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日常
憂鬱な気分になりつつ布団の外へと転がり出る。
「う~。さみぃ」
毎日こうしながら、生まれたての子羊みたいにまともに歩けない状態で起きてリビングへと向かう。
理由は一つ。
「おはようございます。鷹也様」
「……、はよ。朋華」
今、キッチンでボーっとした顔で料理を作ってるこの女、香西朋華のせいだ。
7:00を過ぎた時点で起きていないと、首を絞め強制的に起こすと言う暴挙に出る。
ちなみに今は6:57。ギリギリセーフだった。
「……今日から、お休みですよね」
「おう」
「では、明日からは12時までに時間を伸ばしましょうか」
「そりゃ、有り難い」
苦笑しながら俺は言った。