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いまさら魔法少女と言われても  作者: 赤川
wave-11 休息無き魔法少女のホームグラウンドゼロ
519/592

0011:世界のダットサイトから

魔法少女近況:シックス君ってこういうのが好きなんだ

.


 三月第4週の木曜日。

 午前1時55分、カナダとの時差+6時間。


 カナダの首都オタワからオランダに飛ぶと、そこは道路と運河が並行して走る、小洒落た街の中だった。

 とはいえ、時刻は深夜。

 日本じゃあるまいし、夜中まで営業している店などそんなにあるワケがない、と思いきや。


「ふおッ!!?」


「おおー……! これが伝説のー!」


 桃色の妖しげなネオン輝く通りの中、大きな窓が壁面に並ぶショーケースのような建物の中に、何人もの女性の姿が見えた。


 ほとんど下着や、あるいは露出度の高い服装のオンナのヒトばかりである。


 黒ミニスカ魔法少女の『黒アリス』、旋崎雨音(せんざきあまね)は唐突なセクシーお姉さんの大攻勢に仰け反っていた。

 カナダでの水上デッドヒートから政府閣僚との会談から記者会見からときて、この展開に頭が付いて来ない。


 そんなセクシー耐性の低さを露呈する親友の一方、眠そうな目を輝かせるのが三つ編み吸血鬼であった。

 オランダにある世界的に有名な風俗街、飾り窓地区といえば一度は訪れてみたい場所だった、と北原桜花(きたはらおうか)は言う。

 問題は、どうしてオランダの政府中枢デン・ハーグに行く予定が、アムステルダムのナイトスポットにいるのか、という点であるが、


 瞬間移動能力者、ワープシックスは一度行ったところにしか瞬間移動(ジャンプ)できない。


「シックスー!?」


 雨音としては男性のそういう欲求には理解を示すつもりだが、今は止めて欲しかった。興味深そうに見ている三つ編み、箱入り女王さま、半笑いの魔王さま、そして見たまんま純真な妖精少女の教育上よろしくない。


「男なんてこんなもんですよ」


 ショートヘアの女性SP警官、泉美巡査長が乾いた目で言い捨てる。その過去に何があったのだろう。 


「だってボス俺ハーグなんて何もないトコ行った事ねーもん!!」


 そして、なにやら必死な様子で弁解する短髪イケメン能力者の青年。

 そうは言っても状況的に場所の事は弁解できない模様。


 オランダ最大の都市はアムステルダムであり観光事業も盛んだが、政治中枢があるのはデン・ハーグの方である。こういった最大都市に政府機能が無いという国は意外と多い。実際、ひとつ前の国のカナダもそうだった。

 雨音とレアーナ女王はその首都に用があるのだが、観光で瞬間移動を使っていたワープシックスの目的とは必ずしも一致しないと、こういう話だ。

 それ故の遠回りは仕方がないにしても、男の本能に忠実な目的が女性陣からの風あたりを強くしていたが。


 魔法少女と女王の外交団は、アムステルダムを離れて南西に66キロの地点にある首都デン・ハーグへ向かう。瞬間移動のショートカットならば、それほど時間もかからない。

 だがその微妙なタイムラグに、待ち伏せ中の国籍不明集団をオランダ王立保安隊が偶然発見し、銃撃戦の末に全員拘束したというのは誰にとっても想定外であった。


                        ◇


 異世界のナラキア地方、そこの一国であるサンサリタンでクーデターを引き起こし、日本と東西米国による国交に楔を打ち込み、同時に自国の異世界進出の足がかりにしようという中国の策略。

