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サラの竪琴に ケラク城の話
サラがサラディンの傍近くで
今回はサラは竪琴を奏でている。
「次は何の曲になさいますか?サラディン様」
にこやかにサラが問いかける。
「ふむ、久しぶりに聞くが、心が安らぐ
任せる…サラ」
その言葉に頷き、サラは答えた。
「はい、サラディン様」
指先を竪琴の弦に触れようとした時に
「ところでサラ…」「はい?」
「ケラク城で結婚の宴の準備が始まっているようだが」
「はい、サラディン様、そのようですわね」
「ボードワン4世、王の異母妹の結婚式
義理の父親になるのは、あのルノーか?」
「ボードワン4世と和平の話もあったがルノー達がぶち壊した…もし、望めば互いの利益に叶う処だったのに」
「サラディン様は既に何もかもご存知ですのね」
其処に…
「サラディン様、王様」
「何事だ?」
「またルノー達が我らのキャラバンに村を襲いました」
「…ルノーめ、またしてもか!」




