表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人形になった人間  作者: 妹明
神上エリナ 室式聖華
24/28

始まる戦い

「それだよ! ワタシが欲しかったのは……! 自然な感情だっ!!」

「こっち」

俺の腕を掴んで、走り出した。そんなに速くない。俺の走るスピードくらいだった。

「逃がすんじゃない! 追え!!」

男の叫び。醜い声が響き渡る。

非常階段を駆け下り、香西朋華はとある階で俺だけを外に閉め出した。

「おい! 何してんだっ! 開けろっ!!」

ガンガンと分厚い鉄のドアを叩き続ける。

香西朋華の回答は一向に帰って来ない。

そんな時だった。

ドアの向こうから、声がした。香西朋華の声じゃない。別の声が。

「もう無駄ですのぉー。大人しくしないと、所有者(マスター)が痺れを切らしちゃうじゃないですかぁ~」

思わずドアに耳を当てて聞いてしまう。あいつら、もう追いついたのか……?

その時後ろから、カツンと靴と地面の当たり合う音がする。背中が一気にヒヤっとする。全身の血がサーっと引いて行く。後ろを振り返ることすらできない。


俺は怯えきっていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