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『百花繚乱』中華、それは四千年の歴史!~弧月の夜、桜と共に龍は舞う~

作者: 魔神

全く最近の若い者は……。


(わし)の名は頑固一徹(がんこいってつ)、七九歳。

今日儂は馴染みのラーメン屋"百花繚乱"で、何時(いつ)もの様にラーメンを食ろうておった。


そうするとだ、隣に座る女学生二人の話し声が何やら聞こえてきたんじゃ……。儂は別に聞き耳を立てた訳では無いのだが、こんなにも静かで寂れた店では、聞こえるもんは仕方がねぇ。


しかしだ、その内容がなぁ。

ほんと、最近の若い者と来たら……。


女学生達は、こう言った話をしておった。



「所で、鬼龍院さん。このお店のウェイターは、一体いつになったら注文を聞きに来るのかしら?」

「桜ノ宮様。こう言ったお店では注文する時、基本的には客の方から店員を呼ぶ物なのでございます。」


あら、そうなのですわね。変わったお店ですわねぇ。でも(わたくし)、ラーメンだなんて人生で初めて食べますの、とっても楽しみですわ。」


そして、二人のテーブルに注文のラーメンが二つ届く。


「これが、ラーメンと言う食べ物なのですわね。スープの中にパスタが浮いてるなんて、とても珍しい食べ物ですわね。……あら、これは何かしら?鬼龍院さんは、ご存じでいらっしゃって?」

「はい、桜ノ宮様。それは、メンマとなると、と言う食べ物でございます。」


「なると……は、魚のすり身かしら?それでこのメンマと言う食べ物は……。」

「……きのこかしら?」



こんな話をしておった。


全く最近の若い者は……。

メンマの材料も、知らぬとは!?


……メンマ職人に、謝れ!!


儂は、怒りを通り越して呆れたわい。

親御さんは、泣いておるぞ!


ほんとに、最近の若い者は……。

メンマの材料も知らないとは、何とも情けない話じゃ。

儂は、深い溜め息を付いた。


全く最近の若い者は……。


メンマの材料が"割り箸"と、言う事も知らないとは。


……全くもって、嘆かわしい。

舞台「中華」

ってあったから、押してしまいましたにゃ。

確かに舞台は、中華屋なんだけど……。


……違うね。

(ФωФ)あってるんだけど、違うね。


ちなみに、最初のタイトルは

「頑固親父、頑固一徹。今日も若者にもの申す!」

でした。

次が、

「全く、最近の若い者は……。」

でした。

こんなタイトルでは、

誰も読まにゃいよね?

(ФωФ)ノ


だからこうなっちゃった。

いつものタイトル詐欺でした。

ごめんにゃさいにゃ。

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― 新着の感想 ―
とても面白い話ですね。老人と若者たちのこの物語を本当に上手に演じていましたね。
タイトル詐欺かって言われたら、結構結構上手にかわせてないでしょうか?こちらも、タイトルの勢いに引き寄せられて、不思議な中華世界を見せられた感じで…………全然不快じゃないッスーヽ(*´∀`) 楽しかった…
キノコ? まさか……戦争相手の名前を出されるとは……。 (既に戦争状態だけれども)よろしいならば戦争だ! たけのこの里の本気を見せてやるのだ! (`・ω・´)ゞ まずは割り箸とかほざいた店主へ主砲斉…
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