だった〜奈落で鍛えた最強の【神眼】で無双する〜【アニメ放送中!】  作者: 茨木野
後日談

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217/245

217.鑑定士、再び王都を訪れる

【※お知らせ!】


8/5(水)0時から、コミカライズ版「鑑定士」の最新第2話が更新されます!


マガポケ(マガジンポケット)様で好評連載中です!


よろしくお願いします!!!!!!!!



 しっかりと休養を取った後。


 俺は、聖杯の回収のために、動き出すことにした。


 まずは情報収集。

 大商人ジャスパーの居る、王都へと一時帰ってきた。


「随分と久しぶりな気がするな、王都も」


 人混みの中を、俺は縫うようにして歩く。

 休暇を取るといって出て行ってから、そんなに時間が経っていないはずなのに、懐かしさがこみ上げる。


『みなさん、アインさん、気づきません、ね』


 目の中からユーリの声がする。


『今のアインは姿形が、救世の勇者アイン・レーシックとはかけ離れておるからな。気づかぬのじゃろう』


 今の俺は左目に眼帯。

 金髪。さらにウルスラによる認識阻害の魔法をかけて貰っている。


 そのため、街を普通に出歩けるのだ。


 俺は通い慣れたジャスパーの屋敷を訪れる。


 使用人に案内され、俺はジャスパーの部屋を訪れる。


「やぁ少年、会いたかったよ」


 燃えるような赤髪をしたこの人が、商人ジャスパー。


 世界樹捜索の際に、かなり世話になった人物だ。


「勇者様ぁ~♡」


 純白のドレスに、ティアラを乗せた、美少女がいた。


 彼女はクラウディア。

 この国の王女様だ。


「く、クラウディア? なんでここにいるんだ?」


「帰って来るという情報をジャスパーから聞きましたの! ああ、わたくしの愛しい人……♡」


 クラウディアは笑顔で、俺の体に抱きつこうとする。


「がーどっ!」


 左目から、ユーリが出てくる。

 クラウディアの前に立ち塞がる。


「ユーリさん! おひさしぶりですわ~♡」


「うん、おひさしぶり、ですわっ」


 きゃっきゃっ、とふたりがはしゃぐ。

 友達同士なのである。


「おふたりは恋人同士、仲良くしていますのですの?」


「それは、もうっ! 毎日いちゃいちゃ……です!」


「きゃー♡ うらやましいですわぁ♡ わたくしも第二夫人として早く嫁ぎたいですわ!」


「ふふ……待っている、よ。クラウディア、くん」


 仲の良い2人。

 邪魔しちゃいけないと思って、俺はジャスパーと部屋の隅のソファに座る。


「なぜ俺の隣に座るんだよ……?」

「まあまあ。私と君の仲ではないか♡」


 笑顔で俺の体に、しなだれかかってくる。

 南国のフルーツみたいな甘酸っぱい匂いがして、くらりとする。


 い、いかん!

 俺にはユーリがいるんだ!


「そ、それでジャスパー。頼んでいた、聖杯の件についてなんだけど、何か情報入ってるか」


 聖杯。

 いにしえの勇者ミクトランの、強大なパワーが収められた力の器のこと。


 それは4分割され、四神のおわす場所に保管されている。


「アイン君に手がかりを貰い、それっぽいところはいくつかピックアップしたよ」


 ジャスパーがパチンと指を鳴らす。

 たくさんの使用人が入ってきて、俺の前に書類の山を置いていく。


「いくつかってレベルじゃないだろ……」


「これでも精査したのだ。あとは君がいるから大丈夫だと思ってね」


 俺はうなずく。


「アリス。力貸してくれ」

『……わかったわ、アイン君』


 アリスの能力、【千里眼】。

 文字通り、千里先にあるものすべてを、見通すほどの高性能な目を持つ。


 千里眼が書類の山をスキャンする。


 範囲内にある膨大な量の書類を瞬時に目を通す。


 俺は不要な書類と必要なものを仕分ける。

 最終的に……3枚のファイルが残った。


「終わったぞ」

「あの膨大な資料を全て読み切り、いるものだけをピックアップしたのか。さすがだな、アイン君」


「いいや、俺だけの力じゃないさ。サンキューな、アリス」


『……どういたしまして、アイン君』


 アリスが少し弾んだ声音で言う。

 感情の起伏の薄い彼女だが、最近は感情豊かになってきてる気がする。


「しかし見事に恐ろしい場所が残ったね。【極黒大陸】【煉獄の迷宮】それに……【冥界】か」


「そんなにマズいところなのか?」


「どこも前人未踏の危険領域に指定されているよ」


 まず、巨大な島の写真の貼ってあるファイルを手に取る。


「【極黒大陸】は、この世界の北端にある巨大な大陸だ。入ったものは二度と出てこない」


 次に、火山の写真の貼ってあるファイルを。


「【煉獄の迷宮】。最高難易度SSSランクのダンジョンだ。火山地帯にあるため入るのも一苦労する。最下層はこの星の中心部だとウワサされている」


 最後に……とジャスパーが言う。


「【冥界】。これが最も恐ろしい場所だ」


「どんなところなんだ?」


「一言で言えば、極悪人の魂が収監されている、冥府の牢獄……かな」


「牢獄……」


 資料をパラパラとめくる。

 宗教関連の書物だった。


 この世界での原理原則は輪廻転生。


 死後の魂は天界へ送られて、記憶消去をなされたあと、地上へ再び降ろされ受肉する、とされている。


「天界が転生させてはいけないと判断された魂達だけが、冥界に送られるという」


「ヤバいヤツらの巣窟ってことか」


「無論、宗教書にあるような場所が、実際にあるかどうか定かではないけれどね」


 確かに広く一般的に、輪廻転生や天界なんてものは、誰かが作った宗教上の空想産物だと思われても仕方ない。


 だが、俺は知っている。


 天界も、神も、実在した。

 ならば冥界もあっても不思議ではない。


「とは言え、冥界がどこにあるかなんて、どこにも書いちゃいないわけだが、それでも探すのかい?」


「もちろん。資料ありがとな、助かったよ」


「なに、君には命を救って貰った恩があるからね」


 もう大分前だが、クラウディアとジャスパーの乗っている馬車がモンスターに襲われていたことがあった。


 俺は彼らを助けたことがあるのだ。


 律儀なヤツだと、俺はジャスパーに好感を抱く。


「その三カ所について、さらに調査を行っておくよ。しばらく王都に滞在するんだろう?」


「そうだな。国王にも挨拶しないとだし、レーシック領にも行ってこないと」


「ゆっくりしていくが良い。その間に調査をさらなる情報の精査を行っておくよ」


 かくして、俺は聖杯の居場所についての、手がかりを掴んだのだった。



【※お知らせ】


新連載、始めました!


「え、テイマーは使えないってパーティから追放したよね?~実は世界唯一の【精霊使い】だと判明した途端に手のひらを返されても遅い。精霊の王女様にめちゃくちゃ溺愛されながら、僕はマイペースに最強を目指すので」



【作品URL】


https://ncode.syosetu.com/n2047gk/


頑張って書いたので、よろしければぜひご覧ください!


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タイトルを押せば飛べるようになってるので、ぜひ!

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