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第三章第一話 ハートの目が

野宿を想像するだけでゾッとします… お風呂やお手洗い、どうしてるのかなと思うと………

ひたすら長い道を歩いて、

四日目の昼過ぎにしてやっと旅人らしい団体と出会った。


ずっとアイツと二人きりで野宿してきて、もうそろそろ心が折れそうなときに他の人間に出会えて、これほど嬉しいこととは思わなかった。


彼らはセマニャという街へ向かってそうだ。

どこだろうかわからないけど、

こちらも向かってますよとアイツが言ってみたら、

物資的な支援はできないけど一緒に歩くことだけならいいよと、

冒険者というファンタジーに出てくる団体に合流することができた。


よかった。


アイツと二人でいるとやはりどこか気まずくて、すごく疲れる。

まあ今は前よりはそんなに強い反感は抱えてないけど、まだ落ち着いて話せないまま。

聞きたいことあるけどまだ聞けなくて、それでストレスを感じるけどやはり話したくなかった。

アイツもアイツでクシェでのことで本調子じゃなかったし、

数日間、真面目な話以外はあまり話すことがなかった。

例えばこんな。


「ニホン村出身のショウです。こちらはいとこのエミリー。せっかく成人したので一緒に世界を少し見てみようと旅をしてます。よろしくお願いします。」


クシェ村から知り得た情報。それはたぶんこの世界の人や地域などの名前はやはりファンタジーらしく横文字だったのと、若い人が旅するのが珍しくないこと。こうしてこの世界の人間に自己紹介が必要な場合のための大まかな設定ができた。


標準的な笑顔でそちらのリーダーに握手を求めようとしたアイツに、

「黒魔術師のシエンだよ!よろしくね♡あ、こいつは我らのリーダー、剣士のルーツと、白魔術師のケイト!頼れるお姉さんお兄さんが出来たつもりで頼っていいよ♡」

と栗色髪をした、黒い服装をしたセクシーなお姉さんの目がハートの形になったような表情でしっかりと両手でその手を握りしめた。


なるほど、このお姉さん、結構のイケメン好きだね。

ルーツもケイトも並以上の顔はしてるが、悔しいけどアイツと比べようがなく、こちらにしてはやおい方向で考えないと興味も沸かない程度で、

だからリーダーを差し置いてアイツと握手しだしたのもわからなくもない、かな。


「まあこんな感じの三人だが、よろしくな。」ルーツが苦笑いした。

ケイトは何も言わず頭を小さく縦に振っただけ。

やはり、この二人からはやおい的な感じがするね。なんとなくだけど。


「やきもちするなよ。」耳もとに聞こえた囁き。


「さっさと婿に行って欲しいんですけどね。」

ぶっちゃけこの気持ちはどこまでも本気。そろそろ大きな街に着きそうだからね。王族とやら貴族とやら、そういう所のお嬢様に見初められて婿に行ってくれたらもう最高だよね!


ひどいようだけど、最終的にはどこかでひっそりと引きこもりたいから。こんな目立つなやつが一緒では叶えそうもない。


「今の、プロポーズ?」


なんでそうなる。

調子が戻ったと思えば、前よりおかしくなっているではないか。


無視してあくびをした。

今夜は少しよく寝れるような気がする。



こうして、初めてrpgに出てくるような職業の人たちに出会えたが、

これからもっともっと想像だにしなかったファンタジー的な人たちと出会えることは、まだ知る故もないアイツと私でした。

rpgの世界に入ったら、どんな職業になりたいですか?

私は、たぶん回復も戦いもそれなりできる僧侶でしょう。

派手に黒魔法を使うのも楽しそうですけどね。




2018.02.07追記、シエンとケイトの名前を修正させていただきました。この話だけ違う名前になっていました…(汗)

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