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いまさら魔法少女と言われても  作者: 赤川
wave-11 休息無き魔法少女のホームグラウンドゼロ
572/592

0062:夢と希望に因らない魔法のフューリーロードに放り込まれた少女ふたりの全力チェイス

魔法少女近況:これ以上死にかけるスパンを短くするのはやめてくれないか!

 .


 六月第3週の土曜日。

 午後9時09分。

 東京都麻布十番、ニルヴァーナ教団本部三階。

 イニシエーションホール。


 まるで光速で投げ出されたかのような衝撃と共に、接触していたふたりの少女が後ろへ弾き飛ばされていた。

 大きく後退しながら、地面を擦って着地するメガネのスレンダー少女、平坂エリカ。

 対して、


「ぬあー!」


 と悲鳴を上げゴロゴロ転がっていくのは、黒ミニスカ魔法少女『黒アリス』の旋崎雨音(せんざきあまね)である。


                       ◇


 NGO『アルバトロス』の諸々あった打ち上げパーティーと、そこを襲撃されてのエアリー王女誘拐事件。

 犯行グループであるニルヴァーナ教団への強制捜査と、教祖である有為乃御前(ゆいのごぜん)真那璃(まなり)の抵抗。

 そして、教団に潜んでいたコピー能力者、平坂エリカの圧倒的な戦闘能力による、魔法少女突撃部隊の壊滅。

 その挙句に雨音は、能力者を大量に生み出した根本的存在、ニルヴァーナ・イントレランスへ強制アクセスする端末に使われ、危うく死ぬところであった。


 しかし、死にかかった黒ミニスカ魔法少女を助けたのもまた、ニルヴァーナだった。

 通常の次元宇宙よりはるかに高位の次元に保護された雨音は、そこでニルヴァーナの端末体を名乗る赤毛の少女から、魔法少女になってからの一連の事態の裏舞台を聞かされることになる。

 それは、『キュリオサイト・イントレランス』という高次元の情報生命体による宇宙の浸食と、人類がこれに対抗できるようニルヴァーナ・イントレランスの発動したセルウス・プログラムの真実だった。


