リコル様、召喚
一人暮らしの私はいつものようにご飯を作り、一人で黙々と食べていた。
お母さんのご飯が懐かしい。一人暮らしをしているとお母さんのありがたみがよく判る。一汁三菜を毎日作るのがこんなに大変なことだなんて知らないままだったろう。
部屋の静けさを掻き消すように、適当にテレビの電源を入れる。ブラウン管から笑い声が聞こえてきた。
くだらないことで笑えるテレビの芸人達やサクラが羨ましいな。私だって笑えるもんなら笑いたいよ。
つまらないなとテレビの番組を変えようとリモコンを取った時、それはいきなり現れた。
とぷんとコールタールのような液体が突然私のお尻の下に溢れてきたのだ。ややひんやりしていて、ちょっと気持ちいいかも、なんて呑気に考えてる場合じゃない。まるで誰かが操っているかのようにそれは私を中へと引きずり込んでいく。
「助けて…!!」
無我夢中で腕を伸ばす。咄嗟に掴んだのは…孫の手!?
とぷんと液体が一度うねり、芸人達は何事もなかったように笑っていた。
これ以上連載増やしてどうするよ!?という感じですが、やっちゃいます。他の作品に比べ、鈍足更新になりそうな予感。最後はハッピーエンドにします。