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香西朋華と桝井鷹也の重要性-1
俺はしぶしぶ、あまり深く掛けない感じでそのソファーに腰掛けた。それと同時に目の前の男は口を開いた。
「コーヒーを」
「かしこまりにましたのぉ」
軽くスキップをするように部屋を出ていく神上エリナ。室式聖華に関しては、相変わらずミリ単位も動こうともしないどころか、息する際に動くであろう場所すら動かさずに社長椅子の横で、立っている。
10秒もしないうちに神上エリナは帰ってきて、それぞれにコーヒーを前に置いて真ん中あたりに砂糖とミルク、ガムシロップを置いて、室式聖華とは逆側の社長椅子の横にお盆を持って止った。
「コーヒーに毒を仕込むようなやわな真似はしていない。飲んでくれて構わんよ」
「香西朋華に一体何をしたんだ」
「いきなり怖い顔して。焦っても何も得はないよ。それに此処はあくまで敵陣で、君は闘う術を持っていない。あまり無茶をすることは、お勧めしないなぁ」
愉快そうにけらけらと笑いながら、ストレートのコーヒーを飲む。
よくあんなもの飲めるな……。
「それに、あの子を殺すなんて事は決してしないよ」
「何故だ。もうかなりの量が生産されているはずだろ。今更、最初の成功作品にこだわる理由なんて…」
「あるんだよ。そして、それの重要なカギが、君。桝井鷹也君なんだよ」
そういわれ指でさされたが、当の俺は理解はしていなかった。




