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第28話 後 緊張

叩かれるのはもう慣れたし、あの夜は普通に寝た。そしたらカイル君が起こしにきた。


「ケイリ、起きて」

「カイル君?」

「しー。さぁ、着替えて」


私が着替えてる時カイル君は目を瞑ってた。


「さぁ、行こう」


カイル君は私の手を握った。


「行くって、何処へ?」

「何処でもいい、ここにいてはケイリがかわいそうだ」


かわいそう? 私が? 何言ってるの? 私はこんなに幸せなのに。


私はカイル君の手を振り解いた。


「私、着替えて寝る」

「どうして? ケイリはここにいちゃダメ」

「大丈夫。私は、幸せ、だから」

「あんなお母さんがいて幸せなもんか」

「幸せ、じゃない? 私が? 違うよ。私は、幸せよ。幸せ」

「ケイリ…。大丈夫、僕がケイリを幸せにしてやる。してみせる」

「私を、幸せに?」

「ああ!」


カイル君は私のために貯金箱を割ったらしい。家族じゃない他人が自分のためにそこまでしてくれたのは初めて。この気持ちこそが幸せなのかもしれない。


別にお母さんから逃げたいわけじゃない、カイルについて行きたいだけ。でも、やはり子供二人じゃどこにも行けない。街から出られないし、宿屋の主人もカイル君のこと知ってるからすぐ親に連絡して私達は家に連れ戻された。


「カイル、どうして? あなた、やはり訓練がきつかったでは?」

「男ならあれくらい耐えるはずだ。カイル、わざわざ人ん家の娘を連れ出して、何にか原因があるじゃないか」

「ケイリは僕が守る」

「男の目だ」

「守るって、何から?」


カイルは何も言わずに私のお母さんを睨んでた。


「カトリーヌ。どういうこと?」


こんな感じでお母さんは私に対する虐待をやめ、カイル君のお父さんのコネで召喚獣報告書を偽造し、私達が引っ越す必要もなくなったので冒険者になるまでずっとカイル君の家に住んでた。私も段々と家族やカイル君以外の人にも喋るようになった。まあ、カイル君をカイル兄さんと呼ぶようになったのはまた別の話なんだけど。


あれ? どこかが変。カイル兄さんの両親は私の召喚獣のことを知ってるよね。じゃあ、どうしてカイル兄さんが知らないの? もしかしてカイル兄さんは知ってて知らないフリを…。


いや、ありえない。カイル兄さんはそんな人じゃない。


つまり、私は今すごく緊張してる。どのくらい緊張してるかと言うと、昔怒ってるお母さんと二人キリになってる時くらいに。


私のせいでみんながランクアップできなかったらどうしようと思うと…。


私がトイレに行った間に剣士さんは風属性の魔法で駆けて行ったみたい。カイル兄さんとメイさんは私を待たずに出発した。


私が考えた策通り、カイル兄さんとメイさんはそれぞれメイさんの召喚獣2匹で引く車輪が付いた板に乗ってたけど、やはり剣士さんより遅い。


どうしよう?


いつも愛読してくださって誠にありがとう存じます。手違いでカクヨムにだけアップしました。お詫び申し上げます。これからもよろしくお願い申し上げます。

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