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訓練開始

「先生!今日から1か月よろしくお願いします!」


ユリアはコートにお辞儀をした。


「ユリアちゃん、私は結構スパルタだからね!頑張るんだよ。」


「はい!」


今日からコートとユリアの特訓が始まった。

訓練場所は、コートの仕立て屋の上にある倉庫として使っていた場所。

そこに様々な魔法具や薬草などを持ち込んである。

ちなみに薬草は、年に1回カフェに来るファッジとエミネールの薬草畑から転移させた。


「さて、今日は自分の身体の中にある白の力を探ることから始めよう。」


「身体の中に?」


「そうだよ。ユリアちゃんの身体の中には白の力はあるが、今はただあるだけだ。それをまず自分で見つけないと上手く使えないんだよ。いいね?」


「はい!」


「じゃあ、まずは目を閉じて。神経を研ぎ澄まして身体中にある白い光を探すんだ。」


それから何日かは、その特訓が行われた。

訓練場所に簡易で作ったアトリエでコートは仕事をしていた。

コートの仕立て屋の腕はかなりのもので、依頼がひっきりなしに来る。

仕立て屋の仕事をしながら、ユリアの訓練にも目を光らせる。

神経を研ぎ澄ます事が出来ると同時にいくつもの事が出来るようになるのである。


コートは縫い物をしながら、ユリアの異変に気付いた。


「やれば出来るじゃないか。」


コートはにこりと笑う。



一方、ユリアは暗闇の中に居た。

神経を集中するとこのようになる。

無の状態だ。


暗闇の中に光を探す。

すると、暗闇に少しだけ光りが見えて来た。


あれ?あれは?なんだろう?


ユリアは更に集中して行く。

そして、その光りが更に大きくなった。

その光りに手を伸ばす。


光りに触れてみる。

光りはあたたかかった。



コートは縫い物を置いてユリアに近づく。

神経を集中しているユリアは気づかない。

すると、ユリアの身体が少しずつ白い光りに包まれて行く。

その時、ふわっと髪の毛が一瞬逆立ちキラキラと光った。


「やったね。」


ハッとユリアが気付く。

隣にはコートが立っていた。


「コツを掴んだようだね。」


「なんだかあたたかい光りでした。」


「そう、それが白の力だ。さぁ、もう1回やってみて。」


ユリアは何度かこれを繰り返して、身体の中にある白の力を探る事に成功した。



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