0006:雷鳴轟くレース終盤の追い上げに挑む乙女のバトル
魔法少女近況:走るために生まれた魔法少女、勝つために生まれたJK
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問題から目を逸らしていた感はあるが、結局避けては通れない問題であった。
異世界はナラキア地方、北方の国『サンサリタン』。
同国の貴族、フィレモント公爵によるクーデターに加担した中国は、これを足がかりとして異世界への進出を図っていた。
クーデター政権とはいえ正式に国交を結んだ以上、第三国からこれに干渉するは中国との外交問題になりかねない。
つまりこの時点で、詰みである。
この手の問題が完全決着した例など、地球の近代史を見回しても存在しないのだ。
武力行使は戦争に直結するので不可。
外交交渉でも国同士は譲歩する事も負けを認める事もなく、問題は膠着状態となりダラダラと時間だけを浪費するのが常であった。
故に、国王であるレアーナ女王だけ連れ出そうと思ったのだが、何の解決にもならないだろうとご本人も拒否。
サンサリタンが国交に合意したという国際的な大義名分を掲げ、同国内も軍により制圧すれば、もはや中国の勝利は動かない。
以ってここに、魔法少女の黒アリスは圧倒的周回遅れの勝負に挑む事となってしまった。
◇
三月第4週の水曜日。
午後10時49分。
サンサリタン国王城、常夜の塔。
女王救出作戦『ソーンリーパー』は、まさかの延長戦。
しかも全く作戦が立っていない状態で、すぐそこまで来ている中国軍に王城と王都『キールザス』を制圧されないように対応しなければならない。
既に、城に対する中国軍のヘリから攻撃がはじまっており、犠牲者も出ている。
「何をしてんだクロー!? もうできる事はない! さっさと逃げるぞ!!」
塔の最上階の壁を吹っ飛ばした大穴、そこにできた空間転移門を前に、インテリ海兵のストーク伍長が怒鳴っていた。
女王救出の成否に関わらず、中国軍が出てきた時点で撤退するのは決まっていたのだ。
案の定、中国軍は大隊規模で王都を制圧に来ている。特殊部隊と魔法少女の40人ばかりで相手に出来る人数ではない。
いや実際には、銃砲兵器の魔法少女『黒アリス』ならば人数は関係無いのだ。いざとなれば世界とだって戦って見せよう。
だがその場合、今度は中国軍相手に全面核戦争のチキンレース待った無し。そんな寿命を縮める真似は二度とゴメンだった。
「ヤバイ今度という今度は何も思いつかない! 中国軍止めるとかどうすればいいの!?」
半泣きで悲鳴を上げる黒ミニスカ魔法少女。今まで背伸びし続けて来た、限界、という来るべき時が来た気がする。
基本的に旋崎雨音の魔法は戦闘にしか使えなかった。出来れば中国軍には穏便にお帰り願いたいところだが、そんな器用な使い方出来ない。
仲間の魔法ならどうか、と考えてみるが、ひとりを除き対応出来そうな能力持ちもいなかった。
ヒディライ兵士の吸血鬼化パンデミックならどうかな、と少し思ったが、相手と同意が取れていないと大事故になりかねない。三つ編娘の基礎能力は可能な限り秘匿するべきだし、都合よく手下を増やせるような能力でも無いのだ。
「んー…………仮にさ、今ここにいる軍隊を追い返しても、すぐに中国からお代わりが来ちゃうじゃんねー? 元から叩かなきゃダメじゃね?」
そんな爆弾のような吸血鬼娘も、レアーナ女王の意向に沿う方向で考えていたらしい。周囲がバタバタしている中でも、マイペースに小首を傾げている。
そして、雨音はまたお待たせしている海兵のお兄さんに怒鳴られた。板ばさみである。
