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イツカノ花

作者: 松浦 慶

心に浮かび上がった一つの命題


俯きながら吟味してた


静寂がとても喧しい


鼓動の音書き消す程に


激しく訴えるアンチテーゼ


どうせ僕がいなくても


貴方は貴方のその足で


目的に向かって歩いていくだろう


耳朶(じだ)に張り付く黄色い歓声


数多なる成功と栄光の影で


閑静な道を独り歩きながら


自分の不器用や未完成に


如何せん、やりきれなくなったよ


だけど僕の手足は僕にしか


動かせないやっぱりどうしても


咲かすのも枯らすのも


どちらも自由とても切ないね


漆黒の無意識に抑圧された心理


書き消されそうなこの世の真理


未だに審理は終わりを告げない


金輪際枯らすことも出来ない


蒼茫(そうぼう)なる空を眺めた双眸から


涙がしたり落ちる限り


僕らの大地は恵まれてしまう


誰かがその涙はきっと


いつかの笑顔の為に有るという


青い空のもと

太陽のように眩ゆく

一輪咲いたとても美しい花


それはどんな苦渋を吸っただろう


それはどんな苦悩を知っているだろう


それはどんな久遠(くおん)を照らすだろう


いつか僕にも咲かせられる時が来るかな


いつかこの掌に咲いたらいいな


屈辱に(たわ)められたこの胸を


いつの日か解き放てたらいいな


陽光が降注ぐこの空の下の大地で


只一つ輝けるその綺麗な花をいつの日か


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