 これを覆すべく、魔法少女の黒アリスは当事国の女王レアーナを導き、地球各国でのロビー活動と情報発信活動を展開している。

 目的は、サンサリタンの意思決定者である女王自らの、中国政府が既成事実として公言した二国間国交の否定。

 それを決定付け、飽くまでもサンサリタンは既存の方針通りナラキア共同体に属する一国として日本との単独国交を行う、という国際世論を形成する作戦だった。


 その為、瞬間移動能力者『ワープシックス』の能力をフルに使い世界を回っていたが、6カ国目のトルコで中国関係者と思しき者の襲撃を受ける。

 そこから更にイタリア、カナダ、オランダと歴訪を続けていたが、襲撃の規模は大きくなるばかりであった。

 オランダは不発だったが。


 そんな黒アリスとレアーナ女王が世界を飛び回っている間にも、現地のサンサリタン王都『キールザス』では、中国軍の侵攻を魔法少女と東西米国の特殊部隊が阻止している。


 地球、そして異世界側の両方で、魔法少女たちは一秒を争う戦いを続けていた。


                        ◇


 三月第4週の木曜日。

 現地時間の午前4時35分。

 サンサリタン国、王城。  


 4度のインターバルを経て、中国軍5度目の再攻撃が始まった。今度も増援付だ。

 前4回の攻撃で、王城は半壊していた。大半は大暴れした魔法少女による付随被害という説もあるが。


『ウルフ31よりCP、南東山側よりヘリが複数、低空より侵入。連中、帰って来たぞ』


 ボロ布を被り、崩れた城壁の上で見張りをしているのは、古米国(ウェスト)海軍の特殊部隊に属する兵士だった。

 暗視スコープを装着しており、山の陰から現れ地面スレスレを飛ぶヘリの列をハッキリと目視している。

 直接近付いてこないのは、上空を飛ぶ無人攻撃機(UCAV)対策だろう。


「来たぞぉ!」

「南からって事は市街地は避けて来るかもな。そっちの無人機は下げた方がいいんじゃないか?」

「南の斜面側はトラップしかけてきたな!?」

「能力者も出てくるぞ。こっち(・・・)のは大丈夫なのか」


 その他の特殊部隊員は、城の一階調理場に陣取り、腹ごしらえなどしていた。

 城の人間や兵士とは、何となく一時停戦となっている。魔法少女が事情説明したという事もあるが、状況を見ればどちらが城を守ろうとしているか一目瞭然だったからだ。

 騎士や兵士としても、以前大きな顔して城の中を闊歩していた異世界の軍隊が気に入らなかった、という事もあったが。


「ムグゥ!? また来やがったレフね! 今度はどげな雑技団(ラツリダン)が出てきマフかネ」


「中国の能力者の層もかなり厚いでござるな。思わぬ収穫でござった。向こうは武道の本場でもありますし」


「四五郎……収穫って。でもまぁ実際かなり楽しませてくれるわね。能力って結構国の文化とか考え方とかが出るのねー。面白いわ」


「お願いだから死なないでちょうだいね…………。雨音さんも心配しているでしょうし。あっちも心配なんだけど」


 そして、中国軍が一時撤退している間に、魔法少女勢は調理場を借りて料理などしていた。どうせ何か食べるなら、という事で珍しく女子力を発揮したのである。

 特殊部隊の面々にも、食事はおおむね好評だった。献立は未知の材料で作ったシチューっぽい何かと、付け合せのパンだ。

 しかし、中国軍の第5波という事で、夜食は中断せざるを得ない。

 激戦で大分(スス)けた魔法少女達も、次にまた中国軍の能力者が現れた場合は、迎撃に出る必要があるだろう。


 パンを食い千切っていた巫女侍が、残りを口に詰め込むと大刀を背負い立ち上がる。ここまで何人の能力者を物理的に叩き潰してきた事やら。

 映画チックな拳法を使う身体強化(フィジカルブースト)系能力者、仙人の能力を模した能力者のほか、攻撃をスリ抜ける能力者やひたすら足の早い能力者など。

 その他大勢が、秋山勝左衛門あきやましょうざえもんの前に白目を晒す有様となっている。


 食器を桶に沈めると、赤備えの鎧武者は顔の面具を着け、兜の緒を締めた。

 島津四五郎(しまづじごろう)も、能力者を5人撃破している。

 斬った物を粉砕する青竜刀を操る兵士、ホーミング針を放ってくる能力者、大型イノシシ人間、有刺鉄線操作能力者、4枚の(ハネ)を生やし刃物のような昆虫の顎を振るう能力者。

