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魔王様のリコル  作者: aaa_rabit
天界扁
24/66

フラッシュ+衝撃=?

新章です。newです。短いです。

「え、誰?」

「リコル様?」

「今、声が聞こえたような……」


 しかもかなり低い、ダンディーな声が。あれでもっと落ち着いた話し方ならさぞかし素敵(な声)であろう。乱暴なところが残念だ。


 一通り幻聴に対する評価を下して、何してるんだろう自分、と少し落ち込んだ。頭の中の妄想に一人突っ込みなんて痛すぎるよ!!疲れてるのかな?うん、きっとそうだ。私の睡眠時間を削るルードが悪い。昨日の夜だって散々……。あー、駄目駄目。忘れろ、私!


 今更ながらに隣にウォーリーがいることに気づき、アリサは固まった。


 やってしまった。


「あれ。もう終わったんですか?残念ですね。面白かったのですが」

「デスヨネー」


 うう、恥ずかしすぎる。


 何となくばつが悪く思いながらも、アリサは作業に戻ることにした。ルードとは目で会話が成立してしまう間柄なだけに、最近では声に出すことが少なくなってきている。これはちょっとまずい兆候なのではないだろうか?例えば誰かに助けを求めるとして、目で訴えたところで判るだろうか。眼力を鍛えなければまず無理だ!だったら眼力を鍛えればいいのか。ところで眼力って鍛えるものだったっけ。


 湧き上がる疑問に考え込みながらも、今度こそ手の平から炎を出して手紙を翳す。


『燃やすん』

「アリサ!」

「じゃねぇーつってんだろ!」


 幾分か切羽詰まったルードの声が私を呼び、驚いた弾みで手元から手紙が舞い落ちる。しかし手紙が床に落ちることはなく、空で眩しく発光したかと思うと、代わりに地面を叩いたのは四本の足だった。


 急な光のせいで視界が白い。慣らすように何度も瞬きしていると、急に何かに引っぱられた。


「え、何?」

「行くぜ」

「どこへっ……うわぁっ!」


 首に生暖かいものがかかった次には、ぽいと大きく放り飛ばされる。下から吹き上げる風を全身に浴びたと思えば、身体が何かに軽く衝撃を受けて止まった。次いで今度は正面から受ける強い風。


 一体何が起こったのか判らない、瞬間の出来事であった。


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