「やっぱ大本の中国をどうにかしなきゃダメか……! ってそれが出来れば苦労しないよ! 首脳会談レベルの話じゃん! しかも無駄に長く時間がかかって結局解決しないヤツ!!」
「クロー! 今すぐゲートに入れ! こんな目立つ建物ヘリに撃たれるぞ!!」
『アマネなにしてマスか!? なんかあったならアマネのとこ行くマスよ!!』
「そもそも中国と連携するって約束したのはこの公爵様じゃんね? このオッサンに前言撤回させてくればー? 多分無駄だけどー」
王城の騎士がヘリに魔法を放っていた。イレイヴェンなどに比べ魔法の武器の配備数は多いようだが、やはり攻撃ヘリに対しては効果が上がらないようだ。
城のあちこちでロケット弾が爆発し、怒号と悲鳴が上がっている。海兵や仲間の呼びかけも激しい。
この非常事態と諸々で雨音の焦りに拍車がかかるが、それでもパニックになりそうなのを堪えて、どうにか思考を続けていた。クソ暑い訓練場で死にそうになりながら面倒な暗算をさせられた訓練の成果が活きているのかもしれない。
(やっぱどう考えてもネックはそこだわな……中国はサンサリタンに来る名目も理由もあるから、絶対に止まらない。つまりその名目の部分をどうにかする必要があるんだけど、いまさらこのオッサンに交渉させても仕方ないだろ。てかもう役割終わってるんじゃない? もしかして軍事侵攻は最初から規定路線だったんじゃ……いやそれは今はどうでもいいとして。
国交成立を撤回させる線で考えると、クーデターによるものなので正統性無し、ついでに中国が主導させたって事を主張できれば…………でも認めるかねぇ? このオッサンを使った繋がりを維持しようと思えばあるいは……どの程度重要視されてるか分かんないから、あてにはできんわな。
重要なのは、レアーナ様が認めた正式な国交ではないってポイントと……それに今起こっている侵攻を止める事、と。一度でも軍に居座られたら、多分もうアウトだし。
でもこの両方を同時にやるとか無理じゃない!? やっぱりレアーナ様には身の安全を最優先してもらって……いや先にこっちの攻撃を止めるのが優先? ロスの時とは違うんだから中国軍との全面衝突は避けたいッ!!)
「うぬぅうう……! シーックス!!」
『い、イエッサー!!』
耳から煙吹くほどの高速演算を行った後、黒ミニスカ魔法少女は爆音に負けないほどの大声で仲間を呼び出す。
結局、考えは纏まらなかった。スマートなやり方も思いつかなかった。
後はもう必要な事を全力でやるだけである。開き直りと言われても仕方がない。
「全員を拠点に戻したら全速力で日本に戻るわ! ゲート作って! 全速力よ!!」
「へえ!? せんちゃん日本に戻るの? なんでー??」
雨音ならどうにかするのではないか、などと思っていた三つ編み少女も、その科白にはかなり驚いた。
だが、黒ミニスカの方は疑問に答える時間も惜しんで、レアーナ女王への説得にかかる。
「レナ様、私と一緒に日本に来てください! 向こうのメディアを使って中国の国交成立の前提を崩す!!」
「はい!? え!? わ、わたくしが、クロー様の国にですか??」
「ええ!? 今からー!?」
これには、この場にいる三つ編み娘やおっとり女王だけではなく、通信で聞いていた全員が驚いた。
今から中国を非難したところで、今まさに王都と城を制圧しようとしている軍が止まるはずもない。
第一、女王自ら中国との国交を否定しても、相手がそれを認める可能性は非常に低い。
地球の現状が示すとおり、実行制圧さえしてしまえば全ては後の祭りだからだ。
あまりにも時間が足りな過ぎるだろう。
「まずこっちの頭を押さえる! ジャック、ここお願い!!」
その辺は雨音にもイヤと言うほど分かっているので、白銀の回転拳銃を連射。
