表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BraiN   作者: 山河青
2/3

BraiN EP1

学生で初投稿です。

分からないことだらけですので、

どんどん意見・指摘をお願いします。

 雲一つない空。

 一面土色の大地。

 10メートル程の無数にある砂山に囲まれ、やや温もりのある風に、髪をなびかせる男にしては丸みをおびた小顔の少年、俺の至った結論は、これは夢だということだ。昨日もこんな光景の夢を見たし、きっとその続きか、何かなのだろう。さっきのどこか聞き覚えのある声の謎の説明。そして、このどこまで続くのか先の見えない大地。

 2025年、全世界各地で地震、雷、大雨、暴風、さらには火山噴火の大災害により、地球から陸というものは無くなった。大地をそんなに恋しく思った覚えはないのだが、こんな夢をみるということはやはり、もう一度、地面を踏み歩きたいのかもしれない・・・。

 とにかく、あまりに現実離れしたこの光景を俺は夢だと判断することにした。夢の中で夢だと認識することができたんだ。どうせなら夢でしかできなこと、たとえば、空を飛んでやろうと思い、目の前の土山を全力で駆け上がり、頂上付近でジャンプ。そのまま空中で停滞・・・と思いきや、重力に圧されて地面に落下。着地をきめることもできず、情けない悲鳴をあげてしまった。痛みが引き、座ったままの状態で顔を上げ、周りを見回すと、そこはやはり、永遠と続く大地があるだけだった。夢にしては痛すぎるし、あまりにもはっきりしすぎている気がする。

 まだ、微かに残る痛みに耐えながらも立ち上がり再び周りを見回すと500メートル程先に、何か黒いものが動いているのが見えた。2.0以上ある視力を最大限にして凝視するとそれは、人のようにもみえるが全身真っ黒。そんなのが、わんさか蠢いている。恐る恐る、気付かれないように、辺りの岩陰を使いながら近づいていく。すると、思ったよりそいつらは小さく、俺の身長の半分くらい。そして一点だけ黒でない何かを見つけた。おそらく・・・人だ。その人物の意識はおそらくなく、黒の生物たちに担がれどこかへ運ばれているようだった。

 あんな見たことがない生物がいるのだ。これは確実に夢のはずだ。さっきの浮遊実験は失敗したが、あれは実際に飛んだことがなく、イメージ力が足りなかったからだと自分にいい聞かせ、夢の中なら俺は最強だと暗示をかけた。そもそも、運動能力なら現実でも自身はあるし、喧嘩なら日常茶飯事。

岩陰から身を乗り出し、数メートルに近づいていた黒の生物に向かって俺は飛び込んでいった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