 地球のある次元宇宙より高位の次元に存在するイントレランスは、下位次元を構成する情報そのモノメタロジカルスクリプト干渉(アクセス)し得る。

 キュリオサイトは他の世界で、生物種の淘汰を人為的に引き起こした。そして生き残った種、霊長たる絶対生物(プライマター)を、また別の世界に送り込んでいる。

 地球でも同様のことを実行したが、キュリオサイトの干渉はこれだけで終わりではない。

 最終的に、世界を形作る情報、あらゆる物理法則が改変されることになる。

 人類も、その影響から逃れることはできないだろう。


 ニルヴァーナは人類の10%に、物理法則の改変に抵抗する能力を与えた。特殊能力の正体であり、最も基本的な機能だ。

 この10%が力場を形成し、人類の生存圏全体を守る。

 加えて、霊長たる絶対生物(プライマター)への対抗と、その他の致命的な崩壊に備えて多様な能力を人類に付与した。

 全人類で、キュリオサイト・イントレランスという絶対的な驚異に抗う為の計画。

 それが、ニルヴァーナの『セルウス・プログラム』であった。


 キュリオサイトの端末体、平坂エリカには納得のいかない計画だったようだが。


 あらかたの背景を聞かされた雨音は、ニルヴァーナから選択を求められる。

 事故とはいえ、ニルヴァーナにまで辿り着いた能力者として、ニルヴァーナ唯一の資格者となり、最前線で人類を導き戦うか。

 否か。


 雨音の答えは、間髪入れない『No(ヤダー!)!』であった。一介のJKには重責過ぎて普通に潰れる。

 そういう勇者とか英雄とか人類のリーダーっぽい役割は、もっと気合と責任感の強い飛び抜けて優秀な人物にお願いしたい。

 と、魂だけのような状態から心を込めて叫ぶミニスカ魔法少女であった。

 この回答も、ニルヴァーナには想定の範囲内だったようだが。


 特に翻意も求められず、あっさり元の次元宇宙に戻される事となった雨音。その間際に、赤毛のニルヴァーナから新たな能力を与えられる。

 それは、本来はニルヴァーナの資格者が自ら構築するはずの、特殊能力の外部拡張フレームだとか。


 キュリオサイトの端末体、平坂エリカは通常の能力者より圧倒的上位の個体と言えた。

 これに対抗する為により強力な能力が必要、と言われれば、理解できなくはない。

 だが、資格者専用とでも言うべき能力を与えられるというのは、やはり何かしら期待されてしまっているのでは? と思わざるを得ない雨音だった。


                       ◇


 そして現在。


 次元を跨いで送り返された魔法少女であるが、そもそも人間は光速に耐えられるようにはできてないという現実があった。

 意識が軽くタイムトラベルして、前後不覚な黒アリス。早くも死ぬ思い。


 そんな致命的な(スキ)を晒している魔法少女に対し、いち早く復帰したメガネコピー少女は、驚愕一色の顔だった。

 無表情のカケラも残っていない。

 

「強制的にフラットに戻された……!? 今のは、ニルヴァーナからの直接の妨害!!?」


 平坂エリカは雨音を通して、強引にニルヴァーナ・イントレランスへアクセスしようとした。おかげで雨音は壊れかけたのだが。

 ところがそれを、同じく強引に跳ね除けられるという。

 キュリオサイトの端末体として、平坂エリカ能力は他に類を見ないほど非常に強力だ。

 その力を上回ってくる相手など、ひとつしかなかった。


「アナタは……ニルヴァーナに会ったの? なんて言っていた?? キュリオサイトと戦う気はあるの????」


「うぅ…………休む暇もねぇ」


 海上レストランでの激戦、教団本部での連戦、平坂エリカとの交戦に、次元の超越、と。

 限界のふたつ名を周回遅れに置き去りにしている状態だが、それでも危機は全く去っていないので、ヨロヨロしながら雨音は立ち上がるしかない。

 目の前の黒アリスを殺しかけた相手は、何か間違えば即座に戦闘を再開しそうなほど前のめりになっていた。


「答えて。ニルヴァーナでなければキュリオサイトには対抗できない。ニルヴァーナはキュリオサイトを排除する気はあるの? ないの? どっち??」


「ちょ……まて……近寄るな」


 危機感からか、黒アリスの手の中へ白銀の回転拳銃(リボルバー)が飛んで来る。

 向けられた銃口に、メガネの少女の足が止まった。

 雨音も威嚇になるとは思っていないが、話が出来なくなるのは平坂エリカとしても困るようだ。


「ったくえらい目に遭った……。で、ニルヴァーナがなんだって?

 会ったよ……時空超えて神様みたいなのに会うハメになるとは思わなかったよ」


「本当に会ったんだ……。それでニルヴァーナは今の状況をどう思っているの。何か手を打つと?」


 せっつくメガネにビビリながらも、どうにかこうにか記憶を呼び起こそうとする黒ミニスカ。

 向こう(・・・)では衝撃の事実が山盛りで少し頭の中を整理する時間が欲しいのだが、そんなことを言える空気ではない。銃口なんぞ無視して殴りかかってきそう。


「いや……どうだろう? ニルヴァーナから聞いたのは、多分もう粗方の計画は終わったみたいな話だったと思うけど」


「は?」


 しかし雨音の理解が正しければ、ニルヴァーナの対キュリオサイト対応としては、セルウスプログラムで能力者を増やした時点でほぼ終わっているような口ぶりだったが。


 そんなことを言ったならば、平坂エリカから圧の強い『は?』をいただいた黒アリスである。

 やっぱりどうあっても殴られそう。


「アナタはニルヴァーナの座まで到達したはず。ならば、ニルヴァーナはアナタを端末体にはしなかったの? あなたの干渉レベルでも認められなかった??」


「あー……そんな話もあったけど、それ断ったわ。

 人類のリーダーとか、呑気に生きてきた一般女子には荷が重過ぎる」


「は?」


 信じられないといった顔で、今度の『は?』は地の底から木霊するような響きを持っていた。

 筆舌に尽くし難し感情が込められているのを感じる。

 気圧されて雨音が後退った。


「なんで? 分かってないの? ニルヴァーナはキュリオサイトが世界に何をするか分かってない?

