表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そこな令嬢、ご満悦!  作者: シラスイ
40/55

40 スライム倒して一週間、、、



 マリーと魔物討伐に行き、あの黒スライムと戦ってから一週間。


 あの後は色々あった。屋敷に戻ると、お父様が満面の笑みを浮かべながら、門の前で仁王立ちして待ってるわ、トリスタン飲んだから熱は出るわ、聖剣バレるわ、と……。


 お父様に聖剣没収されたせいで、熱は五日間続いた。返さなくても、せめて傍においてと頼んだけど、そんな危険なことをした理由を話さないとダメって言われた。

 別に、話しちゃいけないってわけでも無いから「神が~」とかバラしちゃってもいいわけよ。でも、急に娘がこんな突拍子もない話をしたら、お父様がどう反応するか……うち、どこ教でもないし。



 そうこう悩んでいると、四日前の夜に神(笑)が出てきた。


 久しぶりでもないねって言った後、三つ質問して…そして念願のお菓子!

 そう、今私のベッドの横の棚に隠してある、バラエティ豊かなお菓子たちである。


 神(笑)に『軽トラ一台分くらいまでならいいよ』と言われたけれど、そんな隠せないのでこの棚いっぱい分ほど送ってもらった。


 種類も、マッシュルームマウンテンやバンブーシュートビレッジなど含め、幸せになる粉つきお菓子とか食べれる動物園とか、故郷ママとかとにかく色々。

 カップラーメンも頼んだ。


 正直この国のお菓子は基本重いし、料理も味が偏ってるからっていうのもあるけど、やっぱり一番は懐かしさで、思わずちょっと泣いてしまった。


 神(笑)には今後も食べ物頼もう。



 そして、ロローナちゃんらがお見舞いに来てくれたりした後、数日後に熱は治って、お父様アンドお母様と話をした。


 内容は当然、今回の私の行動について。バレないよう頑張ったのに、結局バレてしまった。


 信じてもらえないだろうけど、神(笑)が夢に出てきて、助言をくれる、と白状した。転生うんぬんは、流石に意味不明なので伏せたけど。


 すると、お父様からは一言。『寝なさい。』と、それだけ言われた。


 お母様は、正直よく分からないけど、そういった話は周囲でたまに聞くから……とのことで、嘘を言っているわけではないと理解してくれた。


 その神が、ちょくちょくお告げをつげて来て、私がそれに従っていた、と説明して、その話は終わり。王子も関わっているし、踏み込まないで良いと判断したんだと思うけど…まあいいや。こちらの事情に触れてこないなら都合いいし。



「ルミィ、起きてる?」

「はい、起きてますよ。どうぞ。」


 お兄様だ。最近特に忙しいらしく、あまり顔を合わせられていない。


 私もお兄様も寝巻き姿で、時間も11時くらい。こんな時間に何しに来たんだろう。


…え、なんで起きてるかって?


 夜食(おかし)夜食(おかし)。まだ身体は小さいし、運動もしてるから太る心配もあんまないし。棚に詰め込んであるから、食べたいだけ食べれる。



 ベッドに座り直して、お兄様を部屋に迎える。

 お兄様は「こんな時間にごめんね」と言いながら、私の横にポフンと座った。



「またなんかやったらしいね、ルミィ。怒られなかった?」

「怒られたというか……反省しろよムーブは出してますね。」

「う、うん。もうちょっと、色々考えて行動しようね。」


 お兄様は苦笑いしながら、話を続ける。



「本当に焦ったよ。父様が夜遅くに、汗だくで『ルミリエがいない!』って言ってきて。タールも泣いてたし、母様もみんな心配してたよ。特に最近はルミィ、謎行動ばっかりしてたから。」

「心配かけてごめんなさい…。」

「本当だよ。身分もそうだし、髪のこともあるし……ルミィの意思は尊重したい。きっと、今回のことも、僕達の知らない目的があったんだろうけど…でも、みんなを心配させるのはダメだよ。」

「はい。肝に銘じます。」

「それでよし。」


 確かに、神(笑)に言われたとはいえ、今回は自由にやり過ぎた。マリーさんにも王子にも迷惑かけたし……幸いというか、次の神ッションは『レベルを5上げろ』とか言う、ぶっちゃけまだ祝技の儀もやってないのに解らねえよっていう無理難題を吹っかけられたから、とりあえず魔術練習と筋トレすればいいし。


…ああ、忘れてたけど、ドリンクバー校長もお見舞いに来てくれた。ちょくちょく気にかけてくれるし、結構いい人。



「それじゃあ、そろそろ僕も戻るよ。…父様にも、もう少し言うことがあるんじゃないかな。一応、話をしたら?」

「その、ありがとうございます、お兄様。…ではおやすみなさい。」

「うん、おやすみ。」



 ……。


 よし、明日の朝、マリーも一緒にお父様と話をしよう。お兄様の言う通り、お父様にはまだ謝れていないし、感謝もできていない。言い訳をしただけだ。


 今度はちゃんと、言い訳じゃなくてお礼を言わなくちゃ……


 そう決めてから、私は眠りについた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