表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

海行こう?

 8月。蝉の鳴き声が日本中に響き渡る。

 夏、青い空、風が熱気と湿気を連れてくる。

「海行きたいな」

 教室の窓際の席で、ぼーっと外を見ながらぽつりと呟いた、何気ない一言。全てはこの一言から始まった。

「行く? 海」

 頭の上から覗き込むようにして、幼なじみの希が言った。

「んー、行きたい。けど、めんどい」

「まーたそういうこと言う」

「だってめんどい」

「そんなこと言ってると、いつまでも彼女できないよ?」

「けっこうです」

 ふざけ半分で希は言う。けど、それは俺に重くのしかかる。

 もう、きっと届かない。

「で? 行くの? 行かないの?」

「だから、行きたいけど―――」

「よし行こー!」

「……めん…どい…って、言ったよね」

「行きたいんでしょ? なら、行こうよ!」

 こうして、半ば強引に、希と海に行くことが決まったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