クエスト1
意味なし試験を難なくクリアしたシルバは見事正式に俺の使獣となった。
「さてさて…ちょっと見して下さいねっと。」
「が?」
さっそくシルバのステータスを見る。そういえば使獣のステータスって初めてだな。
名前:銀大狼
性別:なし
レベル:67
HP:6000/6000
MP:900/900
STR(筋力):600
DEF(強度):100
INT(知力):150
AGI(反射速度):250
VIT(生命力):400
「……お前もお前でチートだな。」
「がう?」
「……俺も人の事言えないか。」
「(こくこく)」
とりあえずもう何も言うまい。強いから問題なし!というわけで2人(?)で初めてのクエストをこなすことにした。シルバも強いから大丈夫だろ…絶対に死なせん。
「がー。」
「あぁ…今からクエストを受けに行くんだが、出来るか?」
「がう♪」
「よし、さすがシルバだ。」
……いつから会話が成立しているのだろう。何故か分かる。本格的に人間やめてるんじゃないか?
(inギルド)
「うーん、今日も賑やか。」
今日も今日とて騒がしいギルド。何をそんなに毎日盛り上がることがあるのだろう。……とか考えてる俺はきっと人生負け組だと思います。俺も楽しいこと見つけたいな……無双は無双でやってると飽きて来るんだよ。はい、贅沢ですかそうですか。
「シルバ、好きなの選んで。何でもいいから。」
「……。」
掲示板の前に立ちじっと見つめるシルバ。字が読めるのか読めないのか俺の顔をちょいちょい伺ってくる。何ですか?俺が首を傾げると、
「……っがう!」
「おぉ。」
シルバは一番上にあった依頼をジャンプしながら歯で引きちぎる。……そっか、届かないよねそりゃ。ご主人配慮が足りなかったよ…
「んむむ!」
俺の元へ駆け寄り依頼の紙を見せる。内容を要約すると翼竜を倒せと。ランクは2S。ナイスチョイスにシルバの頭をなでる。
「よしよし、よく分かってるな……なにこれふかふか…」
「♪」
短くてすいません、一旦切ります><




