25/28
サラディンとサラ
「遠慮しなくて良い、食べるが良い」
サラディンはにこやかに言う
目の前にはエジプトの魚介を料理したもの
パンに菓子類
牛、羊の肉類を高価な香辛料で炒めたり、煮込んだもの 果実に酒なども
ちょっとした宴会のよう
「あ、あの〜」
戸惑うサラにサラディンは笑顔で言葉を重ねる。
「そなたは我が血族の子供らを救ったのだから、これはちょっとした礼だ」
「あ、有難うございます、じゃあ、遠慮なく」
それは幸せそうに食べるサラ
「そなた、楽器も奏でるのか?」
「はい、お望みとあらば!サラディン様」
「ふむ、フランク人(おもに欧州から来た者達の当時の呼び方)の娘のサラ」
「フランク人達の流行りの歌を後で奏でてくれるかな?」
サラディンの笑顔
ニヤリと笑う笑顔に
サラの顔が苦虫を噛んだようになった。




