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第23話 後 蛭

「ケイリ、あいつらは人間じゃない」

「え? 」


何当たり前のことを? 魔物を討伐しに行くんでしょ。


「あいつらは人間の皮を被った蛭だ。そう、文字通りに人間の皮を被ってる。何より厄介なのは広範囲の即死攻撃。彼奴らはピンク色の舌を枝状に広がって血を吸うんだ。大量の舌に巻かれたら2秒くらいで失血死するんだ」

「武器で攻撃すると武器が蛭の皮膚に食い込んで抜けなくなっちゃうから、このメンバーの中で僕とメアリーだけがダメージを与えることが出来るわけ。私の召喚獣も駄目だった」

「あと、舌は口だけから出るではなく、皮被ってるから全身の穴という穴から舌が出る。蛭の皮膚は黒いだから突然穴がピンクになったら気をつけて」

「気をつけてと言うけど、あの攻撃は避けられない。メイの水晶の陣とアシュリーの女神の盾で防ぐしかない。水晶の陣は範囲内の味方への物理攻撃を一回だけ無効出来る。女神の盾は同じ効果で一人にしかかけないが離れた味方にもかけられる。体力の代わりに魔力を消費する。僕とアシュリー、メアリーとメイ、2チームを分けて戦う。ケイリはメイのチームに入ろう」


水晶の陣は範囲技だから、メイのチームに入るしかない。でも、なんか嫌。


「あの、私、自分の身は、自分で、守る」

「ケイリ…」

「いいじゃないか。お手並み拝見と行こうか」

「メイ!」

「ケイリは魔法の弓を使うから、蛭の舌が届かないところで攻撃すればいいんじゃね?」

「でも、矢が蛭の皮膚を貫通出来ると思えない」

「くそ…」

「言い換え忘れたぞ、アシュリー」

「あっ…くすん」

「それより、ケイリ、また無茶するのか?」

「カイル兄さん、お願いだから、私を信じて」

「ケイリ…」

「アシュリー、これがカイルとケイリの日常だよ」

「メアリー!」

「はは、いいんじゃね?」


時間があれば蛭のことを調べたけど…魔物の情報が足りないまま挑むのは無謀だと言うのに…

私も女神の盾の術式を組んでみよう。そういえば、メアリーの酸の魔法は一体なんでしょ。人間は魔法石とワンドなしで四大属性と神官のみ使える光属性しか使えないはずなのに…魔法石で発動するのは燃費が悪いと言うし。


とりあえず、解毒の魔法を他の魔法に変えよう。即死攻撃なら回復魔法は要らない。マジックコートも女神の盾に。


「着いた。ここが蛭が住む渓流だ」

「カイル兄さん、蛭はどうして、人間の皮を、被ってるの?」

「分からない。人間の皮が好きなんじゃないだろうか」

「あ、いや。用事が、ないのに、危険な渓流に行く人なんて…」

「あ〜そっち 。ギルドによると彼奴らは死体に移るではなく、川に卵を産むんだ。新首都の人々がこの川を頼って生きているから、感染する人も多いんだ。体の中から血や肉を吸いながら必死に親の元を目指しようとするんだ。皮以外の全てを吸い尽くしたのが成虫と言われてる。衛兵じゃあ相手にならないから、殆どの蛭は渓流に戻られる。そこが冒険者の出番と言うわけだ」


想像以上にキモい生き物だわ。でも、皆の役に立たなきゃ!


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