塔に開いた大穴から魔法の50口径弾が飛び出し、変形するや自らのエンジンで大気を蹴飛ばし飛んでいった。
まっすぐ横に伸びる主翼に、機体後部に付いた2発のターボファンエンジン。大量の爆装に加えて最大の特徴は、機首から突き出る形で搭載される30ミリ口径7連装回転砲身機関砲『リベンジャー』の存在だ。
それは、航空機でありながら装甲車並の耐久性と戦車を粉砕する程の火力を持たされた、空飛ぶ要塞。
QSA-10『サンダーストーム』無人機仕様である。
「撃墜しなくていいから目いっぱい脅してやって! 着陸の牽制を優先で! 降りたら降りたで撃って良いけどヘリを爆発させないように!!」
全長16メートル、全翼17メートルという攻撃機が、魔法の無人制御で次々と戦場の空に舞い上がった。
甲高い排気音を全開にし、単縦陣で斜めに上昇していく『サンダーストーム』の15機。
中国軍のヘリは大慌てだ。
地上攻撃を想定した航空兵器であるQSA-10は、制空戦闘機ほどの速力と機動力は持ち合わせていない。
それでも、輸送ヘリや攻撃ヘリにとっては大きな脅威だった。
『为什么美国战士在这里!?』
『传播出去! 无论如何打开并着陆!!』
無線に怒鳴り声が響き、全てのヘリが四方八方に散り高度を下げる。着陸するにも攻撃されるのを回避するにも、当然の動きだ。
しかし、主の意を受けた攻撃機は、機首から砲口を覗かせる7連装回転機関砲を発砲。
ヴゥウウウウウウウウウウン!! という爆音と共に秒間65発で砲弾が宙を薙ぎ、飛んでくる曳光弾から輸送へりが全力で逃げていた。
護衛の攻撃ヘリが発砲するが、QSA-10は大型の翼を翻してその火線を回避する。
「何をしているんだレッドクイーン!? 何を考えてる!?」
事態を受け、ゲートポータルを取って返してきた特殊部隊員が黒アリスへ詰め寄るが、その前に海兵のブライ軍曹が割って入っていた。
「クローが戻っている間にこっちは時間を稼ぐというのは分かった。だがどれくらい時間がかかる。どうにかなりそうなのか?」
「正直なんの準備もしてないんで、ぶっつけです……。向こうでレナさまが記者会見やる場所も成否も分からないし。なんかもうレース終わっているのに、今からスパートかける感じで…………。
他に手も思いつかなかったんで、やるだけやってみようと思いますが……二等軍曹?」
「そうか。空はアレでいいが、離れたところに着地し陸路で王都に入ってくる連中も出てくる。地上型の無人機も展開してくれ。
ハーパー、ビーツ、3人連れて城壁の南西と北東に行け! 地上の監視だ! 無人機を支援し中国軍の王都及び城への侵入を阻止するぞ! 分かったな!?」
「ウーラッ!」
「ウーラー!!」
危険な不期遭遇戦、準備もなく敵は多く条件は厳しい上に勝利条件は見通しも立たない。
そんな条件でも、多くは語らず魔法少女の支援に乗り出してくれる燻し銀二等軍曹に雨音は涙しか出ない。相変わらず階級を間違えるが。
その感謝の意を最大に伝える勢いで、無人兵器を大量生産する黒ミニスカ。
一方で、他の魔法少女たちもいつも通り勝手に動き始めていた。
「この公爵様も連れて行こー。捨てていくよりは多分役に立つよねー」
『うーん……どうやって遊ぼうかしらー? あんまり目立つと後が面倒そうねー』
『さて、辻斬りのような真似も好かぬゆえ……鎧無しで行ってみますか?』
『わたしは海兵隊をサポートしようと思うけど、雨音さんに付いていた方がいい?』
「カティもアマネと帰るネー! でも、アマネが残った方が良いと思ったらカティはこっち残るマスよ?」
石の床に転がっていた公爵を、影の中から出てきた悪魔的美女に渡す三つ編み吸血鬼。即、棺桶に格納し影の中に仕舞い込む。
