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第40話 前 良きライバル

「メイ、アンタね…」

「何よ! 私は別に…」

 私は別にケイリを追い出すために言ったわけじゃないのに…。ただ、カイルのあの怯えた顔…ケイリのためにカイルを追い込んでいいのかって思っただけ。

 呆れた。メアリーは私の気持ちを知ってるから、私のことをケイリを追い出すことしか考えてない嫉妬深い女だと思ってる。確かにケイリに優しいカイルを見るとイライラするけど。でもさ、カイルのためにもケイリがいない方がいいと思う。カイルはケイリを気にしすぎてクエストに集中出来ないし。ケイリが勝手にとっかに消えて、落ち込んでたカイルの側にいたのは私なんだよ。今更戻ってきて…。

 「メアリー、話がある」

 「ん? 何?」

 「いいから!」

 私はカイルを心配してるだけ、ケイリに嫉妬してるわけじゃないことを分かって貰わないと。

 「メアリーは私がケイリに嫉妬してるからカイルを責めないでって言ったと思ってるんでしょ」

 「違うのか」

 こいつ…。

 「違うに決まってるでしょ! 無理矢理カイルにトラウマを克服しようとして、万が一、カイルの心が壊れたらどうするつもり? 皆カイルが悪いみたいに言ってるけど、カイルの方が被害者なのよ」

 「被害者って…これは事故みたいなものなのよ。被害者も加害者もないでしょうに…。それに、あんなカッコ悪いカイルを見って何とも思わないの? カイルをそのままにしていいの?」

 「ケイリがいなくなったらカイルは元通りになる」

 「本当にそれでいいの? このままランク上げて、カイルが魔獣に殺されかけ、またトラウマになって冒険者を止めると言い出したら? その時もカイルを責めないでって言えるの?」

 「それは…」

 言えないかも…むしろ私がカイルを無理矢理克服させるかもしれない。そうか、私、私情を挟んでいたのか…。

 「カイルはね、魔法使い以外バカにしてた私を変えてくれた人なのよ。かっこいいまま居させて」

「メアリー、アンタもしかして…」

「バカ言わないでよ。そんなことあるわけないんでしょう」

メアリーもカイルのことが好きかもしれない。

「そうと決まったらケイリのところに行こうか」

 「うん」

 正直ケイリと二人だけで話したかったけど仕方ない。

 「ケイリ、ごめん。私もカイルのことが好きだ」

 「え? あ、うん」

 「あ、違う。私はカイルを好きになったことに対して謝ってるわけではない。今回の件で私はパーティーの一員として私情を挟むべきではなかった。本当にごめん。今後は良きライバルとしてともに頑張ろう。


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