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〜ありがとう〜  作者: 510
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第壱話:平凡な仕事な日々

「あき〜おはよ〜」

会社に出勤し仕事場に向かう途中、後ろから声をかけられた。振り返ってみるととそこには同期に入社した幸が笑顔で立っていた。

「おはようさん。幸はいつも元気やな〜」

俺がテンション低めに挨拶すると幸は明るく、

「あきがテンション低いだけだって〜女の子に挨拶する時はもっと元気に挨拶しないとそんなんじゃ女の子にモテないよ♪」(余計なお世話だよ…そして何で女の子に挨拶する時元気に挨拶しなきゃいけないんだ??)と心の中で思った&突っ込んだが、あえて口には出さなかった。

この子は川上幸恵かわかみさちえ幸はいつも明るく活発な子だ。髪は黒で片の位置ぐらいまである。身長は160前後ぐらいで目がクリクリしており、なかなか可愛いちょっと天然が入っている子だ。

「は〜い!分かりました。これから気を付けます」

「分かればよろしい(笑)それじゃあ仕事お互い頑張ろうね〜じゃあねぇ〜あき!!」

と手を振って幸は自分の仕事場に向かって行った。幸は俺の事を

「あき」

と呼んでいる。俺の本名は宍戸ししど あきら

何で

「あき」

と呼ぶのか謎だ。何で

「ら」

を付けないんだ??と初めは疑問に思ったが俺も幸恵の事を幸と呼んでいるし、まぁ深くは考えなかった。

幸と挨拶を交わした後、仕事場に行き仕事を始める。仕事の内容は車のパーツを造っている。これがまた眠たくなる…何時間も同じ作業の繰り返し…これが毎日続く。まだ入社して1ヵ月しか経ってないので当然といえば当然だ。ほんの2ヵ月前はまだ高校生で机と椅子に座って授業を受けていたのだから。俺は一日のノルマ個数を仕上げるために黙々と作業をやり続ける。

そして、長い仕事が終わる。終わるのはいつも夜中の12時過ぎ…。

「やっと終わった〜」

これが最近の俺の口癖になっていた。

仕事が終わり車に乗り込み、タバコを一服している時に何気なくケータイを見た。誰からかメールが届いていた。

「誰からだろう??」

と、思い見てみると高校の頃の友達からだった。メールの内容は

「今度の休みの日に入社祝いをかねてみんなで飯食いに行こまい。」




……このメールが全ての始まりだったのかもしれない。このダチからのメールがなかったら俺と凜花が出会う事はなかったのだから…

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