(仮)楽しい楽しい魔王討伐
「うわぁぁぁぁ!!!
「…甘かった。
「近衛兵のライザさんも村一番の力持ちのクラムさんも死んでしまった。
「僕は何も出来なかった。二人を見捨てて逃げ出してしまった。
「勇者だなんだと持て囃されて浮かれていた…
「はぁはぁはぁ。ダメだ心臓破れそうだ…
僕は二匹の鬼に追われて命からがら逃げていた。
するとどこからともなく声が聴こえてきた
??「おうおう。なんか死にそうになってんな
勇者「はぁはぁ。幻聴か?死ぬ前に幻聴でも聴こえているのか…走馬灯の様な…
??「まぁいいや。左だ。左に飛べ。いいな。左だぞ。
勇者「んな
??「よし飛べ!今だ!
勇者「しまった!なぜか従ってしまった…あ、ヤバい。落とし穴だ。
勇者「うわぁぁぁぁ!!
草の壁に隠れていたのか背の丈の3倍はあろうかという縦穴に転げ堕ちると
下には水が張っていた。なんとか沼から這い出すが足に重い痛みが走る。
するとまたあの声が聴こえてきた。
??「おうおう。大丈夫か?ほんっと使えねぇなぁ。
勇者「ん!?誰だ!誰なんだお前は!頭の中に勝手に語りかけて。
??「ん?オレ?……う〜ん。そうだなぁ〜。神?
??「おお、いいじゃん神!オレ神。神様!
勇者「か、神様?本当に神様なんですか?
神様「おう、オレ神様。だからオレの言うことは絶対服従な!
勇者「本当に本当に神様なんですか?信じられない…
神様「ほんとお前は命救ってやったのにヒドイヤツだな。
勇者「ぁ…ああ、す、すいません。神様どうかお許しください。
神様「まぁ許してやるか。オレ神様だしな!じゃぁいっちょ取り返しに行くか!
勇者「え??何をです?
神様「ん?何をって邪神の像。それが目的でこんな森の奥深くまで来たんだろ?
勇者「い、いや。そ、そうなのですが像は鬼たちに奪われて仲間たちも殺され…
神様「ウンウンわかるよぉ、わかる。お前がヘタレなのは〜。
神様「だけどぉ〜オレぇ〜神様だしぃ〜
神様「そんなぁ〜ヘタレのぉ〜お前でもぉ〜勝たせてぇ〜やるって〜言ってんの!
勇者「ほっ!ホントですか!! …し、しかし足が…
神様「お前なぁ…ポーション持ってるじゃん。それ飲めよ。
勇者「ポーション?あ!水薬のことですか?し、しかしこれはいざという時に…
神様「お前さぁバカなの?いざという時が今だろ?アホなの?
勇者「た、確かにそうなんですが水薬はとても高価で銀貨5枚はくだらな…
神様「バカかお前は!貧乏クセェ奴だな!ホント安っぽい命だな!アホか!死ね!
勇者「す、すいません。飲みます!飲ませてください!
神様「ホント。お前、ウダウダなげぇんだよ!
水薬を飲むと全身の痛みが引いていく。
神様「よぉぉし!怪我も治ったな!それではぁ〜オーク討伐にぃ〜 レッツゴー!!
勇者「ぉ、ぉぅ!
僕は軽く拳を突き上げると神と名乗る声に促されるまま弱い足取りで声の指示する方へ歩き出した。