 この星も、ヒトも、全てが壊れてしまうかも知れないのに、アナタひとりの問題じゃないのよ!!?」


 無表情メガネ、今までにないマジギレ。案の定銃口無視で掴みかかって来る。

 咄嗟に腕を突き出して抵抗する雨音は、平坂エリカと正面から組み合う形になっていた。

 能力抜きでもパワー差があるようで、黒ミニスカの方はゴリゴリ押されていく。


「か細い可能性でも……アナタには世界を救う可能性があると思ったのに……!」


「うごぉ……!?」


 そのまま背中から壁に押し付けられる雨音。壁ドン状態。

 間近に迫るコピー能力者、キュリオサイトの端末体の激情は、並ではなかった。

 焦りと苛立ち、怒りを前面に押し出している。


 マイナスの感情だけなら今までも何度か向けられた覚えはあるが、このコピーメガネの場合は必死さが違い過ぎ、雨音はそれが恐ろしかった。


「やっぱり私が……! キュリオサイトとニルヴァーナを直接……!!」


「うベェ!?」


 更にここで、恐ろしいだけでは済まず、額から鷲掴みされるという実害が発生。

 要するにアイアンクローなのだが、押し込まれた拍子にぶつけた後頭部も痛い。

 その上、額から覚えのある違和感がしみ込んでくる。


(これまた……ニルヴァーナへの強制アクセス!? マズい!!!!)


 能力者を踏み台に、ニルヴァーナ・イントレランスへと強引に干渉するキュリオサイトの端末体、平坂エリカの力。

 雨音はつい数分前に、この力でサラッと死にかけている。


「じ……冗談ッ……じゃないってのぉ!!」


 故に、黒ミニスカ魔法少女は無意識に、筋力を含めた全力でこれに抵抗していた。

 雨音の持つ世界の法則に干渉する力が働き、外からの干渉に反発する。

 本来、端末体としてのグレードで圧倒的な性能差があるはずの両者だったが、ここにきて黒アリスと平坂エリカの干渉能力は拮抗した。


「なに……!? 私のアクセスを妨害する!!?」

「この……離せぇ!!」


 目を見張るメガネに対して、雨音はただ必死なだけである。

 歯を喰いしばりパンツ丸出しもお構いなしで脚を持ち上げると、とにかく(・・・・)ブッ飛ばすべく(・・・・・・・)靴裏を叩き込もうと、した。



 その脚が戦闘機のジェットエンジンに変形し、爆発したかのような勢いで伸び平坂エリカを吹き飛ばす。



「ふぐぅ――――――!!?」

「おおお!?」


 ついでとばかりに、ゴヒュンッ! と脚のエンジンを燃焼。

 戦闘機を飛ばす約16トンという推力が、華奢な少女を壁の向こうまで打ち出した。

 ビックリし過ぎて声も出ないのは、張本人の黒ミニスカである。


「な……ななななぬに????」


 何かを口走りたくても、舌も回らない。

 身体の部分的な変形は第5の魔法(レベル5)境界突破(オーバーアーマー)』でもやっていたが、これは明らかに異なっていた。

 まず、銃と兵器の魔法少女の魔法は、全て銃火器の具象化を起点とする。無人兵器の展開、軍用車両の操縦、軽量化、反動制限、精密射撃能力、それに兵器との一体化も、全てはこれのオマケだ。

