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常連さん達

第3話まで書きました!


ユリアの魔法の種類

色々悩み始めました(笑)

これから色んな魔法を考えたいと思います。



さて、第3話は

お店の常連さんを交えてのお話です。



ユリアの1日は、まず結界魔法の解除から始まる。


ユリアはこのカフェの2階と3階部分にひとりで暮らしている為、防犯上の理由で夜は結界魔法を家全体に貼っている。


普通の結界魔法は、全てのものをシャットアウトするのだがユリアは少しアレンジして敵対心がある者や悪意がある者のみをシャットアウトするように出来ている。


庶民の魔法力では到底できない技だが

ユリアの魔法力は人並み以上だ。

と言っても、他と比べた事もないし自分の魔法力を調べた事もないのでユリアの予想範囲内での話。


その後、簡単に朝食を済ませてから

その日のお店のパンを生地をこねて寝かせておく。


ここまで終わったら、今度は買い出し。


カフェではそんなに沢山の食材が必要と言うわけでもないので、必要なものがあれば買いに行く程度。

でも、1日お店にこもりっきりもよくないのでお天気がいい日はなるべく買い出しに行くようにしている。


今日はお天気もいいので買い出しに出かけたユリア。


「おっ!ユリアちゃんおはよう!今日は何にするかい?」


「おじさんおはようございます!今日はジャガイモとニンジンをお願いします。」


「あいよ!」


おじさんは、ジャガイモとニンジンの他にレモンを少しおまけしてくれた。


「おじさん、ありがとう!」


「そういや、うちの女房がちょっと風邪気味なんだよ。あとで、ユリアちゃん所に行くって言ってたからよろしくな!」


「そうなんですか!わかりました。風邪に効くハーブティー用意しときますね。」


ユリアの母親直伝のハーブティーは、体調が悪い時に飲むとよく効くと評判だ。

軽い風邪くらいなら、ちょっと魔法を込めたハーブティーを飲んであたたかくして寝たら次の日にはけろっと良くなる。


八百屋の後、ドライフルーツを置いてある店に寄りナッツ類を買って買い物終了。


お店に戻ると、寝かせてあったパンの生地を形成してオーブンに入れる。


焼いている間、お店の外の掃除。


外にある花壇に水をあげている時

道行く若い女性の会話が聞こえて来た。


「はぁ、騎士団のエディ様!本当に素敵!」


「あら!私はトーマス様がいいわぁ。」


「そういえば、来月お城で騎士団のお披露目会があるらしいわね!」


「そうよ!ドラゴン征伐でトーマス様が表彰されるんでしょ!きゃー!素敵!」


ん?騎士団?トーマス?

聞き覚えのある名前に、耳を澄ませる。


「トーマス様って、無口で可愛いー!あの顔で口説かれてみたいー!」


「「きゃー!!!」」


……トーマス様……。

可愛いって言われてる(笑)


店に入ってふと壁のカレンダーが目に入った。


「あれから3日か。」


トーマスがカフェに来た日から3日が経つ。


「もう来ないのかな。」

あの時、トーマス様はまた来るとも言ってなかったしいつもはカフェに来る事がないような感じだったし。

もう来ないのかもな。


「ちょっと残念。」


口ではちょっとと言っているが、内心は結構残念だと思っている事にユリアは気付いていなかった。




カフェをOpenした後、3人のお客さんがやって来た。


八百屋のおばさん、仕立て屋のおばあちゃん。

そして、いつも紳士なジュライおじいちゃん。


ジュライおじいちゃんの事はあまりよく知らないが、母の代からの常連さんである。

身のこなしやその身なりから、只者でないのは確か。



八百屋のおばさんには、特製の風邪に効くハーブティー。

母直伝のハーブティーで、私も子供の頃風邪を引くと母がよく作ってくれた。


仕立て屋のおばあちゃんには、ミルクティーと焼きたてのパンとジャム。

ジュライおじいちゃんには、ミントティーだ。


4人で世間話をしていると、仕立て屋のおばあちゃんが話し始める。


「そう言えば、騎士団がドラゴンを征伐したんだってねー。ありがたや。こうして街で安心して暮らせるのも騎士団のみんなのお陰だねぇ。」


「今回のドラゴンはかなりの大物だったそうですぞ!騎士団が危機的状況になったらしいが、クリムト第1騎士団長の活躍で成功したそうですな!」


へー。クリムト第1騎士団長……!!って

それトーマス様の事?


「騎士団のみなさんは、本当に凄いわよね!それにみんなかっこいいし!私がもっと若かったら追っかけでもしてたわぁー。」


ははは、追っかけって。(笑)

八百屋のおじさん泣くよ?


「私もよく噂は聞くけど、騎士団のみんなはそりゃもうかっこいいとねぇ。そうだ、ユリアちゃんは騎士団のみんなの事はどう思うんじゃ?」


「え?私?」


急に話を振られて、頭に思い浮かんだのはトーマスの顔。


思わず赤面していると


「ははははは。ユリアちゃんも騎士団には弱いかね!ユリアちゃんは年頃だからのう!」


「わたしゃユリアちゃんの花嫁衣装を作るまで死ねないねー!」


「もう!やめてください!急にへんな事聞くからびっくりしただけです!」


ちょっと怒りながら、キッチンに引っ込むユリア。


「もう、どうしちゃったの私。」


なかなか治らないドキドキに困惑しつつ

ユリアはトーマスの顔をまた思い浮かべた。






その頃、カフェの外では

店の周りをウロウロする怪しい影が1つ。


店に近寄っては離れ。

離れては近寄る。


引き返して来たその影は、意を決したようにカフェのドアに手をかけた。




台風来てますね。

みなさんお気をつけください!


この週末はお家に篭るので

沢山書けたらいいなと思っています。

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