表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

6、ミドリ+ももか

「な、なんで・・・河合が・・・」

ふるふると震える指で指しながら翠は目の前の人物に言った。

「・・・・・・!」

しばらく目を見開いて驚いていた碧は、いきなりハッとしたように窓を思いっきり閉めた。

「・・・え」

あとに残されたのは翠一人。

「ち、ちょっと・・・!河合 碧!説明しなさい!!」

街中に翠の叫び声が響いた。



翠と碧はお互いに窓から顔を出し苦い顔をしながら向き合っていた。

「・・・で?」

「・・・で?って言われても」

困るんだが。と碧は座った目で答えた。

「なんであんたそこにいんの?」

「なんでって・・・ここ俺ん家だし・・・。ここ俺の部屋だから、だろ?」

最悪だ。

よりにもよってコイツが隣の家だなんて・・・!

しかも向いの部屋・・・。

「今、あからさまに最悪だって顔しただろ」

眉間にシワを寄せっぱなしの碧に簡単に読まれた。

「だ、だってあんたさっき私と別れて帰るとき別の方向に向かって行ってたじゃない・・・!」

「ああ、それは・・・」

「どうしたの?お兄ちゃん」

翠の質問に答えようとした碧の言葉をかわいらしい声がさえぎった。

声の出元に同時に振り返った二人の目に飛び込んできたのは5,6歳の女の子。

「妹の桃香だ。さっきはこいつの迎えに行ってたんだ。・・・桃香。お兄ちゃんの部屋に入るときはノックをしろっていつも言ってるだろう」

前半は翠に、後半は桃香という女の子に言った碧は桃香を促して翠の前に出させた。

「ほら。隣に引っ越してきたおねえちゃんだ。ご挨拶は?」

「河合 桃香です。今年で6歳です」

よろしく、と愛らしい笑顔を向けられるといやでも笑顔になれる。

「こちらこそよろしく。私は、夏目 翠よ」

にこっと微笑みながらこちらも挨拶をした。

「おねえちゃんもミドリなの?お兄ちゃんと一緒だね!」

目を輝かせながら言う桃香に半ば困った様子で碧が微笑みかけた。

「・・・桃、そろそろ部屋に戻って寝る準備してきな」

「え~!やだぁ!桃香まだおねえちゃんとお話しするの!」

「ほら、このおねえちゃんも今から寝るみたいだからお話は出来ないよ。また明日な」

ぽんぽんと頭を軽く撫でて、碧は渋る桃香を部屋の外に出した。

「・・・妹には甘いのね」

ドアを閉めて戻って来た碧に翠はクスクスと笑いかける。

「どうでもいいだろ。あいつもまだ甘えたい盛りなんだ。俺にぐらい甘えさせてやんないと可哀相だろ」

「・・・え」

「じゃあ。俺ももう寝る。・・・葵のやつお前のこと気に入ったみたいだから学校では気をつけておけ」

「え、それどういう・・・」

翠の質問を聞くことなく碧の部屋の窓は閉められた。




久々に投稿。妹に甘い兄、好きですよwwwwさて、この後どうなるのやら・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