 いずれもなかなかの強者だったが、この戦闘狂がこれだけで満足するはずもない。目的を見失いがちだった。


 見た目と違い上品にシチューを食べていたカウガールお嬢様、レディ・ストーンはパンに手が出せなかったのを少し残念に思っていた。

 動く古代兵士の石像、無限に湧いて出る兵馬俑(へいばよう)軍団と全力でやりあってお腹がすいたのだ。

 全身がドローンのように分割され飛び回る能力者とも交戦したが、こちらは結局最後まで頭が見つからずに逃がしている。


 チビッ子フライング刑事(デカ)も、全域に渡り活躍していた。空飛ぶ防弾盾に助けられた特殊部隊の面々は、トリア=パーティクルに頭が上がるまい。

 中国剣を無数に飛ばしてくる能力者や、ひたすら矢を撃ってくる大勢の兵士、その他一般兵士の銃撃も完全防御。

 ロケット弾や手投弾の爆発すら、相殺や多重防御で食い止めて見せていた。


 そんな防弾盾も流石に攻撃ヘリの火力には抗えないが、そちらは黒アリスが残していった無人兵器群が応戦している。

 王城、そして王都上空を制圧する無人重攻撃機(サンダーストーム)は、中国軍のヘリの接近を許さない。

 とはいえ流石に長時間の飛行と絶え間ない戦闘により、その数を30機から5機にまで減らしていた。


 何十機ものヘリを落とされた事で、中国軍も直接王城や王都へ下りるのは断念したらしく、今度は王城のある山のギリギリ(ふもと)のところに着陸したとか。

 山中を登り、直接城に取り付く狙いと思われる。

 今まで魔法少女に尽く返り討ちに遭っているので、そちらへの対策もしてくるだろう。

 本番はここから、という感じであった。


「おい行けるのかお嬢さんがた!? 中国軍はすぐに来るぞ!!」


「まったく懲りねーな、諦めるって事を知らねーのか……」


 デルタや海兵はヘルメットとライフルを装備すると、駆け足で調理場の外に出て行く。

 正直、皆疲れていた。黒ミニスカが置いていった無人機と弾薬も、大分減っている。

 どこまで戦えるか分からないが、地球に戻った仲間が上手くやるのを信じるしかないのだ。


「……死ぬにはいい日かもね」


「カッコつけて本当に死なないでくださいね」


 正面に穴の開いたテンガロンハットを被り、俯き加減でツバを撫でるカウガール。

 そのように渋くキメたつもりが、並んで歩く鎧武者からは無慈悲なツッコミが。


 魔法少女の4人が外に出ると、直上を大きな翼の無人攻撃機が通り過ぎるところだった。

 小型戦車のような無人戦闘車両(UCGV)も、王都側から王城へと防衛線を下げている。

 そして特殊部隊員たちの予測通り、木々の覆い茂る南側斜面からは、次々と中国軍の兵士が上がってきていた。

 それも、険しい地形の移動を苦にしない能力者から先行してだ。


『キャッスル03よりエネミーコンタクト! 交戦するぞ!!』

『トラップにかかった!』

『東側の音は無人機か!?』


 間もなく始まる銃撃戦。暗視スコープを着けた特殊部隊の兵士が、城の上から木々の闇の中を狙撃する。

 しかし、その最中を猛スピードで突破してくる迷彩服の姿があった。

 城壁を大きく飛び越えて城へ飛び込む能力者に、歴戦の兵士と言えども対応できない。


 それを迎え撃つのは、魔法少女たちの仕事だ。


                        ◇


 三月第4週の木曜日。

 午前1時35分、オランダとの時差-1時間。

 イギリス、ロンドン。


 深夜帯だというのに、ピカデリー広場はクルマの通りが少なくなかった。

 その為、黒ミニスカの魔法少女は装備をアサルトライフル、HG417に変更。

 両手を前に突き出し、クルマの上を飛び跳ねて来る人間らしき何かを、ピンポイントで銃撃する。

 ドドドンッ! という炸薬(バースト)音と同時に相手が吹き飛ぶが、跳ねながら接近して来る敵は10体や20体ではなかった。


「なんだコレ!?」

「んあー……たぶん僵尸(キョウシ)ってヤツだ。中国版ゾンビ」

「なにそれ超怖い!? 援護するからシックスはゲート出して! 大平さんとSPは先行してポイント確保よろしく! とにかく止まらないで前進! ゴーゴーゴー!!」


 ストックを肩に押し当て、フォアグリップを握る黒アリスは、正確な射撃で敵を迎撃し続ける。

 『僵尸(キョウシ)』、三つ編みの雑学博士が言う中国版ゾンビというのも、まず間違いなく能力者の何かだ。しかもご丁寧に中国産。

 硬直した死体が動きだすという怪談で、関節が固まっている為に飛び跳ねるような動きとなるらしい。よく分からんが怖いというだけで雨音には十分過ぎた。

 いますぐトンズラするにも目的地に向かうにもこの場に留まる理由は無く、すぐさまワープシックスに移動を指示。

 自身は敵を撃ち倒しつつ車道をダッシュで前進する。

 