 ところが今の黒アリスは、銃火器無しで自分の一部を戦闘機の部品と化している。白銀の回転拳銃(リボルバー)は、床に落ちてそのままだ。

 ついでに、第5の魔法(レベル5)と違いオリジナルより雨音の体形に近いリサイズがされていた。


 そして外見以外にも、奇妙な感覚を覚えている。

 他の魔法少女や能力者はどうか知らないが、雨音は能力の発動時は常にそれなりの気力や気合、テンション、集中力を要求された。

 それが今は、息をするように自然だった。

 極度の慣れや習慣化で、ほぼ考えずに作業をこなせるのに似ている。

 あるいは、能力用に新たな思考領域が頭に付随し、常に能力が動いているかのように感じた。


 思い当たる理由は、ひとつだ。


「こ……これか、フォース――――なんだっけ?」


 これまでの能力とは一桁違う、物理法則への圧倒的な干渉性能。

 単純な攻撃能力などではない。

 世界のルールに従うほかない、と思っていた数分前の世界を、世界を従わせる力を得た今ならハッキリ識別できる。そんな思いだった。


 あまりの思い上がりに身震いする冷淡女子高生である。


 これ今までの能力と全然違うぞ、完全に手に余るわ。

 と、黒ミニスカがガクガクブルブルしていたところ、壁の大穴から木材の割れる音が響いてきて、またビクッ! となってた。

 間もなく這い出して来る、制服が更にボロボロになり、肌の露出が多くなったメガネスレンダー少女、平坂エリカ。

 その表情には、少し前のような剥き出しの感情は無い。完全に元の無表情に戻っていた。


 一方で、より激しいモノをその表情筋の下に感じるのは、雨音の被害妄想なのか。


「私は間違っていなかった。やはりアナタが一番ニルヴァーナに近い。……アナタがやる気がないというなら、その力、私がもらう」


「どうやってそんな事できるのか知らないけど断固拒否する!」


 どうせろくな方法じゃねぇだろ、と魔法少女は即「ガルルル……!」と威嚇に入る。既に負け犬感があったが。


 当然ながら雨音の意思など斟酌(しんしゃく)はしてくれず、メガネの足元から水が染みるように影が広がり、水面から触手が姿を覗かせた。

 鳥肌が立つ魔法少女。足のすぐ下に密集した何かが蠢いているようで、凄まじく(おぞ)ましい。

 その上、平坂エリカの爪の間から放たれる無数のワイヤーが、天井と床を跳ねるように張り巡らされ黒アリスを取り囲む。

 そして、追い詰めた獲物へのトドメに、


「サウンドブラスタァア゛アアアア――――!」

「ふぎゃぁああ!?」


 ローテンションのクセに超重低音な爆音が平坂エリカの口から放たれた。

 室内の空気ごと激しく揺さぶられ、飲み込まれた雨音の気が遠くなる。

 以前も別の能力者が同じ能力を使っていたが、威力がまるで違った。


「ふんぐぅううう! うぅううるせぇえええええええ!!!!」

 

