宿泊
かなり焦りながら急いで空いている宿を探しチェックインする。普通よりちょっと大きめの宿だ。
「はいはい、癒し亭へようこそおいでくださいました。」
入るや否や人の良さそうなおばさんが出てくる。うーん、典型的。
「ここって今からでも利用できますか?」
「勿論。朝・夜食事付きで一日2000Gだよ。明日の分は明日もらう。代金は今頂くけどよろしいかい?」
「はい、お願いします。」
今日の寝床はここに決定。食事付きで2000Gが安いのかどうかは分からない。とりあえずぴったりの料金を渡し部屋に案内してもらう。
「部屋はしっかり覚えておくんだよ?」
「了解です。」
案内されたのはベットと机と写真集的な本が数冊置いてある簡素な部屋。どこも同じような感じらしい。窓からは外の様子が見える。かなり気に入った。だってシンプルが一番だよ…
「夕食は食べていくかい?」
「あ、お願いします。」
「じゃあ6時半に食堂だからね。気分じゃなかったらキャンセルも可能だよ。」
「分かりました、ありがとうございます。」
「では、それまでごゆっくり。」
パタン、と扉が閉まる。やっと野宿から解放されたぜぃ…屋根があるって素晴らしい。今夜はぐっすり眠れそうだ。現在5時半。夕食まで一時間ほどある。……暇だな。
(ブォン)
おもむろにウィンドウを開く。ちょっと紹介、一番最初に開かれるウィンドウは『アイテムBOX』・『武器一覧』・『防具一覧』・『ステータス』・『スキル』・『所持金』etc…
アイテムBOXは初期と比べ物にならない程の量になっている。武器一覧、防具一覧は数が膨大すぎて見ない。ステータスはたまに。スキルは確認程度。所持金とかはあまり関係ない。しっかし便利だなこれ。
アイテムBOXを開きレアアイテムドロップの神武具の古書を引っ張り出す。これは鍛冶竜という魔物をドーンとやっちゃったときの戦利品。これで錬金したいと思います!
一旦切ります><