カウガールお嬢様は、当然危険な方に残るらしい。心底やめて欲しいと思う雨音だが、そもそもが自分の無茶が原因となるのであまり強くも言えない。
赤備えの全身武者鎧、中身はポニテの剣道少女、『島津四五郎』こと武倉士織も残留組だった。
この状況で絶対不壊の鎧を脱ぐとか、雨音が原因だとしても後でお尻引っ叩いてやろうと思う。
見た目はチビッ子中身は大人、な銀髪縦ロールの魔法少女刑事は、流石に自分の役どころというのをよく把握していた。
機動力、防御力、支援能力に加えて本職の冷静な判断が加わるという、まさに子供ばかりの魔法少女の中では頼もしいお姉さんである。
意外なのは、常に雨音にくっ付いて離れない巫女侍のカティであった。
嫁がどれだけ切羽詰っているか分かっているのだろう。自分から残って海兵たちを手伝っても良いと言い出すとは。
ご褒美をあげても良いくらいだが、いかんせん状況がそれを許さず、なんとも間が悪かった。
なお、他にも海賊風のコスチュームな魔法少女ギャル、『マリー船長』こと安保茉莉が待機中だが、こちらはいざという時に水路で脱出する為に自分の帆船に残っている。
最終的に、レアーナ女王を連れて地球に戻るのは黒アリスと三つ編み吸血鬼、そして瞬間移動能力者のワープシックスのみとなった。
雨音の方はほぼ移動のみになるし、ゲートポータルを用いるので移動中の危険も非常に少ない。
戦力という点でも、本当の意味で一騎当千な銃砲兵器系魔法少女なら、よほどの相手でない限り対処できるだろう。
むしろ心配なのはサンサリタン側だ。
海兵と魔法少女が中国軍に対応するというが、ワープシックスが黒アリスの脚となるので、王城で半分孤立するような状態となる。
その上で、大隊規模の軍隊を相手に、遅滞行動に臨むのだ。
いっそ雨音が残って他の魔法少女にレアーナを託したかったが、政治的な問題で『黒アリス』を外すわけにもいかなかった。
「あんた達はどうする。撤退するならシックスがここにいる間にしないと、残る事になるぞ」
「ああ……仕事は終わったしさっさと家に帰りたいんだがな。お前ら海兵にだけカッコ付けさせて逃げた挙句に中国にこの国を取られるとか最悪だからな。残るよ」
黒アリスの支援に同行していた特殊部隊は、この状況にどう動くか内部で大分揉めていた。
しかし、情報収集も女王の救出もサンサリタンを取られてしまっては意味が無いだろう、という事で、黒アリスの計画に乗る事にしたようだ。
「それじゃ結果はどうであれ全速力で行って帰ってきますから! 危なくなったら離脱してくださいね! 特に魔法少女どもは無茶をしないで大人のいう事をよく聞くように!!」
「いってらっしゃーい」
「気を付けてね雨音さん!」
「はよ帰ってきてくだサイねー!」
物凄く後ろ髪を引かれる黒ミニスカだが、一分一秒が貴重なので、仲間達を信じるほかなく。緊張感が無いのが殊更不安だった。
◇
事後を海兵隊とブライ軍曹に託すと、黒ミニスカはワープシックスのゲートポータルを使い一瞬で選手村に到着。
状況は常に自衛隊の釘山三佐に伝わっており、最優先で検疫を受け異世界と地球を繋ぐポータルを潜る手配がされていた。
雨音は僅かな待ち時間に携帯電話を連打し、思いつく限りの伝に連絡を入れ数撃ちゃ当たる戦法で準備を整える。先方には相当迷惑かと思われるが、魔法少女も必死なので許して欲しい。
そんな怒涛の展開に凍りつくレアーナ女王を、どんな時でもマイペースな三つ編み娘が選手村内で連れ回していた。
同じ小心者として加減してやれとは思う雨音だが、携帯電話で大統領と話すハメになったので気遣っている余裕が皆無だった。すまない。
急がないと、サンサリタンに残してきた仲間がどうなっているか分からないのだ。怖い想像をすると、本当に泣きそうだ。
