素直になりたい
フォロワーさんの百合短編読んで、俺も書きたいって思って書きました。
でも彼と違って俺の文章力ェ....まあ百合度だけは高いので読んでやって下さい。
「寝顔、かわいい....」
私は、隣でスヤスヤと寝息を立てている幼馴染の顔を覗き込んで、思わず呟いた。
いま私は、緋美華の家に泊まらせて貰っている、別に親子喧嘩して家を飛び出したとかじゃなくて、彼女から今日お泊まり会しないかと誘われたのだ。
「つんつん、なんてしてみたりして」
起きてしまわないかドキドキしながら、緋美華のぷにぷにな頬っぺたを人差し指で優しく突つく。
「んん....ひより」
「やばっ、起こしちゃった!?」
(せっかくスヤスヤ気持ち良さそうに寝てたのに、起こすなんて!って嫌われたらどうしよう!?)
なんて焦ってしまう私はバカだ、緋美華は優しいから、これぐらいで嫌われる訳ないって知ってる癖に。
「ごめんなさい私っ、起こすつもりじゃ....」
「大好きだよ、ひより。ずっと親友だよぅ」
目を閉じたまま、それだけ言うと緋美華は再び寝息を立て始めた。
「う、うぅっ」
私の名前を呼ぶから、てっきり起きちゃったのかと思ったら、寝言だったのね。
いま私が泣いてしまっているのは、起こしたんじゃないと分かった安堵からか、私の夢を見てくれているのが嬉しいからか....きっと両方ね。
「ひより、大好きだよ」
またもや緋美華は嬉しい寝言を発してくれた、私は照れて体が熱くなって来ちゃう。
きっと鏡を見たのなら、茹で蛸みたいに私の顔は真っ赤っかなんでしょうね。
「わっ、私もアンタのことが大好きなんだからね!」
あ、素直に言えた....普段なら、別に私は好きじゃないわよとか言っちゃうのに。
「私ってヘタレよね、寝てるときにしか本音を口に出せないなんて」
いっつも叱ってばっかで、きつい態度も取っちゃうこんな私なんかのことでも、アンタは大好きだって言ってくれる....私が緋美華の立場なら、私のことを好きになんて絶対ならないのに。
「緋美華。私はね、あんたとデートやキスだって沢山したいし、結婚して子供も作りたい」
「ひより〜むにゃむにゃ」
「お婆ちゃんになって死んじゃうまで....もし天国があるなら其処に行ってもアンタの笑顔を見ていたいの」
今は寝ているから、ハッキリ素直に思っていることが言える。冷静に考えると恥ずかしい台詞だけど、今くらい良いわよね....?
「幼い頃に私と結婚するって約束してくれたこと、忘れてないと良いなぁ。えへへ」
慣れない笑い方をしてみる、もし緋美華が起きてたら気持ち悪いって思われちゃうかしら。
「じゃあ、お休み緋美華。私の世界で一番大切な幼馴染」
調子に乗った私は、寝る前に緋美華のもちもち頬っぺたに唇を当てる。
本当は唇同士が良かったけど、それは流石にお互い同意の上でやらないといけないわよね。
この日はそれで寝たけど、次の日から何時も以上に緋美華がベタベタしてきてくれるようになった気がして凄く幸せ....と言うのは別のお話。
おわり
よくあるシチュエーション!!百合百合百合ツンデレ百合!!!!どうでしたか?百合百合