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第54話 後 信頼出来る人

 「カイル、本当なのか?」

 「メイ、これは……」

 しまった……。いや、これはいい機会だ。どうせメイの気持ちに答えることはできないから。

 「ああ、そうだ。実はメアリーと付き合っているんだ」

 「メアリー、お前……私の気持ちを知って……あはは、呆れたわ。私、バカみたいじゃない? くっ」

 「メイ、まっ」

 メイは走り去った。このままパーティーやめたらどうしよう? ケイリに、みんなにも本当のことを言うべきか? ダメだ。言ったらケイリに召喚獣使わせなければいい話になる。皆はケイリのことわかっていないんだ。たとえケイリが召喚獣を使わないと約束させたとしても、僕達がピンチになったらケイリは躊躇い無く召喚獣を使ってしまうし、何があって僕が落ち込むことになったらケイリはこっそり使ってしまう。心苦しいがケイリには家に帰るまで騙し通すしかない。

 「ケイリ、まだいたのか。早く家に戻るんだ」

 「ちょっと待ってよカイル。なんてケイリを家に戻したがるんだ? 」

 「アシュリーには関係のないことだ」

 「テメェ、カイル! ふざけるな! ケイリは私のダチだ。ケイリが辞めたら私もこのパーティーを辞めるかんな!」

 それは困る。ケイリとアシュリーがいなくなったら回復できる人がいなくなる。が……。

 「仕方ないか」

 「カイル! やったね、ケイリ」

 「何を勘違いしている。アシュリーは辞めていいって言っているんだ」

 「カイル、テメェ!」

 い、いてぇ……。見事な右ストレートだ。

 「そんな柔な拳じゃ効かないよ」

 「カイルちょっと待って」

 「なんだメアリー」

 「アシュリーも落ち着いて」

 「落ち着いていられるか」

 「カイルと2人で話したい。ケイリの顔色もよくないし。二人はちょっと休もう」

 「そう、だね。ケイリ、部屋に戻ろう」


 「カイル、そろそろ話してもらうか」

 「何を?」

 「とぼけないで。アシュリーまでやめさせるほどケイリに家に帰らせたい理由聞かせてもらうわよ」

 「話さないとだめ?」

 「もちろんだ。ここまで芝居付き合ってあげたからさ。それに、メイが何処に言っちゃったし。アシュリーもケイリもやめたらカイルと二人きりになってしまうじゃないか。納得いかない理由だとしたら私も自由と正義抜けるから」

 「そうだね。誰にも言わないでよ」

 「うん。約束する」

 「実はケイリは召喚獣と契約してるんだ。それもとてつもなく強い召喚獣だ。そのかわりに代償を求めるんだ。既に右手と髪と両親の命が持っていかれたんだ」

 「親まで……成る程、申し訳ないと思ってるのね」

 「それだけじゃないよ。ケイリを止めても使ってしまうんだ。もう戦いから遠ざかるしかないのだ」

 「話は分かった。付き合ってあげるよ。例え2人になってもね。あ、そうなると私は自由でカイルが正義か」


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