異世界側のポータル基地、選手村も開発が進み、小さいが真新しい町のようになっている。
滞在しているのは主に自衛隊で、黒アリスから委託を受けているという形で、ヒトの出入りや警備を担当していた。
異世界に出る前線基地という事で、民間の業者なども多く入って来ており、宿泊施設や総合飲食店、ショッピングモールのような場所も作られている。
少数ではあるが異世界側の人間も選手村を訪れるようになっており、まるで地球から突き出た出島のような奇妙な町の景色を、興味深そうに見回っていた。
東方大陸の南半分、ザピロス国の統治者、魔王ラ・フィンもそんなお上りさん状態なひとりである。
「ふぁっ!? 魔王さま!? ホントに魔王さまじゃんどうされたんですかこんな所で!!?」
警備の自衛隊のヒトから悲鳴のような連絡を受けて来てみたら、自衛隊の出張所でコーヒー飲んでいたのは顔見知りの魔王であった。
血の通ったような長い黒髪に、頭の両側面から生えるツノ、胸元の開いたドレスから垣間見える巨乳に、背中の翼手。間違えようがない。間違いであって欲しかったが。
あまりにビックリして、雨音の言葉使いもギッコンバッタンする。
「このように偶然会えるとはなんたる僥倖。存外早い再会であったな、雷神殿。それに、オーカ。やはり好きだな、妃にならぬか?」
「フィンさまそれテンプレにでもするのー?」
「なッ!? きっ! グッ!!」
そうでなくてもテンパっている雨音をヨソに、突拍子もなくプロポーズ再挑戦の魔王さまと、あっさり流す三つ編み。
そして、どういワケか喉にモチでも詰まらせたようになっている、サンサリタンの女王陛下。短い付き合いだが、ぼんやり陛下が見た事もないほど表情を引き攣らせていた。実は本人も生まれてこの方こんな顔した事なかった。
どこかで『カーン!』という音が聞こえた気がするが、テンパっている黒ミニスカがそれに気付く事は、ない。
いったいどうして、怪生物群殲滅作戦後にヒディライ国で分かれた魔王さまが選手村にいるのか。
その辺の経緯を聞いてみると、魔王さまはその後国へと帰り、ヒディライでの経験を元に有力種族の代表達と話し合うなどしていたらしい。
ザピロスも巨大生物と怪生物の侵攻を受けているが、脆弱な人間がこれを殲滅したと聞いて、どの種族もかなり気合が入っているとか。
そんな感じで放っておいても軍備を増強して勝手に布陣して独自の判断で怪生物群を叩いているので、魔王は特にやる事も無く暇になり、いい機会だからとポータルを見に来たのだとか。
それでいいのかザピロスの統治者、と思う雨音だが、元々どの種族も我が強い連中ばかりで、魔王の仕事など国の纏めと利害調整が主だという話だった。
当代の魔王『ラ・フィン』、随一の力量もさる事ながら、特にその外見からは想像出来ない実務能力が認められて今の地位にいる節がある、という事である。
「せっかくここまで足を伸ばしたのだから、ちょっとばかり異世界の方も覗いてみようかと思ったのだが ……何やら必死な感じの衛兵に止められてしまった。
しかし雷神殿がここの領主で異世界門も管理していると言うなら、ちょうど良かった。我も同行させてもらうとするか」
「なんですと!?」
そんな一大事サラッと決めないでください、と悲鳴を上げたいが上げられない黒ミニスカ魔法少女。
さりとて、相手の立場や時間の無さもあって、説得しているような時間も無く。しかもちょうどなタイミングで検疫開始のお知らせ。
非常事態にサイドメニュー付けるみたいにお手軽に非常事態が加わり、雨音はいよいよ発狂しそうになっていた。
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