表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/165

第22話 後 再会

「蛍光インク知ってるんの?」

「えーと、紫色の光で、照らすと、見える」

「え、じゃあ、迷いの森で案内役になるつもりはあるか?」

「あり、ません」

「そうか。言っておくが、ケイリが迷いの森の案内役になっても俺ほど稼げるわけじゃないんだぞ。独占してるから意味があるんだから」


みんながみんなお金のためだけに動いてるわけじゃないんだから。でもまあ、みんながみんなカイル兄さんみたに、理想を抱いてるわけじゃない。


「本当に、そんなつもりは、ありません、から」


早くカイル兄さんに会いたい。


「ここが新首都の冒険者ギルドだ。じゃあ俺は報酬を貰って帰ろうとするか。また迷いの森を抜けたいなら俺に依頼するといい、と、いつも言ってるけど、お前はいらなさそうだ」

「そんなこと、ない、ですよ?」

「お前に慰められたくねぇ」


ウィリアムさんがいなかったらそもそも迷いの森が近道なんて知らなかったし。私が蛍光インクの使い方を知ってるのはそんなにショック?


「じゃあな」

「ウィリアムさん、ありがとう、ございました」


そして、私はギルドから聞いたカイル兄さんが住んでるという宿屋に行った。そこにはちょっと大人びた感じになったカイル兄さんがいた。


「ケ、ケイリ?」

「一年、ぶり?」

「ケイリ、今まで何処に行ったんだ? すごく心配したぞ!」

「ごめん、なさい」

「何処で何をしていたと聞いてる! 僕は今すごく怒っているからな」

「魔法の弓を、買った、あの店で、修行してた」

「あの野郎! 騙したな!」

「え?」


「あ、そう。ケイリ、とりあえず部屋を取っておこう。遅くなると部屋がなくなるから」


でも、空いてる部屋はいなかった。


「じゃあ、僕は外でテントを張るから、ケイリは僕の部屋で寝よう」

「そ、そんなの、ダメ! 私がテント、で寝るから」

「それこそダメだ! ケイリは女の子だから。じゃあ、ケイリは僕の部屋に寝て、僕は部屋でテントを張るのはどう?」

「私が、テントで」

「僕がテントだ!」

「う、相変わらず、頑固」

「ケイリもだ」


私達が一緒に笑い出した。


カイル兄さんとは幼馴染だけど、同じ部屋で寝るのは多分これが初めて。この一年間の話も色々した。


「あの野郎に何がされた?」

「変なことは、何も、されてない、よ?」

「そうか。何したらぶっ殺すからな」

「店主さんは、いい人、なんだよ」

「そうか、それは良かった」


疲れていたのか、私はねむ気に勝てず眠りについてしまった。


今日はメイさん達に会うからちょっと緊張してる。カイル兄さんと違って、私を責めるかもしれないから。でも、そんな些細なことはどうでもよくなってしまった。


「ケイリ、紹介しよ。こちらは僕達、自由と正義の新しいメンバー、神官のアシュリーだ。回復、状態異常の解除、強化魔法も使える、頼もしい仲間だ」

「うそ…」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