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第35話 後 過去嫌悪

 「ケイリは任せた」


 メイのメスぶ、あ、いや。メイがケイリ以外のメンバーがカイルと仲良くなるために、私にケイリをカイルに話しかけられないように仕向ける役を押し付けた。くっそ、仲間なんだから、こんなつまらないことするなよ。


 でも、考えてみると、カイルに頼ってばかりでは、ケイリの成長によくない。それに、ケイリと仲良くなる機会でもある。


 仕方ない、やるか。


 他のメンバーと違ってケイリは繊細だ。言葉も気をづけた方がいい。と思ったけど、ケイリは思ったより話しやすかった。ケイリは別に心を閉ざしてるわけはないから。


 聞かれてたから、うっかり自分の過去を話しちゃった。私のお父さん達は山賊だけど良くしてくれたから好き。けど、親が山賊だと知られて、いい顔されたことは一度もなかった。だから、自分の過去について話すのはいやだ。ついつい話しちゃう自分が嫌い。皆が私の過去を聞いてなんとも思ってなさそうだけど、心の中では軽蔑されてるかが気になって仕方がない。なんだ、心閉ざしてるのは私の方か。


 その翌日、ケイリが話しかけにきた。嬉しいんだけど、また自分が何か余計なことを話すんじゃないかって心配。


 「ああ、そっちか。神父さんが煩かったから。それと…」


 待て! 私、何言おうとした! もう、この口め。ケイリは悪くないけど、今は話しかけないで。


 ケイリも空気読んでくれだみたい。これ以上踏み込んていなかった。よかった。ケイリはやはりいい子だ。


 だけど、そのあと、なんだかケイリと話しづらくなった。ケイリもうそう思ったかな、またカイルに話したがるようになった。メイはケイリにカイルと話させるなと言わんばかりの目付けでこっちを睨んできた。はいはい、分かったよ…。やれはいいでだろう。


 「ケイリ、あの」

 「ど、どうしだの?」

 

 あ、話題考えてなかった。


 「あ、そうそう、お腹空いてない?」

 「空いて、ない」

 「ならよかった」


 私がケイリに話しかけた隙に、メイがカイルに話しかけた。ケイリもメイを見て、カイルと話しかけるのをやめた。なんか悪いことしてるような気がする。実際悪いことしてるのか? いじめに加担してるようなものさ。


 ケイリも気付いてるぽい。カイルの方に行く前にこっちをチラッと見るから。どうしてこんなことになったんだろうね。いいことしたいだけなのに。メアリーみたいになれたらな。


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