新しい仲間
神様「うーん。もうそろそろかなぁ?
神様「あ!あったあった!そこの木!その木の黄色い実採って
勇者「この木ですか?あ!映月果じゃないですか。
勇者「そんなに珍しい果物では…
神様「まぁいいから20本ぐらい採って来い!
本当に人使いが荒いなぁと思いつつ木に登り映月果を採って来ると
神様の指示に従いさらに森の奥にどんどん進んで行った。
神様「おお!いたいた!トンマだ、トンマ。
勇者「おお、兎馬じゃないですか。珍しい。
*注;兎馬→兎のような耳を持つ小型の馬。とてもとても臭い
勇者「野生の兎馬って初めて見ました。しかし野生のは気性が荒いって…
勇者「ん。なんかコイツ怪我してます?
神様「よしよし。さっき採ってきた実を…
勇者「ああ映月果ですね。分かりました。おお!凄い食欲!
勇者「ああ、とても腹減ってたんだな。おお!ヨシヨシ。
神様「じゅうぶん懐いたな。ポーション使って。
勇者「え?水薬ですか?勿体無くないですか?
神様「お前さぁ、イチイチ文句多くね?二人助けたくないの?
慌てて水薬を使うと兎馬の傷はみるみる回復していった。
兎馬は嬉しそうに周りを飛び跳ね顔を擦り付けてくる。
まるで産まれた時からずっと一緒に育ったかのようだった。
二人の元へ帰る途中にも何本もの映月果を食べさせつつ
また神様が採取するよう指示されたいろいろな草や木の実を摘みながら到着すると
二人は体を起こして座っていた。
兵士「勇者殿よくご無事で。
村人「おおユーシュ、よく一人であの化け物たちを倒せたな。さすが勇者だ。
勇者「いえいえ、そんなことは…
僕一人の力ではないことは明白だったが神様が自分のことは黙ってろと言うので
謙遜することしか出来なかった。
クラムさんと邪神の像を兎馬に乗せてライザさんを背負った。
お、重いと呟くと得意そうな声が聴こえてきた。
神様「ふっふっふ。そんなこともあろうかとさっき採った草、喰わせてみい
ライザさんに食べさせるとまるで体重が半分になったようだった。
神様「これが浮遊草の力だ。でこっちの木の実はバイタリティが上がるから食え
木の実を食べるとさらに体重が半分くらいになったように感じた。
勇者「凄いな。さすが神様だ。………だけどクラムさんに水薬で怪我を治し
勇者「ライザさんを背負って貰えば帰れたのではないか?
神様「!?…!?……お前ってバカのクセに意外と賢いな。