「警部! 正面に不審者の集団! 銃を持ってます!!」

「頭下げて! 伏せてください!!」

「正当防衛射撃! 絶対に市民に当てるなよ!!」


 ここまでくると、日本のSP警官も射撃を控えるとか言っていられない。クルマに乗るロンドン市民に警告を発しながら、発砲して来る外の襲撃者に応戦する。

 敵はやはりアジア系で、普通の服の上にタクティカルジャケットを着け、手にはハンドガンや短機関銃(SMG)の類を構えていた。

 周囲にヒトがいるのもお構いなしに弾がバラ撒かれ、路上のクルマにあたり兆弾しウィンドウガラスが木っ端微塵にされてしまう。

 そのクルマの陰に駆け込みながら、黒ミニスカが照準器(ドットサイト)を覗き傍迷惑な襲撃者に7.62ミリ弾を撃ち込んでいた。

 黒アリスの方にも弾がバンバン飛んでくるが、怖いどころの話じゃないので最早(もはや)ヤケだ。

 移動と射撃を繰り返す黒ミニスカは、後方から挟み撃ちにしようとする相手にも一瞬で向きを変えて牽制射を叩き込む。SP警官も数名もそれに続いた。


 ピカデリーに敵がいるという事は、今回は完全に移動地点を読まれている。瞬間移動している本人(シックス)が有名観光地とデートスポットにしか飛べないのが、恐らく中国側にバレた。多分元カノ達にもバレているだろう。


 ピカデリーに通じるリージェント通り、ウォータールー・プレイスの直線を一気に短縮(ショートカット)で跳ぶ。

 その先の王立協会の建物の間からは見通しが効かないので、魔法少女、女王と魔王、SP警官、それに捕虜の公爵は駆け足。

 交差するザ・マル通りの角から再度奇襲されたが、黒アリスは立ち止まらず接触距離(クロスレンジ)に入りながら発砲した。

 接近して来るひとりを脚、脇腹、と撃ち抜き倒すと、その斜め後方から突っ込んで来る相手は胸に二発、倒れた最初のひとりをヘッドショットしトドメを刺すと、更に前進しながら次の敵へと連射する。

 SP警官も一斉に射撃し、敵集団を蹴散らしながらその場を強行突破すると、木々の生い茂る脇道から唐突に開けた場所に出た。

 重厚な建物に囲まれた、四角いグラウンドのような空間だ。


 その建物正面門から飛び込んでくる、新たな襲撃者のバン。


 直後、建物側面から現れた武装集団による一斉射撃で、蜂の巣にされたバンがひっくり返っていた。


「ぉ……おお、まさかアレは…………」


「SASでしょうね。イギリスの誇る特殊空挺部隊」


 速やかにバンの搭乗者を制圧していく迷彩服の集団。それを上空からスポットライトで照らす軍用ヘリ。

 そして速やかにアサルトライフルを引っ込める雨音。デルタ、シールズに並ぶ特殊部隊の登場にビビる。


 だがゴツい見てくれに反して、流石は紳士の国か。黒アリスとレアーナ女王の一行は、SASにより非常に丁寧に目的地まで案内された。

 商業大臣との会談を行うダウニング街はすぐ近くだったが。


                        ◇


 そんな大騒ぎなどおくび(・・・)にも出さず、いい感じに内面と外面のオンオフが出来るようになった女王陛下とイギリスとの会談は問題なく終わった。これだけ修羅場をハシゴすればレアーナ様だって色々諦めるだろう。

 ただ、他の国と違いイギリスに関しては、少々特別な相談を持ち掛けられる事となった。

 ポータルを抱える国としての事柄である。


 コレに関しては、予定外に付いて来た魔王ラ・フィン閣下が役に立つ事に。

 まさかイギリス側も、茶飲み話のようにニウロミッド帝国――――ポータルの向こうの国――――の詳細な情報が語られるとは思っていなかったらしく、首相が叩き起こされるハメになったとか。


 こうして魔法少女一向は、奇跡的に大きな怪我人も出さずにイギリスでの仕事もクリア。細かい傷は無数に増えたが、死人が出ても全くおかしくない状況だったのでよしとする。

 サンサリタンを出てここまで、日本、東米国(イースト)、ギリシャ、ドイツ、ブラジル、トルコ、イタリア、カナダ、オランダ、イギリスと10カ国を股に掛けた、例によってノンストップな電撃作戦。

 実に地球到着から半日近く動きっぱなしで全員限界を超えているのだが、その甲斐あってかロビー活動の効果も現れ始めていた。

 

 レアーナ女王救出作戦、『ソーンリーパー』の延長戦。

 いよいよ追い込みの段階となり、これを妨害する中国とのデッドヒートは、地球と異世界双方で激しさを極めるのである。





0012:タイトル未定 11/03 20時に更新します。


感想(アカウント制限ありません)、評価、レビューのセクシーショット。

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