表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
村人が世界最強だと嫌われるらしい  作者: 夏夜弘
第一章 嫌われ者
4/130

この世界は、何もかもがおかしすぎる 2

「なんです?」


「お前、ついさっきケルベロス討伐のクエストを受注したばかりだろ! なのになんでそんな早く帰って来れている!」


「いや、ケルベロスあんまり強くないぞ?」


「なっ……ケルベロスはレベル百の剣士三人がかりでやっと倒せるんだぞ!? 見たところ、お前は武器も無いし、そこまで強さも感じない。どうやって倒した!?」


 あ、そうか……ケルベロスは危険指定モンスターレベルBくらいだったか? 説明がめんどくさいな……。


 この世界では、危険レベルが存在する。人に害を与えない程度のモンスターはE(ただのスライムなど)、村人と同等の力を有するモンスターをD(ゴブリンなど)、下級ジョブ以下(村人を除く)のジョブ保持者と同等の力を有するモンスターはC(ゴーレムなど)、上級ジョブ保持者三人と同等の力を有するモンスターはB(ケルベロスなど)、上級ジョブ保持者十人と同等の力を有するモンスターはA(グリフォンなど)、勇者又は超上級ジョブ保持者複数人と同等の力を有するモンスターはS(ドラゴンなど)、と分類されている。

 この場合、ケルベロスはBなので、一人で倒すにはレベル二百以上は無くてはならない。だが、この世界で、レベル二百を超えるものなど指で数えるくらいしかいないのだ。


「いや、俺レベル二百超えてるから倒せたってことにしてくんね?」


「そんな馬鹿な話があるか! 二百を超えているなら証拠を見せろ!」


「証拠っていってもな……」


「勇者でもあるまいし、そんな隠すようなジョブでもないのだろ!? なら早く見せろ!」


 いや、村人なんですけど……。


「悪いな。俺は人にジョブを教える趣味は無い。それに、俺はこれから用事があるんだ。じゃな」


「まて!」


 その言葉を無視し、振り返って肉屋を目指す。すると、後からピリピリと殺気を感じる。


 うわ、これ襲いかかってくるパターンだめんどくせ。


「待てって言ってるだろぉ!」


 そう言いながら女冒険者は剣をこちらに向け突進してくる。全く、最近の女の子は活発ですね。


 気付かないふりをし、ギリギリの所で「あ、お金落ちてる!」と嘘をつき、その突進を躱す。そして、あたかも今攻撃された事を知るかのような素振りをとる。


「え!? なんで剣出してんの!?」


「なっ……避けられた? これでもレベルは五十を越してるんだぞ?」


 たかが五十かよ……こっちは死にそうな思いをしてレベルカンストしてんだぞ!? ……つっても、この世界のモンスターは強すぎるからな……。


 先程、この世界にはレベル二百を超える人物が少ないと言ったが、その原因はモンスターにあるのだ。


 この世界のモンスターは一匹一匹が非常に強い。スライムでも、人に害を与えないとか書いてはいるが、それは全くの嘘。攻撃力が半端じゃない。俺もレベル一の頃、舐めてかかって死にかけた。


 ただ、ここに来た時点で、ユニークスキル"自動回復"付いていたため、休息などは必要にならなかった。


 実際、それが無ければこの世界で村人がレベル上げなんて無理ゲーにも程がある。


「お前さ、この世界のモンスターって強すぎだと思わねぇ?」


「は? 何を急に……強いも弱いも、自分が強くなればそんなの関係ないだろ?」


「ふーん……。その考えだと、一生強くはなれないな。じゃ、そーゆーことで俺は退散」


 再び歩き出し、その場を去る。女冒険者は、その言葉の意味がわからず、追うことを忘れ去っていた。


 肉も買って、レアアイテム換金も終わったところで、烈毅は部屋で夕食の準備に取り掛かる。


 その途中、先程の女冒険者を思いだす。


「自分が強くなれば関係ない、か……」


 この世界は、おかしい。モンスターは強いし、物価は高いし、神はあれ以来何をしてるかわからないし、魔王退治しろとも言われないし、高レベルの人少ないし。何故なのか、烈毅には微塵もわからない。


 死にそうな思いをして、ここまでレベルを上げた意味があったのか、そんな考えも浮かぶ程だ。


「ま、そんな事考えても今は仕方ないか。今は、飯っと」


 そして翌日。ドンドンとノックされ、扉をひらいてみる。


「おいお前!」


「なに、なんで外にいるの? ずっと外にいたの? ストーカーなの?」


「お前、今日私と一緒にクエストをしろ!」


「…………はい?」


「だから、お前がどれくらいの強さか知りたいから、私と一緒にクエストをしろと言っているのだ!」


「…………帰れ」


 ドアを閉めようとするも、足で止められ閉められない。


「何?」


「デートしろ!」


「それ意味全く違うだろ」

ここで捕捉ですが、ジョブレベルには、下級、上級、超上級があり、1〜99までを下級、100〜199が上級、200〜1000までが超上級となっている。


他にも何か気になる点がありましたら、感想にて質問をしてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