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二難さると、次は災難が起こります 8

 センテール=ルノ

 ジョブ 【戦士】

 レベル 205

 攻撃 B

 防御 B

 敏捷 B

 魔力 C

 知力 C

 ユニークスキル

 "街の看板娘" "愛情"

 バッドステータス

 "恐れ"


「これは……」


 バッドステータスとは、ゲームで言うところのデバフ効果がかけられたものだと考えてもらえればいい。ただ、ルノの場合は、魔法ではなくトラウマが原因のため、解決は魔法をかけられるより困難なのだ。


「バッドステータスか……内容はなんて書いてある?」


「えっとね、『忘れられない過去に打ち勝たない限り解かれることは無い』って書いてある」


「まだあの日のこと気にしてたのか……まぁ無理もないよ。それだけは俺が何とかしてやる」


「うん、ごめんね……」


「落ち込むなって! 俺が絶対克服させてやるから!」


「わかった」


「よし! 次はミーシュ!」


「はーい。自分でも見たことないから、少し楽しみだわ」


 そう言って、三人がやってきたように、同じ手順でステータスを開示する。



 ミーシュ=ルージュ

 ジョブ 【魔法使い】

 レベル 323

 攻撃 C

 防御 A

 敏捷 B

 魔力 S

 知力 S

 ユニークスキル

 "魔女" "使用魔力半減" "素質"


「うわすっげ! 魔力Sだって! まじですげぇ!」


「ミーシュさんって、もしかして只者じゃない……?」


「あら、今更気づいたの?」


「いやまじでこれはすごい。じゃあ最後はファイアだな」


『我までやるのか?』


「だって鍛えたいんだろ? なら、知っとかないとメニューが決められないからさ」


『むむ……確かにそうだ。ならやろう』



 ファイア

 種族 【ドラゴン】

 レベル 500

 攻撃 S

 防御 S

 敏捷 S

 魔力 S

 知力 S

 ユニークスキル

 "赤龍" "炎系ダメージ吸収" "威圧" "変化" "防御力超上昇"


「オールSだ……だけど、なんか当たり前って感じがして感動が薄いな」


「あ、それ私も思った。なんか、ファイアさんなら普通かなぁって……」


『ま、まぁ……そうかもしれん……』


「まぁいっか。よし、このステータスを参考にして俺が練習メニュー組むから、組み終わるまで部屋でそれぞれ休んでて」


「「「はーい」」」『うむ』


 それから、皆は自分たちの部屋へ移動した。烈毅は、念の為の見張りも兼ねて、入口付近で練習メニューを組むことにした。


 ――時は過ぎ、夕食の時間になった時。


 みんなで作ったカレーを食しながら、ワイワイガヤガヤと陽気な感じで話し合っていた。


 いち早く食べ終わった烈毅は、メニュー書いた紙を右手に持ち、一度咳払いをしてから、食べながら聞くようにと促し、説明を始める。


「えーっと、お前らの練習メニューを考えたんだけど、一つだけ言っておきたいこと……と言うか、覚悟してもらいたいことがある」


「覚悟?」


「そう。この練習は、俺からしてもかなりきつい練習が多い。ぶっ倒れるかもしれないし、もう嫌だって思うかもしれない。それでも、やりきるって覚悟はあるね?」


 皆は、烈毅の真剣な表情から、本当にそれが大変なものだということを察し、食べかけのカレーをテーブルに起き、烈毅の方に体を向ける。


「私は、あなたについて行こうと決めた時から覚悟は出来てるわ。だから、絶対やりきってみせるわ」


「私もナーシェに同じよ」


「私は正直、どうなるかはやって見ないとわからない。だけど、みんなに早く追いつきたいから、嫌になっても諦めはしないわ」


「私もレーナと同じ。必ず戦えるようになる!」


『我は言わんでもわかるな? 烈毅』


「ああ、顔でわかるよ。それにお前らの覚悟もしかと受け取った。その覚悟がありゃ、必ず強くなれるよ」


 一人一人の瞳には炎が燃え盛り、やる気に満ちた表情をしている。恐れなどないかのようなその堂々とした態度に、烈毅は少し驚いていた。


「よし。じゃあ練習メニューを、言ってくぞ。まずはレーナだけど――」


 その夜は、各自自由行動とし、明日の朝から猛特訓を始めると伝えた。監督役として、責任をもって彼女達とファイアを強くしなければならない。今回ばかりは、何がなんでもやり遂げてもらう。そのつもりでいる。


「あいつら、この練習メニューで俺のこと嫌いにならないよな?」


 一人、外でコーヒーを飲みながら星を見上げ、そう呟く。静かすぎる地上に、風邪がなびく音と、草木が揺れる音で少しだけ騒がしくなる。


「さて、俺も明日に備えて眠りますかね」


 そして、アジトへと向かい、浅い眠りについた。


 ――その頃、神々達は。


『全く、お前はどうしてそう馬鹿な行動をするのだ! 少しは学習しておらんのか!?』


『わわわ、わかってますよ! だからそんなに怒らないでぇぇ!』


『もし殺されていたらどうする!? お前は期待の新人とまで言われておるのだぞ!? 少しはその自覚を持たんか!』


『す、すいませんでしたぁ〜!』


『あんなに怒ってるおじさんは初めて見たよ』


『ワルもこれで少しは変わってくれますよ。と言うか、そうじゃないと困ります』


『お前も大変だな、シェン』


『本当ですよ』


『にしても、彼は本当に強かったね。多分、あれまだ本気じゃないよ』


『えぇ!? あれで本気じゃないの!? 僕はもう戦いたくないな……』


『はっはっはっ! そう落ち込むなシェン! お前らにはまだ時間がたっぷりある! そのうち彼を超える時がくるさ! じゃ、俺はワルの泣きっ面も拝めたし、帰るとするよ』


『うん、わかった』


 そういい、その男はシェンの元を離れていく。


『ねぇ、本当に言ってるの?』


『聞いてたのかてめぇ』


『まぁね。それで、彼女が彼を超えるってのは本気で言ってるの?』


『…………さぁな』


『酷い男だね、お前は』


『てめぇにだけは言われたくねぇよクソ野郎』

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