シオンの物思いと複雑な宮廷
魔物で吟遊詩人のシオンは狩りの前に思い出す
戦場に向かう16歳の病の王、付き従う僅か376人の騎兵達、荒れ地を駆けぬけてゆく
そんな彼等を見ながら
「陛下」シオンは、ぽっりと一言
「あの騎士はルノー様か、あの方は長年敵の虜囚だった、強硬派の騎士」
「英雄と言われた強敵との戦いに、廻りのイスラムの国々」
「宮廷の内部争い、貴族達も騒がしい
強行派達は暴走しがち、だが、やがては歴史に名を刻む僅か16歳の名君」
西ローマ帝国無き後のカトリックの守護者フランク王国、ゲルマン人の王国
フランク王国はやがて分裂
そこから生まれた王国フランス
第一回十字軍遠征で誕生した十字軍国家達
フランス系貴族の王家 聖地のあるエルサレム王国
母親アニェス様は権力争いで宮廷を去り、実母とは離れて暮らし、後にラムサの領主と再婚、その後
父の国王アモーリ一世が40代という若さで亡くなり摂政の働きで彼女は宮廷に戻ってきた。
父王もまた再婚して東ローマ、ビザンツ帝国縁の王妃マリア・コムネナ王妃、義母もいる。
難しい事情と関係の異母姉妹、姉のシビーユ様、妹のイザベル様
思慮深い忠臣達には恵まれたが、
外てはイスラム教国々に取り囲まれ
内部の権力争いに強行派達との小競り合いも絶え間なく
摂政のトリポリ伯、レーモン三世様も陛下を支えているけど
アラビア文化、言語に精通した教師
テイルス司祭ギョー厶様、ギョー厶・ド・ティール様
聡明で本や乗馬好きな綺麗な王子
ボードワン様のライ病に彼が気がついた。
皆が嘆き、絶望したが、王子いや陛下は諦めなかった
「13歳で即位して三年か」
「モンジザールの戦いは間もなくだ」




