虎の威を借る狐
こんばんは。
鬼滅の刃、マスターライズの柱を集めうrことに注力、散財した今週です。
煉獄しか、出なかった。
煉獄3体、ラストわん金ぴか煉獄!!
きっと好きがかったのかな、
※
革命軍総司令官であるラァが自分を傘下に置こうとしてきた意図は分かっている。
彼女は選民意識が強い。だから孫である自分に対して特別の思いを持ったわけでもないし、弟子にしたリンフィーナに偏った愛情を向けるはずもなかった。
ラァ・アルス・ラーディアーー。
神々の氏族がこの世の中で始まった時、彼女は世界の中心に祭り上げられた。
貧しく、食べるものさえままならない時代では、富を得ることが第一優先になっていた。
天候を予測できる力を金銭に変えられるなら、それは生きていく力に他ならない。
ラァは、水の精霊をその身に下ろし、人の子が耕す農地の繁栄を予測していった。
「でも貴女の力はそこまでだったのでしょう?」
サナレスは老いぼれた女に声をかけた。
「天候を予期して、雨乞いを行った。それだけの力で、貴方に何ができましたか?」
ラァは気持ちのままうなだれていた。
「そう。お前のいうように、私は何もできなかった。けれど私が産んだ子供達は、もっと先に進んでくれるはずだったのだ」
「ジウスとヨアズがね……」
だからラァは期待した反面、逆恨みしたのだろうと、サナレスはため息をついた。
「貴女はジウスとヨアズを思い通りにしようとしたが、彼らはそうはならなかった?」
「ならなかった! けれどそのことによってヨアズは命を凍結し、ジウスもまた私を恨んだ……」
「歴史上では、ジウスとヨアズが1人の娘、しかも魔女出会ったソフィアを取り合ったと言われておりますが、真実はどうだったのです?」
ジウスとヨアズ。
ジウスの口からは、恋愛で1人の少女を取り合って、兄であるヨアズに負けたことを聞いていた。
けれど自分が知るソフィアは、過去の恋愛関係に淡白で、彼ら2人を彼女が好きなパスタの味付けぐらいにしか感じていない幼さなのだ。
「過去の話はもうよい」
ラァは、空いたサナレスのグラスに、さらに酒を注ぎ込んだ。
「おまえの兵は何万だ?」
「私の兵とは?」
惚けてはみたが、意味もない反復になってしまった。
「おまえはね、ずっと昔からラーディア一族を出ることを算段し、王族以外の退場で、民を従えてきた。おまえが開発した電気、それだけではない足になる交通網、ーー今は、ワクチンを開発し支えている」
大陸内外、サナレスが支配下に置いてきた者は多い。
それはいつでもラーディア一族を出たとしても、万全の暮らしができるように、ムーブルージェのために……、その後に引き受けたリンフィーナのために培ってきた生活力だ。
「私の予測は100万を超える。ーーだからおまえを仲間に入れるのなんて無理だと思ったが、ルカはおまえをここに呼んだ」
「革命軍は、私の配下にいる者の数をおもんばかったわけか……」
落ち着かない様子のルカは、「サナレス様の背後にいる者の数など、私にとってはどうでもいいことです」と付け加えた。
ラァは笑っている。
サナレスは聞いた。
「私の配下を100万と予測する革命軍とやらは、いったいこの場末の酒場に私を連れてきて、どれくらい戦力がある」
ラァの力を知る、いい機会だと思った。
「10万程度だーー」
たったそれだけ?
サナレスはこの時、神の氏族という王族の力に、幻滅してしまっていた。
太母と言われたラァで10万程度しか同志を募ることができなかった。
目を閉じて、束の間沈黙した。
「私はおまえ達に力を貸す」
それは決めていたことだった。
けれどこの世を回すのは過去の因縁でも、古の関係でも、王族貴族制度、何ものでもない。
経済力だ。
サナレスはあらためてヨースケ・ワギに出会ったことに運命を感じた。
「軍ではない。しかし私が取引できる人は、百万人を超えている」
おそらくその数字の十倍は掛け算できる数にのぼる取引が結ばれていると、サナレスは判じていた。
「どうか殿下、我々革命軍と考えを同じくするのであればーー」
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