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シャー ペン

作者: つくし
掲載日:2012/02/10

シャー芯がなくなった。


シャーペンを使うとシャー芯がきれていた。


(仕方ない。別のシャーペンを使おう。)


やる気が起きない火曜日。

一限から数学のダルい朝の事だった。


放課後、シャー芯を買いにいった。


駅前のコンビニ。


学生の出入りが激しい中、僕は中に入る。


三人の女子グループ。

音楽を聴きながらの男子。

雑誌をたち読む女性。

お菓子を選ぶ子供。


僕はそれらを瞳に写しながら、文房具の棚へと足を運ぶ。


棚には一人の少女がしゃがんでいた。


不審に思いながらシャー芯を探す。


「…やっぱりこっち…や、こっちかな…。」


何やらぶつぶつ呟いてるが、僕は干渉しない。


「はあ…。やっぱり文房具屋に明日行こうかな…。」


目の前のペン達を前にため息をつく少女。


このコンビニは他よりは大分文房具が充実してるはずだ。

それなのに文句を言う少女。


僕は少女の言葉を不思議に思った。


一方目的のシャー芯の方はというと、珍しく売り切れていた。


学生も多いから仕方ないのだろう。


諦めてその場を去ろうとすると、少女も立ち上がった。


「いいわ。両方買っちゃえ。」


そう言ってすぐそばのレジに向かう。

手には二本のペンを持って。


(どっちも同じペンなのに…。)


特にこだわらない主義の僕は、少女の言動を異様に思った。


電車までの時間を確認して、雑誌コーナーへ向かう。


お気に入りのマンガ雑誌を立ち読みすると、先ほどの少女もやって来た。

僕の隣に立って、同じ雑誌を読む。


そして、僕とは違い目で雑誌に目を通した。


とりあえずの感覚で読む僕とは違い、少女は真剣な目で読み込んでゆく。

いや、正解には『絵を見る』と表現した方が良い。


一作品読み終わると、少女は隣にいる僕に気づいた。


僕はとっさに視線をそむけ、雑誌を読むフリをする。


だが、少女はわかっていたのか唇に笑みを浮かべながら話しかける。


「ねえ、君…マンガ好き?」


「あ…はい。」


これがきっかけ。


この時は僕はまだ、これから起きる出来事をまだ知らなかった。


ただわかるのは、僕は少女に少しながら惹かれていた事だった。


それから数十分。

何故か意気投合した僕達は、互いに好きなマンガについて語る。


だが、惜しくも時間が迫る。


帰り際、僕は少女の名前を尋ねた。


「私?私は『沖 綾音』。君は?」


「僕は『笠原 智哉』。」


「そっか。じゃね、智哉君。」


少女は駅とは反対方向に進んでいった。


そして僕も少女の向かった先とは反対の方向に足を向ける。


(…明日もコンビニに寄ってみよう。)


何気ない火曜日の夕方であった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] おぉ!!まさに事実的!! [気になる点] 沖 綾音とかじゃなく、もっとげんじつにありそうな名前がいいっぴ★
2013/05/24 21:08 アッキーナ
[一言] うーん、内容がありきたりですね。何かひねりがほしいです。 このままですと、漫画好きな男女が出会っただけという話になってしまいます。 執筆お疲れ様です。これからもがんばってください!
2012/02/11 05:32 退会済み
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