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第45話 後 不幸

「カイル、これからどうする?」

「新首都付近の草原に魔物が大量発生したようだ。新首都に向かう商人の護衛依頼を受けた。3日後に出発する。それまでは自由活動だ!解散!」


 休みか。買い物でも行こうか。そうだ、メアリーを誘う。


「メアリー、一緒に買い物に行こう」

「やだ」

「え、なんてよ」

「そうね、付き合ってもいいけど、何かを奢って」

「わかったよ…もう…」


メアリーとは長い付き合いだけど未だに友達になっていないのようだ…。


「さて、何を奢らせてもらうか」

「やめろ、買いたい装備あるんだ」

「じゃあ、あそこの焼き鳥で勘弁してやる」

「まあ、焼き鳥ぐらいなら。それにしても、あの村の人達、このまま許していいのか?」

「またその話?」

「だって、私達、騙されて殺されかけたのよ。それを全部呪いのせいだ、村人は仕方なくやっただけって言われても、納得できるはずないでしょ!殺された勇者達は何も悪いことしてないのよ!」

「そこまで言うのならこっちももうちょっと言うけど。例えば、メイも呪われて、呪いをかけた人はもう死んで、毎月一人を殺さないと満月になるたびメイの召喚獣の一匹が化け物になってメイを襲うとする。メイは召喚獣のために知らない人を殺すのか?それとも化け物になった召喚獣を手にかけるのか?」

「そ、それは…。でも、殺された人はどうなる?その家族は?呪いだからって全て許されるとでも言うの?」

「言わないよ。じゃあメイはどうしたいわけ?ようやく正常な人生を送れるようになった村人を通報するの?私は止めないよ。でもね、この世界は理不尽だ。誰も悪いことしようとしてないにも関わらず、不幸な事が起ったら、それはもう事故と言うのよ。これ以上不幸の押し付け合いをするつもり?」


ぐぬぬ…。私も同じ状況になったら同じことをしたかもしれない。でもね、あいつらのためにカイルはケイリに刺された。そんなカイルをあいつらは捕まえようとした。恩を仇で返した。それに、最後の最後まで、あいつらはお礼こそしたけど謝らなかった…。


「探しました。お二人は冒険者ですよね」

「そうだけど」

「助かった。実は急な依頼があって。でも冒険者の皆様は新首都に向かわれて。とりあえずギルドに来ていただけませんか」

「わかった」


依頼か、正直あんまり受けたくない。また疲れてるのだ。それに、カイルを休ませたいのだ。この依頼、出来れば私とメアリー二人で受けたい。


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