伝説のパーティー
(inアイシアの部屋)
「お邪魔しまぁす…」
「どーぞ。」
「……うわぁ。」
女子の部屋とは思えないほどに散らかっている。大きなリュックに肩掛けカバンが2つ、物が散乱していてよく見るとシアの服はやたらとポケットがありどこにも何かしら入っている。錬金術師にアイテムは欠かせないんだろうけどさぁ…これはさすがに断捨離しろ。
「……いらないモンばっかだろ。」
「そんなことないわよ。」
まぁあまりとやかく言う気はないのでとりあえずシアのステータスを確認。
名前:アイシア=ルーラ (16)
性別:女
レベル:120
身長:157cm
体重:46キロ
HP:1500/1500
MP:1000/1000
STR(筋力):350
DEF(強度):100
INT(知力):120
AGI(反射速度):90
VIT(生命力):200
「……ちょっと聞くけど、この国の兵士がどれぐらいのレベル?」
「そうね……この国は比較的強い国だから、一番良くて60ってところかしら。」
「そうなのか。からのお前のレベルってかなり高いな…」
100越えって存在しないものかと思いきや超身近にいるじゃん…普通に高いじゃん…
「…伝説の冒険者とかいるわけ?」
「んー…伝説のパーティーならいるわ。全員のレベルが10000。連携もバッチシ。」
「ふーん。なんていう奴ら?」
「えっとね…」
シアは大きなリュックのポケットから小さなメモを取りだす。
「最強のパーティーは英雄星。伝説の剣士ランス、伝説の大賢者イグニス、伝説の回復師アステリア、伝説の侍カイリの4人で形成されているんだけど……消えちゃったのよね。きっとどこかで旅でもしてるんだろうけど。」
4人か…1万だったら俺でも倒せる。
「……そいつら倒したら有名になれるな。」
「妄想だけにしといてね。」
「俺なら出来る。」
「出来るから言ってんのよ。」
「何で倒したらダメなんだよ。」
シアは今日一番のため息をついて告げる。俺そんな悪いこと言ったか?
「あのねぇ…伝説なのよ?最強なのよ?国を救った数なんか数え切れないわ。民衆からも貴族からも王族からも親しまれたパーティーが全滅したらどうなる?あなたはその全員から反感を買うことになるのよ。自由なんてありゃしないわ。」
「……大丈夫だ、隠蔽スキルには自信がある。」
「そういうことじゃないの!」
「そうか、有名になってあいつらよりも親しまれればいいのか!」
「(あ、何言っても無駄だなこれ。)」
一旦切ります><




