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第49話 後 オリハルコン

 「これを見よう」

 「なんだこれは?」

 「これは魔力を放出する魔法石だ。人間の魔力を注入すれば人間の魔力を放出するのだ」

 「これを囮に使うと?」

 「そうだ。オリハルコンも貸して欲しい。オリハルコンさえあればオリハルコンゴーレムを作れる」

 「オリハルコンゴーレムを作るだと!?」

 「オリハルコンゴーレムの魔法耐性の高さ、ギルド長もよく知ってるだろう」

 「ゴーレムって作れるのか?魔物だろう?」

 「作れるやつがウチにいるんだな、これが」

 カイル兄さん、恥ずかしいからドヤ顔はやめて!

 「わかった。手紙を書いてやる。総ギルド長に渡せ。言っておくが俺だって、人を囮にしたいわけじゃない!他に方法がなかったからだ」

 「はいはい、わかった」

 私達は新首都へ向かった。

 ギルド長の手紙のお蔭で総ギルド長に会えた。オリハルコンも集めて貰った。けど、ゴーレムを作るのに一週間は掛かる。幸い、あの魔物は植物系だから足が遅い。それでも、魔物の足を止めるために毎日冒険者が死んで行く。

 冒険者達は無駄死にしたわけじゃない。あの魔物は匂いで他の魔物を誘き寄せ、他の魔物と植物を吸収することで成長する。植物魔物の体にいくつコアがあり、それを破壊したらコアと接続してる部分も壊れる。だからランクの高い冒険者があの植物魔物を引き付けながらコアを探してる。低ランクの冒険者は他の魔物が植物魔物に近づかせないために他の魔物を掃蕩してる。

 植物魔物の魔力を空にすればあの魔物は枝でしか攻撃できない。けれど、冒険者の数も減ってきて防御に魔力を回すしか道はなかった。残りのコアを露出させるほどの攻撃は出来ない。私のゴーレムで突破口を開けるかもしれない。

 そして、ついにゴーレム君を完成させた。総ギルド長はゴーレム君のことを皆に簡単に説明した。けれど、誰も私達を期待していなかった。ゴーレム一体で防げれるなら苦労はしないという声が多い。

 この一週間、非戦闘員の皆さんの魔力をゴーレム君に注いて貰った。頼むよ、ゴーレム君、ゴーレム君が役に立たなかったら皆に合わせる顔がなくなる!

 ゴーレム君のコアが周りのオリハルコンを魔力で繋ぎ、人の形になってた。私の身長の五倍くらいはある。それでも、植物魔物の高さの五分の一もない。

 魔法ではない、魔力を噴出してるように見える。魔力の量が桁違いすぎてゴーレム君が防げるようには見えない。

 頑張って!ゴーレム君!


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