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出会い2

2話目を書き上げました。


いや、小説って書くの大変ですが

とっても楽しいです。


まだまだ力不足ですが3話目も頑張ります!



ユリアが作るビーフシチューは、家庭的な味で野菜大きめというイメージです。

パンは丸くてフワフワ熱々のパンをイメージして書きました。


この2話目では、トーマスがちょっと脳筋気味?と思わせるお話にしています。

「食べる物はありますか?」


目の前には騎士団の制服を着た男。

精悍な顔つきなのに、どこ疲れている様に見えた。

ユリアとしては、年頃の男性、ましてや騎士団の人間にこんなに間近で会ったことがなかったので、

少したじたじしてしまいそうになったが、

そこは客商売。


ユリアは笑顔を作り直して言った。


「もちろん、食べる物もありますよ!今、ちょうどビーフシチューが出来上がったのでそれでよろしければ!」


「ビ、ビーフシチュー!!!そ、それを!それをお願いします!」


気のせいだろうか、今物凄いイケメンに見えた……


「では、どうぞこちらへ」


ちょっとお疲れ気味の騎士を案内し奥のキッチンに入る。

出来上がったばかりのビーフシチューとあたたかいパンをよそっていつものように最後にちょっとだけ魔法を込める。


「あの騎士様はちょっとお疲れ気味だからね。回復魔法かな。」


手からあたたかい光が出て、ユリアは魔法を込める。



ビーフシチューは母の代の看板メニューだった。

母のビーフシチューには敵わないけど、ユリアなりに美味しく作れるようになった自信作だ。


「お待たせしました。」

料理をそっと置く。


「いただきます!」

そう言って食べ始めた騎士が一瞬手を止めた。


「こ、これは……」


そう呟くとより一層の勢いで食べ始めるとあっという間に完食してしまった。


「あ、あの…おかわりというのは……できますか?」

騎士が不安そうにユリアを見る。


「あ、はい!今、お持ちしますね!」


おかわりで持ってきたビーフシチューとパンも騎士はあっという間に食べてしまった。


「ふぅ〜、美味かったぁ〜」


そう言ったと同時にユリアがキッチンから紅茶を持って来た。


「あ、あの大変美味しかったです。」


「ありがとうございます。はい、食後の紅茶です。」


「あ、ありがとうございます。」


騎士は落ち着いたようで、ゆっくりと紅茶を飲み出した。


ユリアはビーフシチューを食べて、ちょっと落ち着いた騎士に話しかけた。


「あの、お城の騎士団の騎士様ですよね?」


「は、はい!第1騎士団トーマス・クリムトと申します!」


トーマスは勢いのあまりガタンとテーブルに膝を打ちながら立ち上がった。

それが恥ずかしかったのか、トーマスは少し照れながら椅子に座る。


「トーマス様のような騎士の方が、このカフェに来る事がないので驚きました。」


「そ、そうなんですか……実は、私も初めてこのお店を知りまして……い、いや勇気を出して入ってよかったです。」


2人の間に沈黙が流れる。


ユリアが会話をする男性といえば、買い出し先のおじさんやお店に来る常連のおじいちゃんくらいだ。

こんな若い男性と何を話したらよいのか……とユリアは困ってしまった。


「あ、あの!」


トーマスがいきなり立ち上がった。


「本当にありがとうございました!本当に助かりました!では、私はこれで!」


トーマスは扉を開ける。


「あ、あの!おつり!今おつりを!」


「いえ!おつりは結構です!こんな美味しい料理をいただけたので今幸せです!では、これで!」


そう言うとトーマスはとびきりの笑顔で挨拶して、物凄いスピードで走っていった。


お金を握り締めたままのユリアは、呆気にとられてしばらく立っていた。


ん?なんだか、胸がドキドキしてる?

ちょっと顔も熱いかも。


「風邪?」


テーブルを片付けながら、ユリアはトーマスを思い浮かべる。


「それにしても、なんだか面白い騎士様だったな。」


ユリアが思い描く騎士団の騎士といえば、みんな長身のイケメン揃いで颯爽と若い女の子を侍らせながら街を歩いてるイメージだった。


あんなモゴモゴ話す騎士様がいたとは……


トーマスが話す姿を思い出してクスッと笑ってしまった。


そんな事を思い出していると、またちょっとドキドキして来た。


「やっぱり風邪かも。」


ユリアは今日は早々に店じまいしてゆっくりしようと決めた。





一方、カフェを後にしたトーマスは、その後も物凄いスピードでお城まで走っていた。


なんだ、あの人は!なんか可愛かった!

天使か?天使だ!きっと俺は死にそうなくらい腹が減ってたから、天使を見たんだ!


何やら訳の分からない事を思いながら走るトーマス。



走るトーマスを見つけた街の若い娘たちが


「あ!トーマス様よ!」


「きゃー!トーマス様ぁぁぁ」


と声を上げるがトーマスはあまり関心がなく

チラッと見るとペコっと頭を下げてそのまま走り去る。


全員、同じ顔に見える……


トーマスは若い女の子に興味がない。

しかし、今のトーマスは先程会ったカフェのオーナーの事で頭がいっぱいだ。


「あ!」


いきなりトーマスが立ち止まった。


「名前……名前聞くの忘れた。」


トーマスは、名前も知らない天使の事を思いながらお城に向かってまた走り出した。


1話目で、早速誤字を発見!

しかも、名前を間違っていました…すみません。


今後もこんな調子ですが

頑張ります!!

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