 爆音過ぎて全く集中できない雨音だが、半ば錯乱ながらも魔法を起爆。

 突き出した両腕が肘の先から、全長約2メートルの20ミリ口径6連砲身回転機関砲(MG61A2)『イグニス』へと変形する。

 秒間110発、砲口初速1050メートル/秒。それが両手分で秒間220発。

 広く取られた隠し部屋を、無限の炸裂音と発射炎のフラッシュが埋め尽くした。

 雪崩のような勢いで空間を薙ぎ払う20ミリ砲弾は、ワイヤーを断ち切り平坂エリカへと殺到する。


「ベイシスエルージョン……!」


 コピー能力者はその掃射を不可視の波動で弾き飛ばし、合金の装甲を身体に纏い受け止めた。

 パワードアーマー能力者、コレット・エグザベリーの能力。

 加えて巫女侍の身体能力まで併用し、一瞬で魔法少女の懐へと飛び込んでくる。


「ちぃい!?」


 咄嗟に発砲中の6連砲身を盾にする黒アリスは、大剣を喰い止め豪快に火花を撒き散らした。

 砲身が(ひしゃ)げるが、打撃の威力を受け止め切れずに吹っ飛ばされる黒ミニスカ。

 追撃をかけてくるコピーメガネの姿が見えるが、ここで雨音は相手に脚を向けると、そこを変形させる。

 フトモモが割れ中から白煙を吹き飛び出すのは、細長い筒のような物体、地対空ミサイル、AIM-92ペネトレイターだ。


 真正面から飛来するマッハ2を超える飛翔体。

 黒い波動で撃ち落とすのは間に合わず、パワードスーツへの直撃を許す平坂エリカは、真逆の方向へとブッ飛んでいく。

 それが天井、床、壁へと跳ね回っていたが、途中で背中から翼のように二本の怪腕を生やすと、今度は自ら黒アリスへと跳ねて行った。


 雨音の方は脚を再度ジェットエンジンへ変え全速後退。

 上着を攻撃機の主翼に変形させると、懸下してあるミサイル全弾を壁に向かって発射する。


                       ◇


 教団本部の敷地内では、警察と能力者の大集団が未だに総力戦の真っ最中だった。

 超巨大海自ロボの武蔵が全身の銃座から曳光弾をバラ撒き、大砲で地上を爆撃している。

 教団側の能力者は巨大ロボへ集中攻撃しようとしているが、警察が武蔵を支援しこれを阻止する。

 また教団の能力者たちも、常人の手には負えない特殊な能力を振るい、警官隊を蹴散らしていた。


 そんな煮詰まった戦場を、教団本部の内側から起こる爆発が吹き飛ばす。


「キャアアアア!!?」


「ヤバい海自のロボットが倒れる! 退避退避ぃ!!」


 砲弾のような速度で飛び出した異形は、武蔵ロボの脚を側面から直撃し、盛大にスッ転ばせていた。

 大質量体が派手に地面に倒れ、麻布十番の全域を揺るがす大激震が生じてしまう。


 翼のように広げた怪物の腕、スカートの陰から伸びる無数の触手、肩から腕を覆うパワードガントレット。その他、外見上には現れない能力も融合させているのだろう。

 平坂エリカは、もうひとつの飛翔体を追い、カクンッと軌道を鋭利に変えていた。


 雨音も自らを依り代に、人類史の業とも言うべき無数の火器を顕現させる。

 脚はミサイル搭載のジェットエンジンに、右腕は全長6.4メートルもの30ミリ口径7連砲身機関砲に、左手は全ての指を50口径、12.7ミリ口径、7.62ミリ口径、5.7ミリ口径、5.56ミリ口径の銃身へ。手甲のグローブには38口径の単発銃が付属。両肘にはショットガンとグレネードランチャー内蔵だ。

 ミニスカートはカナード翼とデルタ型の尾翼で構成され、ジャケットは前進翼へ変形。

 ハッキリと表に出ない武装も、一見して華奢な肩やふとももが格納スペースと化す。


 ただの少女の身体を、その四肢の先まで強力な武装に代えて。

 今は本当の意味で、黒アリスは銃と兵器の化身だ。


 これをして、ニルヴァーナ端末体のみが用いる統合戦術兵装、フォースフレーム。

 システム名、



「――――『砲火の魔女(ガンブレイズウィッチ)』!!」



 教団本部から飛び出し、後方宙返りしてホバリングに入る魔法少女は、その超重装備を一斉に発砲。

 キュリオサイトという神のしもべは、各種無数の砲弾とミサイルの弾幕を強引に突破してきた。

 日本の首都、東京都内屈指の高級住宅街の上空で、超越の存在に振り回される少女ふたりが不本意に衝突する。





感想、評価、レビュー、もうお待たせして……(絶句


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― 新着の感想 ―
[一言] 最近1話からの読み直しが4周目に入りました。 ……それくらい好きです。とお伝えしたい。
[一言] 久しぶりの更新ダァー┌(・。・)┘♪
[一言] 読み返してたら時代設定が混乱してきた。 第二次大戦から約150年後ってことは今2090年くらいだと思うんですが、9.11(2001)で活動した消防士が存命のような記述もあって落ち着かない。 …
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